現代社会ではスマホやメディア視聴について私たち保育者、保護者の皆様もとても気になる事だと思います。
言葉を身につけていく乳児期にテレビやビデオの視聴は子ども達にどのような影響を与えるのか?
自発性のない一方通行の刺激でもあるメディア接触によって他の活動が減少する事も考えられます。
サンライズキッズ保育園では、体を十分に動かし食欲を増進させ意欲的に活動ができるようにし、植物や生き物や人との関り等心と体を育てる保育を大切にしています。
【スマ放置】
2004年くらいからメディア視聴が子どもの成長に及ぼす悪影響が危惧され、さまざまな横断的データ(今この瞬間のメディア視聴時間と、例えば言語能力やコミュニケーション能力にどのような関係があるかを調べたもの)が示されました。
その結果、1日4時間以上のメディア視聴は言葉の遅れ、コミュニケーション障害などが関わる事が示され2-5歳児のメディア利用(スマホ含む)は1時間以内が好ましいなどといった米国小児学会の提言などが行われています。
また親子の双方向性の交流がIQなどの上昇につながることや、言語能力には家庭環境の影響が強いことも示されています。
しかしながら、小児学会等が提示しているデータは「横断データ」に過ぎず、メディア視聴が言語能力やコミュニケーション力の発達に悪影響を及ぼしているという「因果関係」を示したものではありません。
言語能力やコミュニケーション能力に問題を抱えうる人がメディアにハマりやすいのかもしれませんし、メディア視聴時間が長くなって相互コミュニケーション時間が減ることが問題なのかもしれません。
実際、今話題のゲーム障害(いわゆるゲーム依存)でもその背景にADHDなど発達の問題がある場合が多数指摘されています。
たとえ子どもが好み興味のあることとはいえ、スマホを望むだけ与えてもそこには機械からの情報のみがあり、ぬくもりや温かみのある関係ではありません。
メディア視聴すべてがが悪いものであるわけではありませんが、それに伴う代償もあることを考えないといけないのかもしれません。
サンライズキッズではぬくもりのある、温かい人と人との関りを大切にした保育をしております。
【コンピューターがもたらす健康被害】
今や現代人の生活において、スマートフォン、タブレット、パソコンのある生活が当たり前になっており、むしろないと生活が成り立たないくらい生活の中への依存度は年々高まってきています。
お店での注文にもタブレットが使われるようになり、様々な作業が簡素化出来るようにコンピューターの力を借りることがとても多い生活の中、私たちは生活をしています。
ゲームを楽しみながらタブレットで学習を進める塾や教育も少なくないと思います。
そんな便利な生活の中で私たちは生活をしているため、一度手に入れた便利さを覚えてしまったことから、私たちはその便利さを手放せなくなってきています。
しかしながらすべてのことには表裏一体でメリットとデメリットがあることも真実です。
今の便利さの裏にはやはり考えなくてはいけない健康問題も潜んでいることを、私たちは忘れてはいけないことだと思っております。
ひとくちに健康問題と言っても様々ですが、コンピューター機器から発せられる「ブルーライト」の影響は視力だけでなく、自律神経の乱れを引き起こす要因としてあげられ、睡眠の乱れや眠れないなどの健康被害を及ぼしています。
また、自律神経の乱れはやる気の低下、集中力の低下にも繋がるとされ、ブルーライトの影響は警鐘が鳴らされています。
また、小さい頃からコンピュータ-に何時間も向かってゲームやインターネットなどをすると、脳の前頭葉にも影響があり、今中学生~高校生に多く見られている「ゲーム障害」になるリスクも高まります。
ゲーム障害は「脳の異常」から起こるものとされ医療機関での治療が必要になる病気とされています。後天的なものではありますが脳に異常をきたしてしまうと、人とのコミュニケーションがうまく取れず、うまく社会性を身に付けられない人が増えているということが実際に起こっている事実です。
テレビ・スマホ・インターネットゲームに過剰にハマりこんでいる、そんなときまず疑うべきは、発達の問題など別の障害が背景にあり、普通ではないハマりこみが起きているのではないかということです。
変な言い方ですが、普通はそんなにハマらず飽きたり引き返したりするので、とてつもなくはまり込むには素質が必要です。
人の脳は強烈な可塑性を持ち、どんな酷い環境でもおおむね立派に育っていきますから、コンピュータからの健康被害を年頭に置きながらもコンピューターを通して何を学ぶか、コンピューター外で何を学ぶかを考えながら使用していきたいですね。
サンライズキッズでは、身近にある便利さを大切にしながらも一番乳幼児期にたいせつなのは人と人との関りという事を考えながら、日々保育しております。
【人と人との関りを育てる】
核家族化の進んだ現代では、子ども達が人と接する機会が減少してきている事と思います。
保育園は初めての集団生活であり社会で生きていく上で重要なコミュニケーション能力、協調性を学ぶ場所です。
入園当初は、初めての環境や人に不安な様子も見られましたが、少しずつ信頼関係を築いていくことで、お父さん、お母さん以外の人にも興味を示してくれるようになってきました。
保育者との関わり、同年齢のお友だち、異年齢のお友だち、地域の方との関わりを経験する機会が増えいろいろな反応を得ることは、とっても良い刺激になります。
いつも一緒に過ごしている父親、母親、保育者の行動はいつも見られています。
保育者が2歳児のお子様と一緒にままごと遊びをしている時のことです。
人形の髪をとかしたり、ベットに寝かせたりしての遊びを会話をしながら楽しんでいると、少し離れたところにいた、まだ言葉で意思疎通ができない0歳児が、人形を持って来てベットに寝かせ、2歳児の真似をしながらやさしく人形の胸をトントンと寝かしつけをしている姿や、人形の髪をとかしていた櫛を持ってきて友だちの髪を嬉しそうにとかす姿を見て温かい気持ちになりました。
様々な経験を通して、少しずつ人と関わる楽しさを知ることができていくのです。
コンピュータ-相手では、このような複雑なやり取りはできませんし、優しさの感情を学ぶことはできません。
生活の中の様々な場面ではスマホやコンピューターは便利で役に立っても、人と人との関わりに大切になるコミュニケーション能力や、優しさ、思いやりは、やはり人と人との関わりの中でしか生まれません。
どんな時代になっても人が人を育てるという行為には、関わる人の存在と、あたたかい人のぬくもりが必要不可欠だと考えております。
乳幼児期の虐待体験といえるレベルではいくつかの脳部位で相対的な萎縮が確認され、いわゆる愛着障害の問題が指摘されています。
正しい姿勢としては愛情をもって優しく接し、人との十分なコミュニケーションを持つことは、少なくとも脳の発達の阻害要因にはならならず、むしろ促進要因になる可能性の方が高いようです。
サンライズキッズでは、保育士や異年齢児との関わり、地域の方々との交流を大切にして、成長に必要な感情、コミュニケーション能力を育める場所になるようにと、人の血の通った温かい保育を心掛けております。