子どもの探索行動|小規模保育園【サンライズキッズ保育園】

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子どもの探索行動

育脳お役立ちコンテンツ 2023.02.01

大人から見ると、子どもはどうしてこんなことをするの?

と思う時がありますよね。

触って欲しくない物を触り、出して欲しくない物の中身を出して………

「散らかさないでー!」と思うことがあるかもしれません。

 

毎日となると本当に大変ですが、少し落ち着いて、なぜ子どもがこのような行動をするのかを考えてみましょう。

成長に関わる理由があるようです。

🌞0.1.2歳の「いたずら」は「探索行動」!?

親にとって、子どものいたずらは、困ったもので、悩ませるものです。今のうちに「しつけ」ておかないと、もっと「いたずら」で「わがまま」な子に育ってしまうのではないかと不安になりますよね………

 

しかし、それは「意味のある行動」と言われています。

子どもにとっていたずらは、知的好奇心の表れで 「これ、どうなってるんだろう?」「あれは何だろう?」「何が入っているのな?」「こうしたらどうなるだろう?」という探索行動なのです。

探索行動とは、知らない物事に興味を示し、それがどんなものなのかを確かめ、知ろうとする行動のことです。子どもは自分の目に見えた事に興味・関心を覚え、触ってみたり探してみたりすることで、いろんな手応えを味わいながら、ものの性質や仕組みを学びとっていきます。

大人からやらされるのではなく、「自ら」積極的にやってみようとすることに大きな意味があり、十分に自己発揮できる経験は、知的好奇心を満たし、満足感をもたらすなど、子どもの発達上も望ましいことなのです。

 

🌞脳の発達の観点から見ても「いたずら」は重要な意味を持つ

子どもの脳の発達で大切なことの1つに「知的好奇心を育てること」があります。

好奇心や探究心無くして目覚ましい脳の発達は得ることができないからです。

「こうしたい」という欲求に従って行動することで、自分でやりたいことができるという意識が芽生え、子どもの『自発性』が育ち、親が子どもの発見を受け止め言葉を返すことにより自己肯定感にもつながっていきます。

また、好奇心のまま自発的に行動している時、子どもはワクワクと心が躍動し、興奮しています。

その時、大脳が刺激されています。

大脳の前頭葉には興奮と抑制の働きがあり、乳幼児期の脳の発達においては大脳を刺激し興奮する働きを高めることが大切と言われています。

大脳が育たないと、興奮を抑制する働きが育たず、少しのことで怒ったり、情緒が不安定になったりします。

「いたずら」からくる探索行動は、脳の成長に良い影響があり知的好奇心の育ちや、心の安定につながると思うと、少し多めに見てあげられるかもしれませんね。

 

🌞いたずら環境を整える

子どものいたずらを強く禁止しすぎることは、良い結果を生まないようです。興味を持つということ自体を、悪いことと捉えさせてしまう可能性があるからです。

 

ただ、どんな「いたずら」も、危険なことや他人に迷惑をかける場合は止めさせなくてはいけません。また毎日されては困るいたずらも多々あります。

まず、子供の手の届くところに危険な物、いたずらされたくない物を置かないことが基本です。また人に迷惑をかけること、自分や相手の体に危険が及ぶことに対しては、なぜダメなのかを真剣に伝え、分かりやすく短い言葉で伝えることが大切です。

子どもが興味を持った物で、あまり触ってほしくない場合には代用品を与えてみましょう。

例えば、ティッシュを出してしまう場合は、自由に出し入れしてもよい箱を用意する。親の携帯電話やお財布に興味を持った場合は、本物に似せた玩具を用意する等、「これは好きに使ってOK」という代用品を用意してみましょう。

児童施設や公園などを利用するのも良いでしょう。子どもの興味がさらに広がり、家での困ったいたずらが減ることも期待できます。

 

子育ては、この場面ではこうしたらよい、しなかったらよくないという、単純なものではないので難しいところです。楽しく子育てができるよう、親子共に嫌な気持ちにならない方法を、子どもの反応を見ながら見つけていけるといいですね。

✨👆ちょっとした裏技としては、子どもがおもちゃを散らかしたとき、散らかさなかったおもちゃの散らかさなかった理由を聞いてみるのもいいですね。案外、こちらの望む答えが返ってくることがあります。

「だって、これまで散らかしちゃダメでしょ」

もっと先にそう思ってよ……ではありますが、片付けたほうがいいことはちゃんと分かっているものです。子どもの中にそれがないのではないので、少し後押ししてあげましょう。

「そうよね、わかってるわね、じゃ他も片付けようか」