豊かな感性や表現力を伸ばす リトミック
リトミックは0歳児の赤ちゃんから、最近ではおじいちゃんおばあちゃん対象のものが施設で取り入れるなど、幅広い年代に親しまれている音楽教育法。体と心に様々な効果をもたらしてくれます。
年齢ごとに効果的なやり方は違うので、子どもの成長に合ったリトミックを行い長く続けていくことで、さらなる効果が実感できるでしょう。
目次
乳幼児リトミックのねらい
乳幼児に対するリトミックは、「子どもが潜在的に持つ基礎能力の発達を促していく」ことが目的です。
乳幼児は五感が鋭く、スポンジのように何でもどんどん吸収していきます。この時期に音楽を使った優れた情操教育を受けることで、子どもたちは楽しみながら様々な基礎能力を成長させることができるのです。
リトミックのメリットは大きく5つ
▼運動能力の基礎
リトミックでは、子どもの運動神経が鍛えられるといわれています。
リズムを体で感じながら音楽に合わせて動くことで、将来スポーツを始めた時も、自分でイメージしたことや考えたことを行動に移すのが簡単にできるようになるでしょう。
また、運動能力だけでなく体力も養われます。
▼集中力アップ
子どもの集中力を高めるのにもリトミックは効果的です。
音楽を聞いて耳が成長・発達すると、外的集中力がアップします。外的集中力とは、外部のものに対して集中する力のことで、聴力、視覚、味覚、触覚、嗅覚の五感を通して身に付くものです。
それと同時に内的集中力もアップします。内的集中力は、考えや判断、物事をイメージする集中力のことです。
▼コミュニケーション能力や協調性が養われる
リトミックでは流れる音楽に意識を向けるだけでなく、周りの人の状況を認識して動くことが必要になります。そこから、自然とコミュニケーション能力や協調性を育むことができるでしょう。
▼楽器を使って楽しむ
高槻駅前園の様子
楽器を使ったリトミックには、楽譜がありません。流れている音楽に合わせて、自由に楽器を鳴らし、音で表現します。
友だち同士やグループでリトミックを受けるときにテンポやリズムのルールがある場合、その中で一緒に音を鳴らすことで周りとの一体感も生まれます。
リトミックで気を付けたいこと
高槻駅前園の様子
リトミックには様々な効果が見込めますが、すぐに結果として現れるわけではありません。長い期間楽しみながら継続していくことで、子どもの成長が促され、豊かな感性と表現力を伸ばすことにも繋がります。
乳幼児向け年齢別リトミック
高槻駅前園の様子
リトミックは、成長や発達段階に合わせて進めていくものです。簡単なものから考えながら進んでいくものまで、年齢に合うリトミックがたくさんあります。
●0歳児
赤ちゃんは体を触られると喜びます。まだ自分で思い通りに動けないので、パパヤママが赤ちゃんの体に触れたり抱っこしてリズムをとったりしながら、五感を刺激してあげましょう。
●1歳児
歩いたり走ったりすることが楽しい1歳児。音楽に合わせて歩いたり走ったりさせてみましょう。
叩いたり、つかんだりするのも好きなので、楽器を使ったリトミックも楽しめるでしょう。
●2歳児
言葉を覚えてくるころなので、覚えた言葉にリズムを付けておしゃべりしましょう。
また、即時反応もできるようになるので、音を聞いて動いたり止まったり、しゃがんだり、立ったり、いろいろな動きを楽しませてあげてください。
高槻市で参加できるリトミック教室
リトミックは音楽教室でも習い事として始めることができますが、子育て支援センターなどでも実施されているので、試しに参加してみると良い刺激になるでしょう。
▼こっこひろば
・実施日:月曜日から土曜日
・時間:午前10時から午後5時
・内容:触れ合い遊び等
※出前ひろば:市内の公民館やコミュニーティーセンターを巡ってイベントなどを行っているようです。
おうちでリトミック
おうちでもお子さんと一緒にリトミックで遊んでみてください。兄弟も交えて、家族みんなで楽しむこともできますよ。
▼トントンパ!
「トントンパ」のリズムで遊びましょう。
まず、親子で向かい合って座ってください。「トントン」で2回手を叩いて、「パッ」のところでハイタッチ。これを続けてやってみましょう。
できるようになったら言葉を付けていきます。まずはお題を決めましょう。例えば「果物」がお題なら、好きな果物を「トントンパ」のリズムに合わせて親子で交互に言い合います。「い・ち・ご」「パイ・ナッ・プル」「な・〇・し」など、徐々にテンポを上げて楽しんでみてください。
▼手遊び~たいやきくんとたこやきくん~
「たいやくんとたこやきくん」の歌に合わせて、グーとパーを交互に出す手遊びです。パーがたいやきで、グーがたこやき。初めはゆっくりやって、段々と早くしてみましょう。
♪たいやきくんとたこやきくんが
かけっこしたよー
どっちがどっちが
どっちがどっちがはやいかな♪
サンライズキッズ保育園高槻駅前園でも、子どもと保育士が一緒になって、音楽で体を動かすことや表現することを楽しんでいます。
また、子どもたちは楽器が大好きです。興味津々で楽器に近づいたと思ったら、すぐに叩いてみたり揺らしてみたり。最初は音を出して遊ぶだけだったのが、段々とリズムを取る「楽器」として使えるようになります。
みなさんもサンライズキッズ保育園高槻駅前園で、一緒にリトミックを始めませんか?楽しいカリキュラムを用意してお待ちしています。
保育士の振り返りアンケート結果
リトミックを取り入れることで、リトミックカリキュラム研修を通して、
子どもたちに変化が見られたか。また、変化が見られた場合
どのような変化が見られたか具体的に記載してください。
高槻駅前園の保育士回答
- 音楽を聴いて楽しそうに反応するようになりました。音の高低やリズムを感じられるようになりました。
- 歌に合わせて手拍子をしたり、首をふったりするようになりました。
- みんなでリズムに合わせて楽しむような雰囲気をもち、自由な表現を楽しんでいるようになってきたと思います。
- ピアノを使って取り組むことで興味をもち、音をよく聞こうとしていました。
- カリキュラム活動に積極的に取り組むようになったと感じました。
- 音楽が流れたり、保育士の手拍子などに自然に反応して身体を動かしたりする姿が見られるようになりました。
- 音楽を聞いてリズムを取れるようになってきました。
- 音楽や音など、耳で聞こえたものに合わせて動く姿が見られ始めました。
- 研修で学んだことを実践すると、子どもたちが積極的に取り組んでくれたと感じました。
- リトミックを通じてさまざまなことに対する自己表現が豊かになったと感じます。
高槻駅前園以外のサンライズキッズ他園の保育士回答
- 遊びの中でカリキュラムごっこをしたり、ピアノに親しみを持ったりしていました。
- 楽器を使った際、初めは自由に楽器を鳴らしていたが、今では保育士やピアノの音に合わせて楽器を鳴らす姿がみられるようになりました。
- 音楽に興味をもち、耳を傾けてよく聞くようになりました。
- 符号を覚えるようになりました。符号の区別を理解し、声に出しながら手合わせを積極的に行うようになりました。リズム感を養うことができ、ピアノの音に耳を傾けながら表現することができるようになりました。
- さまざまな音の聴き分けができるようになりました。
- 音を聞いて、それに合わせて動くことができるようになりました。
- 以前より物事に取り組む際の集中力がつきました。
- 初めは乗り気でなかった子どもも、友達や保育士が楽しんでいる様子を見て「一緒にやってみよう」と言う気持ちで取り組む様になったため、変化を感じました。また音符カードを取り入れた当初は、見たままの音符を覚えているだけなように感じましたが、しっかりとリズムを理解して表現するようになってきています。
- 四拍子の手拍子の最後の休符を待てるようになり、成長を感じて良かったと思いました。
- はじめは保育士と同じ事をする姿が多かった子ども達ですが、保育士も自由に身体を動かす事によって正解、不正解がない事を子どもたちなりに理解して、自由に動く姿が増えてきました。
- 保育士の真似をしてリズムを取ったり、音楽に合わせて身体を動かしたりすることが上手になりました。
- 毎回の研修で実践的なものを見せて頂けたので、子ども達にも伝えやすかったです。特に音を聞いて身体を動かす即興的なリトミックにおいては、ピアノの音をよく聞いて身体で感じられるようになったと思います。
- 保育士自身も楽しみながらリトミックに参加したことで、子どもたちも興味や関心を持ってできました。遊びの中で自然と子どもたち同士で楽しんでいました。家庭でも子どもが披露をし、保護者にもリトミックを知ってもらい一緒に楽しむ機会につながっているようで良かったです。
- 音楽に興味を持って楽しく取り組んでいたと感じました。
- 楽器の音を止めたり、鳴らしたりのメリハリがついて成長したと思います。
- 「ストップ&ゴー」などを通して音を聴きながら動きを判断する力がついたり、活動中の集中力が高くなったりといった成長を感じました。
- リズムの拍を意識する姿が見られるようになりました。2 歳児になると音の強弱、早さの変化など、自分で気づき、動作につなげられるようになったと感じます。
- 楽しく取り組むことによって楽器を使うのが上手になったと思います。
- 音や言葉を聞いて、静と動の動きが出来るようになってきました。
- 最近では短調と長調をとりいれると『、寒そうだね...』と言いながら音の変化に耳を傾けることができるようになっていました。
- ピアノに合わせて表現遊びを楽しんでいたことに成長を感じました。
- 具体的に実践を見ることで保育士が意図を理解して行うため、子どもたちにスムーズに実践して楽しむ様子を見ることができました。
- 音楽が聞こえるとリズムに合わせて身体を揺らしたり、リトミックで使用している曲だと「○○だ!」と動きで表現する姿が見られたりするようになりました。
- 子どもたちが音楽やリズムに親しむ経験を重ねたことで、新しい曲や活動にも積極的になったり、朝の会などでの季節の歌を楽しんだりする姿が増えました。
- 音楽が好きになり、自由表現やリズム打ちを楽しめるようになりました。
リトミックカリキュラム活動を振り返り、良かった点や反省点、
来年度につなげたい点がございましたらご記入ください。
- カリキュラムの時間を設けていることで園児たちの集中力が増したり、表現の幅が広がったことが良かったと思う
- 来年も子どもたちに合わせたカリキュラムを楽しんでいきたい
- リトミックに関してはとにかく初心者だったので、前半の研修内容は難しく感じました。
後半の0〜2歳児向けの内容(実践例)を実演していただくことによって、自園にあった内容に落としていけたと思います。保育者が恥ずかしがることなく、自信を持って行うことを心がけていきたいです。 - 楽しみながらカリキュラムに取り組むことができた。子どもたちも積極的に参加できるカリキュラムになった
- 子どもたちの興味に合わせながら工夫もしていきたいです