うちの子はなかなか寝てくれない…もっと寝てくれればいいのに…
と思うことは多いと思います。
赤ちゃんがスムーズに眠りに入っていけなかったとしても、実際は睡眠を必要としている場合が大半で、睡眠不足の赤ちゃんが増えている現状があります。
1~2歳の子どもは、11~14時間眠る必要があると言われています。しかし、14時間以上眠ってすくすく育っている赤ちゃんもいます。睡眠時間は遺伝要因の影響が大きく個人差がある為、1日ごとの睡眠時間を気にしすぎることはありませんが、いずれどこかで帳尻合わせが起きます。
赤ちゃんがしっかり眠れるようになってほしいですね。
🌞生活リズムとは
人の体は、昼間は活動し(遊び)、食事をとり、夜間は静かに眠るようになっています。これが生活リズムの基本です。
早寝・早起きの規則正しい生活リズムは、子どもが健やかに育つための第一歩です。
生まれて間もない頃の赤ちゃんは、昼も夜もなくおっぱいやミルクを飲んだり眠ったりする多相性の睡眠です。そのうち昼はおき、夜は寝る二相性に移行しますが、幼児期では昼寝が残ります。こうした変化は成長に伴う仕組まれた変化なので、親の関与云々を考える必要はありません。ただ、夜も明るい環境では、視交叉上核(しこうさじょうかく)の体内時計が安定しないので注意が必要です。
🌞生活リズムの要!睡眠と脳の発達
睡眠リズムが乱れていると生活リズムが整わず、特に乳幼児では成長に影響を及ぼす可能性があります。
睡眠は心身を発育させるとともに、脳が休むための生理現象で脳の発育にとても重要です。
脳は神経細胞が外部からの刺激を受けて、互いに結びつきながら複雑な回路を形成していきます。この脳の活動は、睡眠中に起きやすいことが分かっています。赤ちゃんの睡眠はレム睡眠がほとんどです。レム睡眠は成長に従って減っていき、12歳くらいでレム睡眠とノンレム睡眠を交互に繰り返す大人の睡眠パターンを獲得します。
このように、脳の発達にとってたいへん重要な乳幼児期に、脳を十分に発達させ、学習意欲を高めるには、赤ちゃんができるだけたくさん眠れるようにしてあげる必要があります。
赤ちゃんの脳はなによりも睡眠を求めています。
子どもの睡眠時間が不足すると、他にも影響があることがわかっています。肥満や高血圧などの生活習慣病を発症するリスクには、食生活が大きく影響していますが、睡眠不足も一因だと考えられています。
毎日の就寝・起床時間がバラバラ、寝かしつけ方法が毎回違うと、なかなか睡眠リズムが整わず、生活リズムも整いません。
・寝つきが悪い・グズグズしやすい・朝、なかなか起きない・食事を食べる量が少ない
このようの様子がある場合は、下記を参考にして見てください。
🌞生活リズムを整えるポイント
・朝起きたら朝日を浴びる
・朝は決まった時間に起こす
・夜更かししても朝は決まった時間に起こす
・食事の時間を一定にする
・外遊びをして活動量を増やす
・午前寝・昼寝・夜の睡眠でお子様に合わせた睡眠時間を確保できるようにする
・赤ちゃんの生活リズムに合わせる
・寝る時間30分以上前にスマホはOFF
・夜は、暗めで静かな環境の中で寝かしつける
・就寝時間はできるだけ同じ時間にし、寝かしつけ方法をルーティン化する
お仕事等と子育てをしながら、お子様の生活リズムに合わせていくことは大変だと思います。しかし、生活リズムは子どもが自分で作ることができないので、できることから少しずつ始めてみましょう。
1週間ほど続けると少しずつお子様に変化が見られるかもしれません。
グズグズする時間が減る・日中は元気に過ごすことができる・食事が進む・眠りにスムーズに入れる等、お子様にとっても保護者様にとっても体に嬉しいリズムが作れると良いですね。