豊かな感性や表現力を伸ばす リトミック
子どもの習い事としても人気の高いリトミック。保育園や幼稚園、公共の子育て支援センターなど、いろいろな施設で取り入れられています。最近では「若返りリトミック」と呼ばれる高齢者向けのものもあり、老若男女問わず親しまれるようになりました。
もちろんサンライズキッズ保育園 瀬田駅前園でも、リトミックは力を入れているカリキュラムのひとつです。
目次
リトミックとは
瀬田駅前園の様子
そもそも、リトミックはどんなものを指すのでしょうか。
リトミックとは音楽教育の1つ。よく体操やお遊戯と混同されますが、それらとは違います。
体操やお遊戯には決められた動きがあってそれを繰り返しますが、一方のリトミックには基本的に決められた動きがありません。音楽を聞いてイメージしたものを体の動きで表現したり、楽器で表現したりします。
リトミックが子どもに与えるメリット
▼基礎体力がつく
リトミックでは、飛んだり跳ねたりたくさん体を動かすので、基礎体力づくりに役立ちます。
▼集中力が養われる
リトミックでは集中して音楽や音を聞き、それをイメージした動きを表現します。耳で音を聞いて感じることで聴力や集中力、注意力を使い、どんな音程やリズムなのかを考えることで思考力や想像力が鍛えられ、それを体で表現することで積極性や自信が身に付きます。
▼コミュニケーション能力や協調性が育まれる
2歳くらいになると、友だちと一緒にリトミックを楽しめるようになります。
幼児向けのリトミックは、友だちとグループで表現したりそれを発表し合ったりすることも多いので、コミュニケケーション能力や協調性が養われます。
▼音楽の能力を伸ばす
リトミックの最中には音楽や音を細部まで集中して聴くので、音程や音の強弱、リズムを感じって音楽の能力が高められます。
▼楽器に興味関心を抱くことができる
リトミックではピアノやタンバリン、カスタネット、マラカス、鈴といったたくさんの楽器に触れることができます。楽器ごとに違う音の鳴らし方を体験したり、それぞれの音色の違いなどを味わったりして、興味がそそられるでしょう。
なぜ乳幼児期からリトミックを始めるのか
乳幼児期にリトミックを受けさせることで、子どもの中で自然と音を楽しむ感性が育ちます。また、歩き始めの頃からリトミックを受けていると、運動能力だけでなく知能にも良い刺激となります。
リトミックは年齢に合わせた遊びをするのが基本です。一人ひとりの成長には個人差もあるので、その子に合ったリトミックを選択してあげましょう。
●0歳児
この時期のリトミックは「ベビーリトミック」ともいいます。まだ音楽に合わせて自分で動くのは難しいですが、音やリズムを感じさせていきましょう。ベビーマッサージのように大人が赤ちゃんの体に触れ、リズムを付けたりしてスキンシップを行います。
●1歳児
大人の真似が上手にできるようになってきます。お手本として、子どもの目の前で楽器をリズムよく叩いてみましょう。音楽に合わせて、楽器を演奏するのも良いでしょう。
●2歳児
2歳頃からは友だちと一緒にリトミックを楽しむこともできます。ピアノの音に合わせて早い動きや遅い動き、大きい動きや小さい動きなど、みんなで豊かな表現をしましょう。
大津市でリトミック
リトミックは多くの音楽教室で行われているので、習い事としても人気です。0歳から始めることができるので、ピアノを習う前の導入として通う親子も少なくありません。
また、習い事として通わなくても、公共施設でリトミックに参加してみるのもおススメ。大津市内の児童館や支援センターでは子ども向けイベントが行われていて、中にはリトミックの企画もあるようです。
月ごとに発行されるお便りが、大津市のホームページにも載っています。
▼田上児童館
瀬田駅前園の様子
開館時間:9時30分~11時30分・13時30分~17時00分
休館日:日曜、月曜、祝祭日、年末年始(12月29日から1月3日)
※年齢月齢別で親子ふれあい遊びが予定されています。
ご家庭でできるリトミック
おうちでできるリトミックもたくさんあります。広い場所がなくても楽しめるので、おうち時間に親子で楽しんでみてはいかがでしょうか。
なお、安全やお子さんの体調を確認したうえで行ってください。
▼大きなくりの木の下で(0・1歳向け)
歌いながら体を動かしましょう。0歳児の場合は、パパやママが歌に合わせて子どもの体を触ってあげる触れ合い遊びの要領で行います。
「おおきな」の歌詞を「小さな」に変えて楽しんでみるのもおススメです。
▼パンダうさぎコアラ(1・2歳向け)
子どもたちに大人気の歌に合わせて手遊びをします。パパやママが先にお手本を見せてあげると、子どもも真似してすぐにできるようになるでしょう。音楽の速さを変えてどんどん速くしていくとさらに楽しめます。
▼ぎったんばっこん(1・2歳向け)
瀬田駅前園の様子
親子で向かい合って座ります。足は両足とも伸ばし、両手を繋ぎましょう。
初めは子どもから、手を自分に寄せるように引っ張ります。次は逆にパパやママが、自分側。シーソーのように引っ張りあいをする遊びです。
2拍子のリズムで「ぎったんばっこん」と言いながら繰り返します。
リトミック一には様々な効果ややり方があることをおわかりいただけたでしょうか。
難しく考えずに、簡単にできることからやってみるのがリトミックです。やがて少しずつ難しくしていくことで、子どもの自信ややる気にもつながっていきます。
おうち遊びにもぜひ、親子でできる楽しいリトミックを取り入れてみてください。
保育士の振り返りアンケート結果
リトミックを取り入れることで、リトミックカリキュラム研修を通して、
子どもたちに変化が見られたか。また、変化が見られた場合
どのような変化が見られたか具体的に記載してください。
瀬田駅前園の保育士回答
- 歌に合わせて手拍子をしたり、首をふったりするようになりました。
- みんなでリズムに合わせて楽しむような雰囲気をもち、自由な表現を楽しんでいるようになってきたと思います。
- ピアノを使って取り組むことで興味をもち、音をよく聞こうとしていました。
- カリキュラム活動に積極的に取り組むようになったと感じました。
- 音楽を聞いてリズムを取れるようになってきました。
- 以前より物事に取り組む際の集中力がつきました。
- はじめは保育士と同じ事をする姿が多かった子ども達ですが、保育士も自由に身体を動かす事によって正解、不正解がない事を子どもたちなりに理解して、自由に動く姿が増えてきました。
- 保育士自身も楽しみながらリトミックに参加したことで、子どもたちも興味や関心を持ってできました。遊びの中で自然と子どもたち同士で楽しんでいました。家庭でも子どもが披露をし、保護者にもリトミックを知ってもらい一緒に楽しむ機会につながっているようで良かったです。
- 「ストップ&ゴー」などを通して音を聴きながら動きを判断する力がついたり、活動中の集中力が高くなったりといった成長を感じました。
- 音や言葉を聞いて、静と動の動きが出来るようになってきました。
瀬田駅前園以外のサンライズキッズ他園の保育士回答
- 音楽を聴いて楽しそうに反応するようになりました。音の高低やリズムを感じられるようになりました。
- 遊びの中でカリキュラムごっこをしたり、ピアノに親しみを持ったりしていました。
- 音楽が流れたり、保育士の手拍子などに自然に反応して身体を動かしたりする姿が見られるようになりました。
- 楽器を使った際、初めは自由に楽器を鳴らしていたが、今では保育士やピアノの音に合わせて楽器を鳴らす姿がみられるようになりました。
- 音楽や音など、耳で聞こえたものに合わせて動く姿が見られ始めました。
- 音楽に興味をもち、耳を傾けてよく聞くようになりました。
- 符号を覚えるようになりました。符号の区別を理解し、声に出しながら手合わせを積極的に行うようになりました。リズム感を養うことができ、ピアノの音に耳を傾けながら表現することができるようになりました。
- さまざまな音の聴き分けができるようになりました。
- 音を聞いて、それに合わせて動くことができるようになりました。
- 初めは乗り気でなかった子どもも、友達や保育士が楽しんでいる様子を見て「一緒にやってみよう」と言う気持ちで取り組む様になったため、変化を感じました。また音符カードを取り入れた当初は、見たままの音符を覚えているだけなように感じましたが、しっかりとリズムを理解して表現するようになってきています。
- 研修で学んだことを実践すると、子どもたちが積極的に取り組んでくれたと感じました。
- リトミックを通じてさまざまなことに対する自己表現が豊かになったと感じます。
- 四拍子の手拍子の最後の休符を待てるようになり、成長を感じて良かったと思いました。
- 保育士の真似をしてリズムを取ったり、音楽に合わせて身体を動かしたりすることが上手になりました。
- 毎回の研修で実践的なものを見せて頂けたので、子ども達にも伝えやすかったです。特に音を聞いて身体を動かす即興的なリトミックにおいては、ピアノの音をよく聞いて身体で感じられるようになったと思います。
- 音楽に興味を持って楽しく取り組んでいたと感じました。
- 楽器の音を止めたり、鳴らしたりのメリハリがついて成長したと思います。
- リズムの拍を意識する姿が見られるようになりました。2 歳児になると音の強弱、早さの変化など、自分で気づき、動作につなげられるようになったと感じます。
- 楽しく取り組むことによって楽器を使うのが上手になったと思います。
- 最近では短調と長調をとりいれると『、寒そうだね...』と言いながら音の変化に耳を傾けることができるようになっていました。
- ピアノに合わせて表現遊びを楽しんでいたことに成長を感じました。
- 具体的に実践を見ることで保育士が意図を理解して行うため、子どもたちにスムーズに実践して楽しむ様子を見ることができました。
- 音楽が聞こえるとリズムに合わせて身体を揺らしたり、リトミックで使用している曲だと「○○だ!」と動きで表現する姿が見られたりするようになりました。
- 子どもたちが音楽やリズムに親しむ経験を重ねたことで、新しい曲や活動にも積極的になったり、朝の会などでの季節の歌を楽しんだりする姿が増えました。
- 音楽が好きになり、自由表現やリズム打ちを楽しめるようになりました。
リトミックカリキュラム活動を振り返り、良かった点や反省点、
来年度につなげたい点がございましたらご記入ください。
- カリキュラムの時間を設けていることで園児たちの集中力が増したり、表現の幅が広がったことが良かったと思う
- 来年も子どもたちに合わせたカリキュラムを楽しんでいきたい
- リトミックに関してはとにかく初心者だったので、前半の研修内容は難しく感じました。
後半の0〜2歳児向けの内容(実践例)を実演していただくことによって、自園にあった内容に落としていけたと思います。保育者が恥ずかしがることなく、自信を持って行うことを心がけていきたいです。 - 楽しみながらカリキュラムに取り組むことができた。子どもたちも積極的に参加できるカリキュラムになった
- 子どもたちの興味に合わせながら工夫もしていきたいです