言葉がけと育脳|小規模保育園【サンライズキッズ保育園】

menu
育脳お役立ちコンテンツ

育脳お役立ちコンテンツUseful content for Brain Development

言葉がけと育脳

育脳お役立ちコンテンツ 2023.03.01

大人が子どもにかける言葉は、私たちが思っている以上に子どもに大きな影響を与えています。

赤ちゃんに話しかけても、まだ反応が少ないかもしれません。しかし、赤ちゃんの目を見て温かい声をかけることによって、クーイング(乳児の発声「あーあー」)や喃語を発するようになります。

0.1.2歳の時期はどのようなことを大切にして、言葉がけをすればよいのでしょうか。

🌞対話と脳の発達

赤ちゃんは、新生児の頃からお母さんの声を聞き分けることができ、生後6カ月の頃には既に大人とほぼ変わらない聴力を得ていることが分かっています。お母さんの声に安心し、周囲の声や音から心地よい刺激を受け取っているのです。

0・1・2歳はまだはっきり話すことは難しい時期ですが、対話などの刺激で、脳はどんどん育っています。赤ちゃんから反応が返ってこないので「何を話していいのか分からない」「まだ会話ができない赤ちゃんに話しかけることは必要?」と感じるかもしれませんが、この期間に受けた言葉の質や量が、「将来まで左右するらしい」という研究もありますし、言語能力には家庭環境の影響が6割近くあることが知られています。人間の赤ちゃんにはあらゆる言語を理解し話すことが可能な基盤があり、それを言語環境に合わせて構築していくのです。

🌞赤ちゃんとの対話

人間の赤ちゃんは人と関わる力を持って生まれてきます。赤ちゃんが大人とのコミュニケーションが楽しい、心地よいと感じられることが発達につながっていきます。

 

〇赤ちゃんのサインに答えてあげましょう

赤ちゃんは、大声で泣いたり、笑ったりすることで自分の気持ちを表現しています。これらの全ての行動は、赤ちゃんが人に向かって発しているサインであり、言葉と同じものです。

 

泣いているところを覗き込んで「どうしたの?」、笑っていれば「楽しいね」、ぐずっていれば「暑いかな?寒いかな?」などと声をかける。この時点でコミュニケーションは成立しています。

かける言葉が思いつかない方は、オムツを替える時に「オムツ替えるよ〜」「すっきりしたね」じっと何かを見つめていたら、「何を見ているの?」「おもしろいの?」等、自分の行動や思ったこと、赤ちゃんの様子をあえて声に出すように心がけてみましょう。

 

赤ちゃんは答えられないですが、自分が泣いたり笑ったりしたことで、親が来てくれたことや声をかけてくれたことに意味があります。

この様な日常的なやり取りを通して、人との関わりに関心をもち、言葉を習得していきます。

 

🌞子どもの脳を育てる言葉がけ

〇前向きでポジティブな言葉がけ

子どもが、嬉しい!楽しい!やってみたい!と感じることが、脳の発達を促します。

その為には、否定的でマイナスの言葉はなるべく使わないようにし、前向きでポジティブ、プラスの言葉を多用していきましょう。

 

例えば、「こぼれちゃうでしょー。」→「ここを持つとこぼれないよ。」

「早く片付けしないと置いていくよ。」→「お片づけができたら、公園に行くからね。楽しみにしていてね。」

その子の可能性に対して、希望を持たせてあげるやり方、接し方が大切です。

 

逆に、否定的でマイナスの言葉(「どうしてできないの。」「どうせ無理だね。」「早くやりなさい。」等)を日常的に使っていると、子どもはやる気を失ってしまいます。虐待的な対応では脳に傷がつき、脳が順調に育たなくなる可能性もあります。自分に自信が持てず、相手に対しても否定的な考えを持ちやすくなります。

慣れないと難しいですが、子どもの脳の発達を踏まえ、前向きな言葉やポジティブな言葉がけができるよう意識した方が、子育てが楽しくなります。。

 

〇表情豊かに優しい言葉で

言葉の意味はわからなくても、口調のトーンや雰囲気を感じ取る力はあります。

優しい言葉がけをしてあげて下さい。高めの声には特に反応をしやすい特徴があります。

人の顔色も驚くほど繊細に読み取っているので、表情を豊かに話しかけることで赤ちゃんも色々な表情を見せてくれるようになります。

赤ちゃんが人との関わりを通して心地よい感覚が得られることが成長への第一歩です。

たくさん関わって言葉をかけてあげた分、脳への刺激があり、言葉の発達につながります。赤ちゃんと一緒に遊んだり、お出かけしたりする中で対話を楽しめるようになると良いですね。