1200枚のフラッシュカードを使って
0歳から2歳までの3年間で語彙力をアップ
1200枚のフラッシュカードで語彙力がアップ
名古屋港園のフラッシュカード
「フラッシュカード」をご存知でしょうか。
本屋さんの知育コーナーでご覧になったことがある方もいらっしゃるでしょう。
0歳〜2歳児までの集中力や語彙力アップなどの効果が期待でき、幼児教育では必ずといっていいほど使われているフラッシュカード。
サンライズキッズ保育園では1200枚のフラッシュカードを使用して取り組んでいます。
フラッシュカードの使い方やその効果について詳しくご紹介しましょう。
フラッシュカードはどのようなもの?
名古屋港園の様子
幼児教育に用いられるフラッシュカードは、動物や食べ物、ひらがな、カタカナ、アルファベット、漢字や時計などさまざまな種類があり、たくさんのカードを短時間に速いスピードで見せながら子どもたちにきかせて使用します。
フラッシュカードのポイントは「量とスピード」。
サンライズキッズ保育園では1200枚という大量のフラッシュカードをバランス良く使用し、保育者も楽しみながら取り組んでいます。
フラッシュカードで効果が得られる力
●語彙力
カードに書かれているものを目で見て、言葉で発することを繰り返し行うため無意識にたくさんの言葉をインプットすることが可能です。
絵を見ることで意味をイメージできるためその言葉の意味を理解した上で覚えることができます。
また発音や話し方もはっきりしてくるでしょう。
●集中力
保育者が絵を見せて瞬時にカードを内容を覚えるため、自然と集中力が高まります。
すべての学習において大切な土台となる集中力を養い、集中しなければならないシーンで頭を切り替え、聞き手に注目して聞く能力が備わるのです。
●記憶力
前述の通りフラッシュカードの取り組みは「量とスピード」がポイントです。
脳の発達が著しい0歳から2歳児までの3年間で、大量に良質な情報を繰り返し浴びることで記憶力が活性化され、知識として定着させることができます。
●創造力
右脳が活性化されるためイメージ性の力が高まり、創造力がアップします。
教育者やお友達との意思疎通もスムーズにできるようになり、コミュニケーション能力や表現力も豊かになるでしょう。
子どもたちはフラッシュカードに夢中
名古屋港園の様子
さまざまな効果が期待できるフラッシュカードですが、サンライズ保育園では特にたくさんの情報を脳にインプットさせて知識力・語彙力をあげることを目的に楽しく取り組んでいます。
集中力と創造力のアップ効果でパターンを認識する能力も上がり、静かにパズル遊びやひも通しなどを楽しめるようになりました。
また、語彙力とコミュニケーション能力アップにより、1〜2歳の子どもたちは言葉でのやり取りを楽しんでいます。
おままごともピーマンのおもちゃを持っている子に「ピーマンください」「はいどうぞ」「次はいちごをください」「わかりました」などお買い物ごっこに発展したり、電車遊びは「ぼくは総武線を走らせる」「ぼくは連結部をつくる」など協力して電車を走らせるようになったり。
お子さんが聞き慣れない言葉を話していることも多く、保護者の方が驚くほどの効果がフラッシュカードにはあります。
保育士の振り返りアンケート結果
フラッシュカードを取り入れることで、
子どもたちにどのような変化や効果が見られましたか。
名古屋港園の保育士回答
- フラッシュカードに興味を持ち「今日はなんのフラッシュカード?」と子どもたちから聞いてきたり、開始前から以前覚えたカードを発言したりしていました。
- 身近な物や言葉を認識することができ、知識の習得か増えました。
- 日常的な生活の場面でさまざまな単語が沢山出てくるようになりました。
- あまり馴染みのないものでも、数回すると名前を覚えて、保育士が質問をすると答える姿がみられました。
- 同じものを繰り返すことで、難しいものも言えるようになって、発言する自信につながっています。
名古屋港園以外のサンライズキッズ他園の保育士回答
- 言葉の習得や発音の練習につながり、言葉の発達の気になる子の練習にもなりました。
- 以前よりものごとに集中できる時間が長くなった子が増えました。
- 英語のフラッシュカードでは、日々の生活の中で絵本に出てきたものや色など自然と口にできたり、「英語でなんだっけ?」などと聞くと正確な答えが返ってきたりして成長を感じました。
- カードを捲る速さに目が慣れ、読み取れた言葉や保育士の声を復唱しようとする意欲が感じられました。
- 英語のフラッシュカードに興味をもち、カードにある日常゙実際に見られるものは、園内、園外問わず英語で言葉にする姿かみられました。
- 保育士の介入なく、フラッシュカードをみて言葉を答え、自ら知識を習得していくようになってきています。
- 積極的に発言するようになったり、散歩時に目にしたものを声に出して保育者に伝えたりといった姿が見られます。フラッシュカードで語彙力があきらかに増えました。
- フラッシュカードに出てくる難しい単語を楽しく覚えられるようになっています。
- 鳥のフラッシュカードをしていた時にお散歩で鳥をたくさん見かけて色々な名前を言っている姿があり、語彙力の増加につながっていると感じられました。
- フラッシュカードに慣れていくことで、積極的に言葉を発するようになりました。
- 物事に集中する時間が少しずつ長くなって来ています。制作でも集中する時間が長くなったり、こだわりを持って制作作りに取り組んだりといった様子がみられました。
- 散歩で「フラッシュカードに出てきた〇〇だね」と口にすることが増えたり、単語を覚えたりする姿が増えました。
- さまざまな日常にある物の名称を声に出して言えるようになりました。
- 制作の時間や絵本の読み合いの時間など、一定時間集中する力がつきました。
- 決まった時間にフラッシュカードの時間を設けることで、日々のルーティンができてきました。
- 難しいカードを覚えて、保育者が言わなくても答えられたときに成長を感じました。
- 毎日繰り返し絵を見て取り組むことで、言葉やその物を覚える力がつきました。
- フラッシュカードをめくる速さが絵本をめくる速さよりもかなり早いので、しっかりと見ようと思うのか、集中する姿がみられました。
- 集中してカードや絵本を一定時間見ることができるようになってきました。
- フラッシュカードに取り組むごとに言葉、発声が増えてきました。
- フラッシュカードを繰り返し行ううちに、言葉を覚えて答えられる回数が増えました。
- 戸外散歩などでフラッシュカードで覚えた身近な物の発見を楽しむ姿が見られた。
- 月を追うごとに語彙数が圧倒的に増えていく変化を感じました。普段使わない言葉もフラッシュカードで出るので、言葉の数も増え会話の幅も広がったように思います。0歳児もじっとカードをみつめて目で追うことができるようになり、これから期待がもてます。
- 日常のさまざまなシーンで使える語彙が増え、話すことを楽しむ姿が見られました。
- 以前よりさまざまなことに対する集中力がついたと感じます。
- 語彙力の取得に大きくつながったと感じます。
- 難しいこと言葉もすぐに覚えている子が多かったように感じました。
- 早くめくったカードも何が描いていたか分かるようになり、成長を感じます。
- 普段の生活であまり親しみがないものでもイラストと言葉が一致するようになりました。
- フラッシュカードが始まると集中してそちらに向いてじっと観察しながら瞬時にカード読み取って答えることができていました。
- 子どもたちの興味関心が広がったり、発語に自信がついてきていたりといった姿が見られました。
- 難しい単語でも興味を示し見てくれ、一緒に声を出して言ってくれるようになりました。
フラッシュカードを取り入れることで、
子どもたちにどのような変化や効果が見られましたか。
- 始めたすぐは集中できる時間が短かったが1年間続けることで集中できる時間がながくなった。
- 新規園で、今までフラッシュカードを使ったことのない保育士が多く、実際の効果が分からず半信半疑だったが、行う事で語彙は増えたと感じる。
- 子どもたちの成長が分かりやすく見られるものだった。語彙も増え、言葉を話せることを楽しむ姿も見られてよかった。また保護者の方からも「こんな単語を話していてびっくりした」と驚きと喜びの声が聞こえてきたので良かったと思う。
- 子どもたちも大好きで、大きな声で発信していたので良かった。ただ、順番で覚えている子どもたちもいるので、シャッフルして取り組むのもいいかなと思いました。
- 本年度は手探り状態での実践になったように感じる。他園での実践の様子を見たり、フラッシュカードの研修の機会があれば参加しながら実践力をみにつけていきたい。
- カードを子どもたちの育ちに合っているものにすり合わせていきながらレベルアップしていきたい。