【睡眠と子どもの発達】|小規模保育園【サンライズキッズ保育園】

menu
育脳お役立ちコンテンツ

育脳お役立ちコンテンツUseful content for Brain Development

【睡眠と子どもの発達】

育脳お役立ちコンテンツ 2018.10.01

 

サンライズキッズでは給食の終わる12時頃から子ども達を寝かしつけ、寝つきの個人差はありますが、12時半頃から15時の間で午睡の時間を設けています。午睡時間中に15時までぐっすり眠る子もいれば、2時間ほどで午睡から目覚める子もいて、睡眠時間には個人差があります。乳幼児期に良質な睡眠を十分にとることが子どものよりよい発達にとっては必要不可欠です。また、5~6歳前までは特に良く寝た方が良いと言われ、睡眠状態により活動中の活動量に変化が見られるため「睡眠状態」が発達の【指標】になっています。

午睡中は、午睡へスムーズに入れるように睡眠音楽に良いオルゴールなどの音楽を流しながら子ども達により良い睡眠を与えられるよう工夫しております。

 

【睡眠時間】

よく言われる一般的な言葉に「寝る子は育つ」という言葉があります。寝る子が育つということは、もちろんその意味のままなのですが、では何が育つのでしょう?

これは、体の成長だけでなく心の成長にも大きな影響があると言われています。

乳児くらいまでは6~9回の昼寝をし、一日の必要な睡眠を満たしています。5歳くらいになると、多くの子どもは夜だけ寝るようになっていきます。この間の数年の移行期には昼寝が必要です。実際、30か月~36か月(2歳半~3歳)の幼児では、昼寝を1回しなかっただけで幼児の不安感が増し、喜びが減り、ものごとへの関心が低下、問題解決のための理解力も低下することが観察されています。また、5歳未満では、記憶テストの成績が低下することも報告されています。

また、大人の場合でも睡眠が記憶の定着に役立つことが知られています。英単語や歴史のような記憶だけでなく、ピアノとか野球とか、いわゆる技の記憶も寝ている間に定着します。幼児は短期記憶の力が弱いので、頻回の睡眠で記憶を定着させる必要があるのではないかと言われていることから、子どもを賢くさせたければ十分な睡眠は必須、ということが言えます。

 

 

今の時代は「切れやすい」子どもが多くなってきています。ちょっとしたことで怒る、自分で感情をコントロールできないという問題も多く聞かれます。これは、感情の攻撃性を押さえる神経「セロトニン神経」が脳にあり、この神経がうまく発達しなかったり、発達したけれどもうまく働かないという状況が「切れやすい」という状況を作ってしまっていると言われています。この攻撃性を押さえる神経をしっかりと発達させるためには小さなころから、しっかりと朝日を浴びて、規則正しく生活し、早寝をしてしっかりと深い睡眠をとることがとても大事です。

リラックスした環境の中でも「セロトニン」が分泌することから、サンライズキッズ保育園ではリラックスした環境の中子ども達が安心して眠りにつけるように環境設定をし、子ども達の睡眠時間がより良い眠りの時間になるように配慮しております。

 

 

【1歳未満児の睡眠】

1歳未満児の睡眠では昼間の活動量が成長と共に増えてきますが、基本的に「多相性睡眠」という特徴を持っています。この「多相性睡眠」とは、1日の内に何回も小分けにしてとる睡眠のことを指します。寝ては起きて活動して、また寝ては起きて活動という睡眠です。新生児の頃は昼と夜の区別もつかず、ずっとウトウトしながら寝ている赤ちゃんも多いと思います。たくさん寝すぎることを心配したり、もしくはあまり寝ないことを心配するのではなく、赤ちゃんの睡眠のリズムに合わせて寝かせてあげることが良いと言われています。

 

睡眠覚醒のリズムは脳の成熟とともに発達します。新生児の平均的な睡眠時間は、0か月で14時間くらい、1か月で13時間、4,5か月で12時間くらいになり、一歳くらいで10時間台になります。8か月以降は午前、午後の二回の昼寝、1歳過ぎに午後一回になっていきます。また、睡眠には深い眠りと浅い眠りがあり、これが周期的に繰り返されますが、1歳くらいでは40~60分と周期が短く、これが長くなっていき5歳以上で90~100分の大人並みの周期になります。また深い眠りの比率が増していきます。

これが脳の成熟でもありますが、だからといって早く大人のようになることが望ましいわけではありませんゆっくりと時間をかけ大人化していく。その自然な流れがだいじです。未満時では寝ることが仕事、身体の回復や成長はもちろん、脳の成長や成熟のために寝ているわけで、子どもにあわせた睡眠が肝要です。

【1-2歳児の睡眠】

1-2歳児の睡眠では、成長とともに少しずつ「多相性睡眠」から「単相性睡眠」へ移行をし始めます。

「単相性睡眠」とは大人のように昼に活動をし、夜に眠りにつく。という睡眠のことを指します。未満児のように、「多相性睡眠」ではなくなってきますが、まだまだ大人のような「単相性睡眠」だけで生活できるような体力もない為「午睡」つまり「お昼寝」が必要になります。これを「二相性睡眠」といいます。

1-2歳児について、昼寝を奪うような実験は行われていません。しかし、この年齢での午睡は、体の疲労をとる、体の成長を促す、脳の疲労をとる、脳の成長を促すためにも必須ですし、2歳半から5歳くらいの実験で明らかなように、午睡を奪うことは、子どもの不安感を増し、喜びを減らし、ものごとへの関心を低下させ、理解力や記憶力を低下させる可能性が極めて高いのです。1-2歳児の昼寝を奪ってはいけません。もちろん夜の睡眠はなおさらです。

2歳児くらいになってくると、個人差もありますが、体力も付き保育園でも2-3時間のお昼寝も必要がなくなる子もいますが、午睡をしっかりととることで、体をしっかりと休めることが出来、睡眠欲が満足し、目覚めた後もすっきりと、午後も活発に活動が出来るようになります。もし、午睡時間中に目覚めてしまった場合は、

無理に寝かしつけることはしませんが、横になるだけでも体力の回復が望めるので、他の子が起きてしまわないように横になり午睡時間が終わるまで待ってもらっています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

また次回もお楽しみに(^_-)-☆