探索活動を楽しもう|小規模保育園【サンライズキッズ保育園】

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育脳教育について

育脳教育についてAbout Brain Development Education

探索活動を楽しもう

育脳教育について 2020.07.01

探索活動という言葉はご存知でしょうか。

探索活動とは、自分の身の回りのものに興味を示し、それがどんなものなのかを確かめ、知ろうとする乳幼児の行動で、安心出来る大人との関係や場所が保障されているところで発揮されます。サンライズキッズでは、日々の生活の中で子どもが興味を示し確かめ知ろうとする活動に対し保育者が共感し探索活動が思う存分出来るように環境を整えています。

 

①興味の芽生え

子どもは五感(視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚)を使って色々な体験をする中で様々な事に興味を持ち、関わりを学んでいきます。例えば、サンライズキッズでは天気の良い日には公園や広場にお散歩へ行き、景色を楽しみ(視覚)、季節の植物の匂いをかぎ(臭覚)、手に取って触れ(触感)、耳を澄ませ(聴覚)五感が刺激されるように工夫をしています。それぞれの年齢に合わせた探索活動を行い、新しい経験をすることでシナプスが増え、神経細胞同士が繋がり神経回路も繋がっていきます。脳内では前頭葉に良い刺激となり、健全な発達へと促してくれます。

皆さんは、フィードバックという言葉はご存じですか。たとえばロボットにものをつかませるとき、つかむ運動動作を命令し、実行した後に、ものからの反発やつぶれ具合をセンサーで調べ、強すぎるつかみ方なら弱め、弱すぎるなら強めます。何かをし、その結果から、その仕方を修正するのがフィードバックです。

一方で、こうつかんだらこんな風になるだろう、と、つかむ前から予測を立て、フィードバックも利用しながら、行動を学習修正していくのが、フィードフォワードです。つまり、フィードフォワードには脳内にある程度の運動モデルができることが必要で、それができ始めているからこそ、そのモデルを使った予測、モデルの修正ができるのです。

探索活動というのは、子どもたちが内部モデルを獲得し始め、それを使ってフィードフォワードを行い、内部モデルを洗練させていく活動です。

だからこそ、親から見るとつい手を出したくなる、補助したくなる場合でも、子どもの自主性を重んじ、ぐっとがまんしましょう。内部モデルの発動とその成熟、勝手な修正を待ちましょう。

サンライズでも保育者は発達過程を理解し愛情豊かに応答的に援助し、心地良く探索活動が出来るように見守っています。

 

 

②自分で確かめる

はいはいやつかまり立ちを始めると、子どもの視界は一気に広がります。周囲に興味や関心を持ち、移動が可能な範囲を縦横無尽に動き、手当たり次第物に触れ、口に入れて確認をします。保育者は子どもが探索活動をしている時は見守り、時には側によって、物の名前や正しい扱い方を繰り返し語りかけるように伝えています。楽しいと感じる事が前頭葉の刺激となり、自由な探索活動を保証された子どもはEQ非認知能力が高くなるともいわれています。

乳児に限らず探索活動では、線条体という行動と快感を結びつける部位が活性化します。ドーパミンの分泌がまし、運動野での神経接続が強化され、海馬での記憶ネットワークが発達していきます。線条体の腹側にある側坐核の活動を止めると、学習効果が消失してしまいますから、乳児の楽しさは何より大事です。

子どもの興味に応じて玩具を与え、色々なものに触れさせ、子どものワクワクする発見や知りたいという好奇心が満たされるような環境を作り、保育全体が学びの場となるようにしています。

 

 

③試してみる

幼児期はなぜ?どうして?といった疑問が沢山わいてきたり、「こうするとこうなるかな」といった自分の行動に対し結果を予測し、試したりするようになります。例えば、積み木を高く積みたいから正方形の積み木だけを選んで積んでみよう、成功した、途中に小さい積み木を入れたので崩れてしまった、ならば大きい正方形の積み木ならもっと高く積めるのではないか、といった具合に、子どもが興味を持ったことを十分にさせ繰り返し試し、新しい発見をする中でより良い方法を見つける事は思考力や判断力、主体性の基礎となります。このような探索活動では、こうしたらこうなるだろう、といった展望的な記憶が鍛えられます。展望的な記憶は前頭前野が深くかかわり、思考、計画性、発想力の基礎になります。その萌芽は楽しい遊びの中でこそ育っていきます。

サンライズキッズ保育園では危険のない限り、子どもの試しを見守り、探索活動を通して様々な事を学んだり失敗したりする中で子どもの自発性が育つように援助しています。

 

今月はここまでとなります。

最後までご覧頂きありがとうございました。

また来月も見に来て頂けますと幸いです。