新しい生活【繰り返すことの大切さ】(^^)|小規模保育園【サンライズキッズ保育園】

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新しい生活【繰り返すことの大切さ】(^^)

育脳お役立ちコンテンツ 2019.03.31

【繰り返すことの大切さ】

子どもの生活で、繰り返しの生活、繰り返しの活動、繰り返しの挑戦が良いとされています。

それはなぜか?それは、こども達に安心感を与えることに繋がるからです。【はじめてではないこと】は子どもにとって大きな安心感を与えます。大人でも、慣れ親しんだ生活から新しい生活に変化したり、習慣を変えようとすると、たくさんのエネルギーを必要とします。それが、乳幼児期の子ども達であればなおさら、社会経験がないのですからものすごくたくさんのエネルギーを必要とするのです。ムリなく少しずつ新しい生活に慣れていけるようにするためには【繰り返すこと】がとても大切なことになります。

大人が思う、たった少しの違いでも、子どもにとってはものすごく大きな違いだったりもします。新年度、たくさんの新しいことと出会う季節なので、今回はこちらのテーマにしてみました。

~入園・進級・出会いと別れ~

春は、特別多くの出会いと別れの季節です。新しくサンライズキッズに仲間入りをする子もいれば、進級する子、卒園する子もいます。進級する子にとっては、今まで一緒に過ごしたお兄さんお姉さんがいなくなり、1つ大きな学年になります。新しいお友達や先生との出会いもあり、今までの生活に【変化】を感じると思います。入園する子にとっては全部が初めてで、中にはお父さん、お母さんと離れての生活が初めての子も多いと思います。

新しい場所はこどもにとって、不安と緊張を感じる場です。自分がどうなってしまうか分からない、何が起こるか分からないというのは、大人にとっても不安でしかないと思います。しかしそんな中、子どもの適応能力は高いのであたたかく笑顔で迎えてくれる先生達や一緒に遊んでくれるお友達に少しずつ、少しずつ慣れていきます。慣れるということは、【安心を感じる】ということだと思います。慣れるというのは【何が起こるか理解する】ということでもあると思います。慣れて、理解し、安心するからこそ、涙が止まったり、笑顔が見られるようになっていきます。

安心感を抱いている時、脳内で分泌されやすいのは、GABA(γアミノ酪酸)、5-HT(セロトニン)、OXT(オキシトシン)などです。GABAは抗不安剤(マイナートランキライザー)の主成分で、不安を感じる時に自己生成的に分泌を増していきます。ですから不安を抑えようとする力は誰にでもあります。一方、5-HTは抗うつ剤で分泌を増す脳内物質で、興奮や運動でアドレナリン、ノルアドレナリンなどが分泌すると、それを抑制するように分泌を増したり、同じ動作を繰り返したりすると分泌を増します。いつもの部屋に入ったり、知った顔に出会っても同様です。OXTはきずなホルモンなどとも呼ばれ、5HT同様ですが、特に親しい人の声を聞いたり、なでてもらったり、ハグされたりすると分泌を増します。

【様々な”新しい○○”】に慣れるまでの時間は個人差がありますが、進級・入園児含めてそれぞれのお子さんの不安の気持ち、緊張の気持ち、寂しい気持ちを受け止めて理解しながら保育をしてまいります。毎日同じ友達、先生がいるという安心感は子ども達の新しい生活にとって大きな要素になってきます。サンライズキッズは小規模保育園ということで、細やかな保育を出来るので子ども進級児・入園児含めて達全員のことをしっかりと温かく大きな愛情で見守る保育を心がけております。

~規則正しい生活~

毎日の生活の中で、規則正しい生活をすることは非常に大切です。規則正しい生活というのは、毎日同じような生活を【繰り返すこと】です。最初の一日目は【新しい生活リズム】だったとしても、次の日からは、【昨日と同じこと】になります。これを繰り返していくと、毎日の【習慣】になっていくのです。繰り返すことで何が良いかというと、毎日同じように過ごしていると、体や心が整っていきます。体内リズムはもちろん、気持ちの面でも次にすることが【分かる】ということは大きな安心感となります。人がルーティーンを好むのはこの安心感を無意識に得ようとしているからです。そんな中、同じような生活をしてたまの休日にちょっと違うことをすると、すごく疲れる気がするのは、【いつもと違うことをしている】からだといえます。違うことをするのは、たくさんのエネルギーを使うのです。それは子どもにとっても同じことです。規則正しく生活するというのは簡単なようで、難しく、実はいろいろな約束事が必要です。夜は何時に寝るか、朝は何時に起きるか、など具体的に約束をしてあげるとそれを守ることで習慣になっていきます。子どもにとって【早く〇〇しなさい】という【早く】という言葉の概念が中々分からないのです。もちろん赤ちゃんの時にはできませんが、小さい時から【時間】という概念を伝えることで、規則正しく生活するということを伝えていくことが出来ます。

体内時計にかかわる時計遺伝子は体の至る所にあります。もっとも有名なのは視交叉上核にあるサーカディアンリズム(概日リズム)をつかさどるもので、主に光によって一日のリズムを作ります。ですから朝のひかり、午前の光を浴びることは重要です。また平日の睡眠時間と休日の睡眠時間や睡眠中央時間に差がないことが重要です。睡眠時間が休みに長い場合は睡眠負債を背負っていることになりますし、中央時間がずれていれば社会的ジェットラグ(時差)を毎週受けていることになります。なので、なるべく平日、休日も同じような睡眠時間、入眠時間を確保してあげることが大切になります。ほかに重要なのは食事(食餌)性リズムにかかわるもので、規則正しい時間にご飯を食べることでリズムが出来ていきます。このように考えながら、時間単位の行動をしていくのが良いとされています。

サンライズキッズでは、〇〇したら次は○○だよ。など時間を行動単位で子どもにもわかりやすいように1日の流れを伝えます。いつもと違うことをするときにはより、丁寧にいつもと違うことを伝えます。一見、面倒なことに思えるこのひと手間が、子どもの精神的ストレスを減らすことにも繋がるので、何よりも子ども達が安心して生活できるベース作りとしてきめ細やかな声掛けを心がけております。

 

~長い目で見守る~

卒園間近にパズル遊びに夢中な2歳児の男の子がいました。何回も何回も楽しそうに繰り返し組み立てては、初めからやり直し、こちらが驚いてしまうくらいの集中力でそれこそお迎えまでの1時間位をパズルで終えてしまうくらいでした。パズルに夢中になっていた日は回数でいうと、1日に15回以上はやっていたように思います。その子は、初めはパズルには興味は示さずトミカやプラレールといった遊びを好んでいました。いつも同じ遊びよりも…とためしにパズルを渡してみると難しくて出来ない、と泣いてしまうような様子でした。色々試してやってごらんと言ってもできないできない、という言葉が返ってきて保育士が一緒に手伝いながら遊ぶも、すぐに飽きてしまうことの方が多かったように思います。そんな子が今、一人でもくもくと誰にも手伝ってもらうこともせず、むしろ手伝いを拒み何度も何度も完成させてはやり直すというくらいまでにパズルを好きになったことが本当に驚きです。

それは、最初出来なかったことでも一緒にそばにいて、出来たら褒めてくれる保育士の存在が大きかったと思います。子どものやってみたい気持ちを汲みながら、優しく教えつつも、手を出しすぎず、最後は【自分で出来た!】という満足感を得られたことがこの子のやる気スイッチをオン!にしたのだと感じています。【自分で出来た経験】をすることで、自分に対する自信は間違いなく変わってきます。自信がつくと【次へ進むこと、新しい事に挑戦すること】も出来るようになります。【自分に出来ることを増やす手伝いをしてあげること】が乳幼児期にはとても大切なことです。【成功体験】の一つ一つの積み重ねが子どもたちの自信を育てます。この、成功体験もはじめを辿れば、もともとは同じことの繰り返し、積み重ねになります。1つ1つの繰り返し、積み重ねのことに意味をもたせてあげる、挑戦することを楽しませてあげることで子どものやる気は伸びていきます。誰でも、大人であっても一朝一夕には物事は上手くはいきません。1回ですぐに出来るようになることなんてありません。子どもも同じです。私たち大人は、つい自分たちが出来ていることを子どもに押し付けてしまいがちになる時があります。【なんでできないのか?】【どうしたら出来るのか?】に寄り添ってあげる、何より長い目で見守り何度も何度も同じことを繰り返して出来るようになるのが子どもなのだということを忘れずにいたいですね。やる気の中核・線条体は、行動と快感をむすびつけています。ほめられること、できたこと、達成感などは快感です。望ましい具体的な行動に対して、ほめたり、にっこりしたりすることで、その行動と快感が結びつき、その行動につながるシグナルを見ただけで線条体が活性化し、やる気が出るようになります。具体的な行動をこまめにほめることがだいじです。

褒められ、伸び伸びと過ごせるからこそ、子ども達は笑顔で生活できるものなのです!

サンライズキッズでは、少人数保育という特性を活かし子どもたちの成長を長い目で見守りながら、一人一人に合った関わりを大切にしてのびのびとした保育を心がけております。