【リトミックについて】
リトミックと聞くとどんなものをイメージしますでしょうか。
リトミックとは…
1、音楽に合わせて体を動かすリズム(ここをリトミックと言っている場合が多いです)
2、歌ったりして音楽を楽しむソルフェージュ
3、自分で創作する即興
この3本の要素から成り立っている音楽教育法のことを指します。
脳で考え、感じ、それを体で表現する。まさに身体全体を使って心身の成長バランスを促していく教育法です。
たくさんの音に触れあってたくさん学んでいく。
まさに「音楽」の文字通り、「おとをたのしむ」教育法です。
そしてお子さん一人一人が楽しみながらも様々な事を取り入れて、学ぶことができたら、それはとてもいいことだと思います。
今回はそんなリトミックの効果について見ていきたいと思います。
【協調性】
よく聞くのがリトミックを行うと協調性やコミュニケーション能力が高くなるといわれています。
それはなぜかと言いますと、リトミックを行う際に一人で身体を動かすというよりはお友達や先生と一緒に行ったり全体で一緒に動いたり等、人と関わる場面が多いからだといわれます。
周りを見て、いろいろ動きに対応していくので、集団生活で必要な協調性などが育っていきます。
脳には目の前にいる人の動作や意図を写し取るような働きをする神経細胞(ニューロン)があります。
鏡のように相手の銅家や意図を写し取るのでミラー(鏡)ニューロンと呼びます。
人では、運動の誘導と胃との理解にかかわる下前頭回(ブローカ野)、共感や感情の調節にかかわる前帯状回、意味の理解や近く情報の統合にかかわる角回などからなるネットワークが、ミラーニューロンシステムとして働き、動作の学習、言葉の学習、感情の理解、他者の心を感じ取る基盤になると考えられています。
リトミックでは動作の写し取り、リズムを通した感情の理解、集団の流れの理解などを通して、このミラーニューロンシステムを効率的に刺激すると考えられます。
サンライズキッズのお子さんもカリキュラムとしてリトミックを取り入れています。
みんなで一緒に動く経験を通して卒園(2歳児)までには集団生活の基礎ができるように日々保育を行っています。
【リズム感】
当たり前に聞こえるかもしれませんが、リトミックを行うことで、リズム感を身に着けることができます。
リトミックは音楽教育の一つです。
なので、音楽をよく聞くことから始めます。
それを続けていると今聞こえた音が何の音で、何の楽器が鳴っているのかを聞き分ける能力が高くなります。
そして拍(ビート)をしっかりととらえる事ができるようになります。
拍をとらえることができるようになるとだんだんとリズムをとらえることができるようになってきます。
リトミックでリズムに合わせて歩いたりしていくと、次第にリズム感が良くなってくるのです。
ことばの理解には左の上側頭回が関わり、リズムや音韻の理解には右の上側頭回が関わります。
このシステムは歌を歌う仕組みや楽器を操ることにかかわる前運動野・運動野などと連動ぢマスが、3-5歳くらいで発達のピークを迎えます。
ですから幼児期の音楽教育は音楽能力を鍛える上で欠かせません。
サンライズキッズでは、0歳児クラスから音楽を聴くなどしてリトミックに参加しています。
時には手拍子などして保育士が一緒に楽しみながら、お子さん一人ひとりに音楽やリズムに触れられるよう意識して行っています。
【即時反応】
音楽を聴いてすぐに反応することを「即時反応」と言います。
この動きはリトミックのベースにもなる動きになります。
例えばこの音楽は「馬」こっちは「ウサギ」などです。
ただ、この音がパターン化してしまうとただの「条件反射」になってしまいます。
その日によって音を変えるなどして、いろんな音に反応できるようになると「即時反応」になります。
このようなパターンで素早い反応を求めることは、反応速度のトレーニングになると同時に、切り替えや判断のトレーニングになります。
トレーニングの初期では前頭前野が活性化し、スムーズで滑らかな反応ができるようになると、前頭葉の反応は鎮静化し、線条体や小脳で暗黙知的に反応できるようになっていきます。その繰り返しが脳を鍛えていきます。
サンライズキッズでは毎回同じパターンのものではなく、いろんな音や動きに触れ合えるよう、よりよいリトミックを意識して行っています。
今月はここまでとなります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
また来月も見に来ていただけますと幸いです。