手先の働き|小規模保育園【サンライズキッズ保育園】

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育脳教育について

育脳教育についてAbout Brain Development Education

手先の働き

育脳教育について 2019.08.01

 

手先の働きについて

今回は手先の働きについてお話をしていきたいと思います。

手先の動きというと一番身近でお子さんたちが遊び始めるときに、最初にかかわってくる部分の一つになるのではないでしょうか。

手先が脳の働きに大きく関わっていることはかなり有名ですよね。

そんな重要な指先の動きや遊びについてお話をしていきたいと思います。

 

【指先の運動】

指先の運動は脳に刺激を与えることが医学的にも証明されています。

お子さんの発達や成長に重要なのはもちろんですが、高齢者の方々やリハビリなど幅広い分野で取り入れられているトレーニングの一つとなっています。

幅広い分野で使われているということは、つまり脳の発達が活発な乳幼児に対してもとても良い刺激があるということがわかっています。

トレーニングと聞くと難しそうに聞こえますが、生活の中での何気ない動き一つをとっても指先を使った運動になることもあります。

例えば「スプーンを使って食事を行う」ということも十分に指先を使った運動になります。

幼児期の脳活動を調べると、いわゆる頭を使う課題でも、頭を使うことに主にかかわる前頭前野の活動はあまり活性化しません。

一方で、指を含めて体を動かすことにかかわる運動野や、そのプランニングにかかわる前運動野が活性化します。

たとえていえば、計算を覚えるのにまずは指折り数えるところから始め、だんだん指なしで、あたまで計算できるようになるようなものです。

ですから、幼児の頭を鍛えたければ、まずは指のコントロール。たとえば迷路を指で追う、文字をなぞる、箸を使う、鉛筆を使う、砂場で遊ぶ、積み木をする、折り紙をするなどが重要で、その体験が知的活動を支えるのです。

サンライズキッズでは、日々の生活を送る中で、指先遊びを取り入れていくことはもちろんですが、食事や着替えなど子どもたちに身近な生活行動の中で指先を意識した動きなどを取り入れていけるように工夫をして過ごしています。

 

 

【どんな遊び】

実際どの様な遊びが指先の運動につながっていくのかをお子さんの年齢別にご紹介していきたいと思います。

 

《生後間もなく》

生後間もなくは手に親指を持っていくと、反射的に握り返します。これを把握反射と言います。

この把握反射を使って握ってはなしてを繰り返し、握る練習を行っていきます。

次に、大人の手だけではなく、ガラガラや歯固めなど音が出るなどの反応があるおもちゃを動かし、握って離すを繰り返すことでグーパーの練習をしての脳への刺激を与えます。

 

《生後数か月から》

お子さんがつまむという行動がとれるようになったら、積み木などを行っていきます。

積み木を積んだり並べて形を作ったりして、指先を動かしながら脳への刺激を与えていきます。

 

《1歳ごろから》

型はめ等を取り入れていきます。指先で物をつかみながら考えてはめ入れるという行動をとっていくことで、脳への刺激がかかってきます。

 

《1歳児以降》

 

簡単なパズル(6~9ピース)などを行っていきます。

見本や絵柄を見ながら想像してはめていくことで想像力や発想の部分が刺激されていき、脳の発達が促されて行きます。

 

指先遊びについての理屈は、大人の脳活動の知見から導かれています。

脳の中で指にかかわる部位は比較的大きいので脳を活性化しやすいというものです。

しかし、すでに述べたように、子どもでは前頭前野を直接活性化することは難しく、まずは指を含む身体コントロールが頭を使うということの主体になります。

そのために指運動をするという位置づけで考えましょう。

 

サンライズキッズでは月齢や発達に合った形で遊びを提供し、保育者一人一人が指先の運動につながっていくことをしっかりと意識して日々保育を行っています。

 

このように指先の遊びや運動一つとってもいろんなものがあり、それがお子さん一人一人の成長につながっているのですね。

サンライズキッズでは今後も、一人一人の成長に合った形で遊びや運動を取り入れて楽しく成長のお手伝いをしていきたいと思っています。

 

 

今月はここまでとなります。

最後までご覧になってくださりありがとうございました。

また来月もぜひ見に来ていただけますと幸いです。