「道徳から心を育てる」|小規模保育園【サンライズキッズ保育園】

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育脳お役立ちコンテンツUseful content for Brain Development

「道徳から心を育てる」

育脳お役立ちコンテンツ 2021.09.02

令和3年度育脳原稿9月分

 

こんにちは。サンライズキッズ保育園です。

今年度サンライズキッズでは、「絵本の読み聞かせ」を通しての道徳活動を取り入れています。小さなお子さまには「道徳」ってまだ難しいのでは?と思われる方もおられるのではないでしょうか。そこで今回の育脳カリキュラムでは「道徳から心を育てる」ことにどんな効果が得られるのかについてお伝えさせていただきます。

 

①脳のどの部分で感情が生まれるの?

 

感情に強くかかわるのは大脳辺縁系です。脳の奥にあり、好き嫌いに強くかかわる偏桃体、記憶にかかわる海馬、感情と知的判断を調整する帯状皮質などからなります。音読や読み聞かせでは大脳辺縁系が活性化し、また映像を思い浮かべる、比喩を理解するなど、想像力にかかわる側頭頭頂接合部も活性化します。そして偏桃体などは5歳前におおむねの完成を見るので、幼児期で必要なのはいろいろなことが好きになること、嫌いにならないことです。

 

②喜怒哀楽とは

楽しいという感情は、一緒に過ごされる親御さんも共有し分かち合うことが大切です。一緒に歌ったり、笑ったり、遊んだりすることで楽しいという感情が豊かに育っていきます。さらにその感情を言葉に出していくことと同様に、感情表現には言葉だけではなく表情も重要になります。楽しい時に声に出して笑う等、豊かに感情表現していくことも大切ですね。

乳幼児期は感情を我慢させず素直に表現させることも大切です。

また悲しみの感情を知るために、絵本などの読み聞かせが、とても効果的であることからサンライズキッズ保育園では、道徳教育の中で絵本を通してこれらのことに意識をして取りくんでいます。

 

 

絵本の中の登場人物や動物などの気持ちになって、保育者はお子さまと一緒に「悲しいね」

「寂しいね」と言葉に出して伝え、悲しいと思う感情を共有することで悲しみの感情を育みます。

また悲しみの感情を知ることで相手の悲しみも理解できるようになり、後に思いやりのある行動がとれるようになっていきます。

お子さまが泣いたり怒ったりした時につい言ってしまう「泣かない!」「痛くない」などの否定した言葉を使うのはやめましょう。否定しても、お子さまの怒りの感情は消えません。怒るというネガティブな感情も生きていくうえでは大事な感情です。

幼児期から怒りを抑え、コントロ―ルができるように身につけさせるには、まずしっかりとお子さまの感情や思いを受け止めて話を聞いてあげることが大切です。そうすることでお子さまは安心して心に余裕が持てるようになり落ちついた気持ちで自分でどうしたいのかを考えたり、自分の思い通りにならないこともあると理解ができるようになっていきます。

 

最後に

感情豊かな心を育てるには、日常生活の中で見聞きするもの全てにお子さま達は心を動かされます。それらは関わる人や物、経験かと思います。

いつも身近な存在の親御さんや、日中一緒に過ごすことが多い保育者の行動は感情表現に大きな影響を与えます。感情豊かな心を育てる大切な時期に関わる私たちサンライズキッズ保育園の保育者は、日々の活動の積み重ねによって、お子さまが安心した気持ちで自分の感情を表現できるようになってほしい、という願いをこめて今後も道徳活動を大切にしていきたいと思います。