『読み聞かせ』|小規模保育園【サンライズキッズ保育園】

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育脳お役立ちコンテンツUseful content for Brain Development

『読み聞かせ』

育脳お役立ちコンテンツ 2020.09.01

『読み聞かせ』よく耳にする言葉だと思います。サンライズキッズ保育園では絵本の読み聞かせに力を入れています。

・一日10冊以上の絵本の読み聞かせをしています。

・保育士全員が参加し読み聞かせをしています。

・午睡前に読み聞かせをしています。

今月は読み聞かせの話をしたいと思います。

「なぜ読み聞かせが大切か」

さまざまな言葉に触れることで語彙力やコミュニケーション能力を培うことができ、喜びや悲しみの感情を共有し理解力を磨くことが出来るのです。

乳幼児は視覚より、聴力が優位になる時期です。目で見えてなくても耳から入ってきます。また、個別の感覚がまず独立してあるのではなく、最初から連合野は脳に存在しており、たとえば聴覚と視覚は最初から結びついています。まだ識字能力のない0-2歳の子ども達に絵本の読み聞かせをすることで、視覚と聴力を結びつけて見ているものがなにかを、認識するという認知システムの向上につながります。

視覚と聴力をフルに、使いカラフルな絵本の世界と聞きなれた身近な大人の優しい声で絵本を読んでもらう事が、最高の学びになるのです。耳で入ってくる言葉や絵本の中の絵、たくさんのワクワクから始まる読み聞かせは、子どもの想像力をふくらませ芸術性、感性、五感を豊かに致します。

視覚、聴覚、動き、意味の統合にかかわる角回(かくかい)や頭頂側頭接合部が読み聞かせで活性化しやすいのは事実です。またこの部位を欠くと比喩の理解ができなくなりますから、この部位が、見えないものを想像する力にかかわり、読み聞かせはこの力を刺激します。

楽しい物語の世界に入り想像力を膨らませることにより、自分で考え、答えを見つける力も身に付きます。

実は、0歳から2歳の時期に幸せを感じ生きていくために身につけておく課題があります。それは「楽しく学ぶ」ことです。

「これからのために・・」

脳の神経細胞は胎児期に一生分が作られています。シナプスでの重みづけの最適化が賢さです。AIはそうやって学習しています。

シナプスとは神経細胞のつなぎ目の事で、シナプスには情報を伝達する役割があります。シナプスの数を増やすことで神経回路が強くなり、多くの情報を処理できるようになります。シナプスを増やす方法はたくさんあると言われていますが、その中のひとつに絵本の読み聞かせがあります。乳幼児期の双方向の読み聞かせは、IQを高めることが報告されています。読み手が一方的に読み聞かせをするだけでなく問いかけがあったり、それに対しての感想があったりと双報告での交流が大切になってきます。

読み聞かせで、想像力にかかわる側頭頭頂接合部や、思考力にかかわる前頭前野が活性化することが観察されています。

絵本は流れるように通り過ぎていくインターネットやTVなどと違い、自分のペースでゆっくり味わうことができ、絵本の世界に夢中になる感覚を味わいながら、想像、空想する力を鍛えます。

子どもの集中力は興味のあるものに対して発揮できるものです。言語・語学に関わる能力のシナプスを増やすためにも小さい頃に保護者の方や保育士など身近な安心できる大人に読んでもらい、いかに絵本に触れておけるかが重要となり、言語能力は他の能力と異なり家庭教育の影響が強いので、読み聞かせは重要です。

小さい頃に絵本に触れて興味を示していれば5歳くらいで自分で絵本が読めるようになった時に、自ら興味を持って絵本や本を読むことができる子になってます。そして楽しんで本を読むという習慣を身につけていると9歳まで継続して、シナプスを増やす刺激を与え続けて行くことになるのです

自発性がないと、学習の進行速度が遅くなります。AIも学習しないと賢くならないように、賢くもなりません。

1冊でも多く絵本の読み聞かせをしてもらうことで将来お子さんが力強く生きていく基礎つくりにつながります。

どんなふうに読めばいいのか?」

実際に読み聞かせをしようと思ったとき、保護者の方はどのように読めばいいか迷ってしまうかもしれません。

ご家庭ではお膝にのせてあげたり、横に並んで座ってお互いの膝に絵本を広げたりすると良いでしょう。

表紙を見てまず題名を読みます。これから始まる物語に期待しながら次のページをめくり静かに落ち着いた

トーンで読んでください。お子さんの反応を見ながら、お子さんのペースに合わせてゆったりと読み進めてください。元気で楽しい絵本なら静かなトーンではなく、楽しく弾むように読むのもいいですね。お子さんが何かに興味を持ったら、丁寧に反応してあげてください。お子さんに読む絵本を選んでもらうのもいいかもしれませんね。中には毎日同じ絵本を読んでほしいとねだる子もいます。そんなときは、飽きるまで同じ本を読むのも良いでしょう。就寝前に読むこともあると思います。布団の中に入ったお子さんに語りかけるように静かに読んであげてください。1ページ半で終わる童話の短編集などもいいですね

今月はここまでとなります。

最後までご覧頂きありがとうございました。

また来月も見に来て頂けますと幸いです。