育脳と外遊びの関係|小規模保育園【サンライズキッズ保育園】

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育脳お役立ちコンテンツUseful content for Brain Development

育脳と外遊びの関係

育脳お役立ちコンテンツ 2021.04.01

みなさんこんにちは サンライズキッズ保育園でございます。

今月は育脳と外遊びのお話をしていきたいと思います。

これからの季節は暖かくお日様をいっぱい浴びて身体を動かすのはとても気持ちの良い季節ですね。0~2歳の子どもの成長にどのような効果があるのか考えていきましょう。

 

◎外遊びと脳の発達◎

脳は、脳への入力にあわせてその仕組みを変え、脳からの出力の結果でまた仕組みを変え、こうして都度出来上がる脳内での予測システムをこれまた都度変更していくことで、ニューロンネットワークを複雑化させ、高度化させ、最適化させていきます。入出力が多層に入れ子様に組み合わされ、神経ネットワークを複雑化させ、またその接続の強さを最適化していくのが脳の発達です。

ですから、脳の発達を促進するには「世界から五感を通しての刺激」が有効であり、「世界への自主的自発的な働きかけ」が必須です。心地良い風・まぶしい日の光・花や植物のさまざまな手触りと香り・遊んだあとのおいしい水……。外には脳の発達に有効な「五感を通しての刺激」が溢れていて、視覚・聴覚・触覚・嗅覚を刺激する機会がたくさんあります。そして、思いっきり体を動かす外遊びは、自主的自発的な世界への働きかけの発露であり、育脳には欠かせません。

脳の神経細胞の増殖のピークは0歳~3歳と言われています。4歳~7歳で神経細胞が整理され情報伝達回路が作られ乳幼児期は脳の急成長期です。今後の「脳の発達」の伸びに大きく影響するのです。

また、外は家の中とくらべるとおもちゃ・道具がありません。遊びのための設計された環境ではないのです。だから、何かで代用したり、あるつもりで遊ぶことで想像力や考える力を豊かに使う必要が出てきます。また、「なぜだろう」と考えたり、思いっきり身体を動かすことで興奮してあらゆる神経が刺激され、脳の前頭前野が活発に働きます。想像ではできるのに、実際には体がついていかない体験も山のようにしていきます。そうすることで、前頭前野は意思や集中力、我慢する力につながるシステムを充実させていきます。幼児期に前頭前野を活発に働かせることは子どもたちの精神的な落ち着きや集中力にもつながります。

◎コミュニケーション能力◎

公園にはさまざまな年代の子ども達がたくさん遊んでいます。

例えば、滑り台は順番を待って階段を登り滑ります。ブランコに乗りたい時も「かわって」とお願いしたり、そこには小さなルールと社会があります。声をかけあい譲り合う事や「一緒に遊ぼう」と初対面のお子さんに声をかけて一緒に遊び始めることもあるでしょう。大人にとって他者に「心」があることは当たり前でも、乳幼児期の子供には当たり前ではなく、3,4歳と成長して、他者にこころがあることを学んでいくのです。

幼児期以降にスムーズに声がかけられる子とそうでない子がいてそこにも小さな勇気が必要です。自分の気持ち、相手の気持ち、楽しい!おもしろい!いろいろな感情を知ることでコミュニケーション能力が培われます。そのためにも外遊びや公園での遊びはとても大切になります。

ただし、恥ずかしがりのこどもの場合、無理に「一緒に遊んでくれば」と言ってしまうと緊張して楽しく遊べなくなることがあるので子どもたちのペースに合わせてあげてくださいね。ご自身、他者とのかかわりが苦手だった場合、お子さんもまた苦手であることは多々あります。それでも何とかなっていく、そのゆとりをもってください。

◎外遊びのポイント◎

外遊びをさせる時大切なのは「楽しく遊ぶこと」です。

保護者の方はついさまざまな効果を期待して、「ボールで遊ぼう」「かけっこしてみよう」など、口を出してしまいがちですが、大人がすすめた遊びでも、子どもが興味をもてなければストレスになることもあります。

楽しいと思うことで、脳内ホルモンであるドーパミンがたくさん分泌され、脳内ネットワークが成長するのです。外遊びは「遊び」です。お子さまの興味・好奇心の向くままに遊ばせてあげましょう。自主的自発的な働きかけこそ、脳の発達を促進します。何かができるより、しようとする気持ち、面白いと思う気持ちをだいじにしてください。

体を動かすことが苦手なかたもいるでしょう。毎日付き合うのが大変と思うかもしれませんが、大丈夫です。子ども達と一緒に公園に出かけて、子どもたちの思いつく遊びを可能なかぎり一緒に楽しんでください。公園の遊具で遊ぶのを見守るだけでも子どもたちは「パパやママと一緒」と嬉しい気持ちになります。

暑い日や寒い日で、公園まで行く事が困難な時には、お散歩はいかがでしょうか?歌ったり、お話ししたりしながら歩くだけでも有意義な時間が過ごせます。

◎最後に◎

外で遊ぶということは危険な場所・場面があることを認識しておきましょう。つい、保護者のかたどうしの話に夢中になってしまい、お子さまが遊具から落ちてしまった。などの事故が起こらないように目を離さず見守っていてくださね。

今月はここまでとします。

また、見に来てくださると幸いです。