指先を使った遊びの効果|小規模保育園【サンライズキッズ保育園】

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指先を使った遊びの効果

育脳お役立ちコンテンツ 2022.12.01

幼い時期から、手の指をよく動かすと「賢くなる」「頭の回転が良くなる」と聞いたことはありませんか?

実は頭を使うことに関連する前頭前野は幼児期では未発達で、頭を使う課題を与えてもあまり活性化しません。この時期はその前頭前野の後ろ上側にある前運動野、その後ろにある運動野を活性化することが、前頭前野の発達を促します。手遊びや迷路、運筆などが将来的な思考力の発達をささえるのです。

0.1.2歳でもできる、手を使った効果的な遊びがあれば取り入れていきたいですね。

今回は、育脳の視点から手からの刺激がどのように脳に関係しているのかをお話しします。

 

 

🌞手と脳の関係

 

指が「第2の脳」と呼ばれる理由は?

体の部位の感覚や動きは、脳の決まった場所でコントロールされています。特に、5本の手指と手のひらが脳に占める割合は大きく、手触りの触感や手のひらですくった物の量を感じる時に働く「感覚野」の約1/4、緻密に手を動かすときに働く「運動野」の約1/3を占めています。

それだけ広い領域が必要とするくらい、大脳から手に向けて、複雑で細やかな指令を送っているということです。

これは手、指先を動かすと脳が活性化されることを裏付けています。脳が発達するということは、五感で取り入れた外部からの刺激を、一旦自分の脳で受け取り、それに対して考え判断したり、行動したりすることにつながります。それが、思考力や言語能力、運動能力が育まれるということなのです。

 

🌞指先遊びのポイント

 

ただ指を動かすだけではなく「考える」ことを一緒に取り入れるとよいでしょう。指先を使う遊びの中に、色や形の組み合わせを取り入れることで、脳や心の発達により効果的です。

さらに手先の器用さを育む「巧緻性(こうちせい)」を高めると、運動能力、記憶力、思考力、コミュニケーション能力などの高い、賢い子に育つと言われています。

 

赤ちゃんは、指をしゃぶったり、握ったり開いたり、いろんな物をつかもうとしたりしますよね。手で触れてほしくない物も平気で触ったりしますが、手をたくさん使うことによって神経が発達していきます。

触って危ないものは避けるべきですが、興味を示したものは、なるべく触ったり、握らせたりして、手を動かす機会を作ってあげましょう。

 

 

🌞指を使う遊び、生活を取り入れてみましょう

0~1歳の指遊び

※指先だけでなく五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・臭覚)も刺激する遊びがおすすめです

・ガラガラ、握って音が鳴る玩具、カラフルな玩具を取り入れる

・食材を指でつまんで食べる

・新聞紙をちぎる、丸める、つかむ

・積み木

・ぽっとん落とし

・テープ剥がし

・なぐりがき

 

2~3歳の指遊び

※考えながら指先を動かし、創造力を伸ばせる遊びがおすすめです

・粘土あそび

・ひも通し

・お絵かき

・シール貼り

・パズル

・折り紙

・ボタンを付けたり外したりする

・のりづけをする

・お箸の練習になるような遊び(小さなトングで物をつかむ等)

 

 

子どもの指先のトレーニングは、遊びだけでなく日常生活の中でも取り入れることができます。指先でつまんで食べられる食事やおやつを取り入れたり、洗濯ばさみにタオルをはさんだり、バッグのファスナーの開閉をしたりと、いろんなことに挑戦してみてはいかがでしょうか?

しかし子どもにとって指先を細かく動かすことは大人が想像している以上に難しいものです。上手にできないからと責めず、長い目で見守ってあげることが大切です。