外遊びについて
夏の暑さもひと段落して心地よい風が気持ち良い季節になってきました。
秋になるとお外に出て思い切り体を動かして遊びたくなってきますよね。
戸外で遊んで過ごすことによって五感が刺激され脳の育ちにとっても大きくかかわってきます。
今回はそんな戸外遊びについてお話をしていきたいと思います。
【お散歩】
保育園の活動としてもよく取り入れられているお散歩です。
乳幼児期は立ったり歩いたりするだけでも五感が刺激されます。
お散歩で公園に向かうなかで道に咲いている花を見る・触れる。
走っている車を見て「かっこいい車だね」等会話するのも良い刺激になりますよね。
そして公園についたら、追いかけっこ等体を動かして遊んだり、虫を捕まえて遊んだり楽しいことがいっぱいありますよね。
そんな遊びを楽しみにするということがすでに刺激になっているのです。
野外で過ごすと注意力課題の成績が上がるという報告がいくつかあります。
なぜそうなる下の説明として「ボトムアップ仮説」があります。
ここでいうボトムアップとは五感などからの豊富な入力を脳の中枢が処理していく流れを指します。反対の意味はトップダウンで、脳中枢が何かに注意を向け五感を駆使して理解していくといった流れです。
野外などでは様々な情報が勝手に入ってきて(ボトムアップ)、それらに触発され、花などに意識を集中していきます(トップダウン)。ボトムアップ仮説では豊富な情報にさらされながら何かに注意をひかれるプロセスが注意力を高めるというのです。
トップダウンだけでは意図しない情報の取捨選択があまり行われず、そういう要素を含む注意力が育ちにくいというのです。
外遊びやお散歩も重要な育ちに必要な行動だということがわかりますよね。
サンライズキッズ保育園でも、戸外遊びやお散歩を積極的に取り入れ、お子様の五感を刺激していけるような保育を心がけています。
【砂場や泥遊び】
次に砂場遊びや泥遊びです。
以前の記事でも書かせていただきましたが、感触遊びというのはとても脳に刺激がある遊びの一つとなります。
砂場や泥遊びもその感触遊びの一つと言えます。
砂のさらさらとした感触は触っていてとても気持ち良いですよね。
指の間から流れ落ちていく様子を目で見て楽しむという遊び方もあります。
そこに水を加えると泥になり、握って固める遊びやお団子にして遊ぶのも楽しみ方の一つです。
「水」という1つのものを加えるだけでかなり感触や印象が変わり、それも一つの刺激となります。
例えば、コップを上手につかむロボットを想像してください。
このロボットには指先に圧力センサーがついています。その情報を利用してつかむ力を工夫しているのです。脳のリハビリでも体性感覚(触覚)刺激が重視されています。
ただ足や手を動かす訓練をしてもうまくいかず、手や足からの感覚刺激の受容を復活させることがリハビリのポイントです。
脳の発達の上でも様々な感触の経験はあるに越したことはありません。特に砂や水などに働きかけながらの感覚が大切です。
サンライズキッズでは遊びの中でいろいろな変化を付けて遊び、お子さんが楽しく過ごしていけるように配慮をし、保育を行っています。
【遊具遊び】
公園などにあるものと言ったら、「遊具」が一番先に出てくるのではないでしょうか。
ブランコ、ジャングルジム、鉄棒、タイヤ飛びなどたくさんの遊具が公園には設置してあります。
安全面に配慮しながらではありますが、いろんな遊具で遊ぶことによって、自分の体をコントロールできるようになって喜びを感じ、それがまた一つの刺激となります。
時にはうまくいかない事なども経験をしながら徐々にうまくできるようになっていく喜びを感じ、それが脳への刺激となっていきます。
頭を使うことの中核は、おでこの当たりの脳、前頭前野(ここでは46野、10野をさす)ですが、幼児期はまだここの活動は活発ではありません。
まずは運動野や運動前野(運動のプランニングにかかわる)を具体的な身体コントロールや運筆など手のコントロールで活性化させ、それからその前にある前頭前野を含む8野を働かせられるようになっていきます。
ちなみに家事労働の多い人ほどこの8野が厚いとか。運動もお手伝いもだいじです。
サンライズキッズでも安全面に配慮をしたうえで、質の良い様々な経験ができるように日々の保育を行っています。
戸外遊びという1つのテーマでもいろんな成長が見られるということがわかりました。
サンライズキッズ保育園でも、様々なものに「触れる・見る・嗅ぐ・聴く・味わう」というように「5つの感性」を大切にしていきながら、これからも過ごしていきたいと思います。
今月はここまでとなります。
最後までご覧になってくださりありがとうございました。
また来月もぜひ見に来ていただけますと幸いです。