豊かな感性や表現力を伸ばす リトミック
音楽に合わせて体を動かすことで、子どもの表現力を育んでいくリトミック。リトミックは、0歳児の寝ている赤ちゃんの頃から楽しむことができる教育法です。
目次
リトミックとは
湖南石部園の様子
リトミックとは、音楽使った教育法です。音楽に合わせて楽しく体を動かしたり、見たり聞いたりした事をその場で表現したりします。
リズム感や表現力といった音楽的要素を含む能力だけでなく、即時反応力や集中力、反射神経、そして身体能力など、運動にも関わるいろいろな能力も養われます。
リトミックによって子どもが得られる効果
▼即時反応力
リトミックでは、音楽を聞いて即座に反応することが求められます。
例えば椅子取りゲーム。音楽に合わせて歩いて、音楽がストップしたら椅子に座ります。これが即時反応です。リトミックによって即時反応力がつくと、集中力や判断力アップにもつながります。
▼表現力・想像力
リトミックでは、音楽を聞いてそのイメージを動きで表現します。例えば、ゆっくりした曲を聞いたら亀に変身してゆっくり歩こうとしたり、高い音を使った曲なら鳥がささやくような動きをしたりなど、自由にイメージして表現することで豊かな想像力や表現力が育まれるでしょう。
▼リズム感
音楽に合わせて体を動かすことでリズム感が養われます。リズム感は、人とコミュニケーションをとるときにも欠かせません。リズム感があると、テンポよく会話したり相づちをタイミングよく打ったりできるのです。
つまり、リズム感を鍛えることがコミュニケーション能力も高くすることにもつながるといえるでしょう。
▼運動能力の基礎
音楽に合わせてたくさん体を動かすので、脚力や跳躍力、瞬発力といった運動能力がアップします。また、こうした全身の身体能力が高くなると、これから生きていくうえで大切な、瞬時に判断する力や臨機応変に対応する力にもつながるでしょう。
なぜ乳幼児期からリトミックを始めるのか
リトミックは、体をまだ思い通りに動かすことができない「寝んね期」の赤ちゃんに対しても有効です。音楽を使うので、この先大切な「聞く力」や「聞こうとする力」が育まれます。
またリズムに関しても、子どもが1人で歩けるようになってから、拍を口で伝えるのは簡単ではありません。しかしリトミックを通じて、歩けないうちから大人が抱っこして拍をとっていると、赤ちゃんにリズムを伝えることができるでしょう。
リトミックの効果はすぐに表れず、少しずつ実感できるものです。長く続ければそれだけ効果も高くなるため、乳幼児期のうちから受けることをお勧めします。
年齢別のリトミックの内容について
子どもの年齢に合ったリトミックを受けさせることが大切です。難しく感じると続かなくなってしまうこともあるので、すぐにできる簡単なものから始めましょう。
●0歳児
0歳の赤ちゃんは自分の思い通りに動くことがまだ難しいため、親子での触れ合いやスキンシップでリトミックを楽しみます。ベビーマッサージと呼ばれるふれあい遊びもおススメです。
●1歳児
1歳ころからは音楽に合わせて体を動かせるようになります。簡単なリズムに合わせて、歩いたり走ったりジャンプしたり、動物の動きを真似したりして楽しみましょう。
●2~3歳児
湖南石部園の様子
2~3歳になると少しずつ言葉を話すようになるので、覚えた言葉をリズムに合わせて言ってみたり、そこに手をたたく動作を加えたりして楽しんでいきます。
湖南市でリトミック
リトミックは、ピアノ教室や音楽教室などの習い事として始めることができます。
また、湖南市内の育児サークルでもリトミック教室が開催されていたり、子育て支援センターでリトミックのイベントが行われたりすることもあるので、ぜひホームページでチェックしてみましょう。
https://www.city.shiga-konan.lg.jp/kosodate/kosodate_shien/index.html
▼子育て支援センター(ひまわり)
・開館時間:午前9時30分~11時45分、午後1時~3時45分
・休館日:土曜日・日曜日・祝日
▼石部子育て支援センター(たんぽぽはうす)
・開館時間:午前9時30分~11時45分 (午後は閉所)
・休館日:土曜・日曜・小学校長期休暇中などを除く
おうちでもリトミックで遊ぼう
おうち時間やちょっとした家事の合間に、お子さんとリトミックを楽しんでみてはいかがでしょうか。子どもたちは大好きなパパやママとの時間が何よりも嬉しいのです。
リトミックを通して、親子の時間をより良いものに充実させてください。
▼赤ちゃん向け触れ合い遊び~ちょちちょちあわわ~
0歳児のリトミックはスキンシップが主になります。「ちょちちょちあわわ」は、大人が音楽に合わせて赤ちゃんの体を触るのにぴったりの心地よい歌です。
▼空き箱太鼓
湖南石部園の様子
お菓子の空き箱を太鼓に見立てて叩いてみましょう。
最初は簡単なリズムで大人が叩いてみせます。すると、子どもも真似して同じリズムで叩くはず。
それができたら、次は音楽に合わせて太鼓を叩いていきます。おススメは「大きなたいこ」や「きらきら星」などのシンプルな歌。「大きなたいこ」は、「おおきい」「ちいさい」という歌詞のところを大人が大きく歌ったり小さく歌ったりすると、子どもはそれに合わせて太鼓を叩くでしょう。
子どもたちの想像力や表現力は、どんどん成長している最中です。そんな時期にリトミックを受けさせてあげることで、これからの人生がより豊かなものになっていくでしょう。
サンライズキッズ保育園湖南石部園でも、子どもたちの能力を伸ばしていくために様々なプログラムを取り入れています。
リトミックに関するご相談やご質問があれば、お気軽に保育士までお声がけください。
保育士の振り返りアンケート結果
リトミックを取り入れることで、リトミックカリキュラム研修を通して、
子どもたちに変化が見られたか。また、変化が見られた場合
どのような変化が見られたか具体的に記載してください。
湖南石部園の保育士回答
- 歌に合わせて手拍子をしたり、首をふったりするようになりました。
- 音楽が流れたり、保育士の手拍子などに自然に反応して身体を動かしたりする姿が見られるようになりました。
- 符号を覚えるようになりました。符号の区別を理解し、声に出しながら手合わせを積極的に行うようになりました。リズム感を養うことができ、ピアノの音に耳を傾けながら表現することができるようになりました。
- 保育士の真似をしてリズムを取ったり、音楽に合わせて身体を動かしたりすることが上手になりました。
- 音楽が聞こえるとリズムに合わせて身体を揺らしたり、リトミックで使用している曲だと「○○だ!」と動きで表現する姿が見られたりするようになりました。
湖南石部園以外のサンライズキッズ他園の保育士回答
- 音楽を聴いて楽しそうに反応するようになりました。音の高低やリズムを感じられるようになりました。
- みんなでリズムに合わせて楽しむような雰囲気をもち、自由な表現を楽しんでいるようになってきたと思います。
- ピアノを使って取り組むことで興味をもち、音をよく聞こうとしていました。
- 遊びの中でカリキュラムごっこをしたり、ピアノに親しみを持ったりしていました。
- カリキュラム活動に積極的に取り組むようになったと感じました。
- 楽器を使った際、初めは自由に楽器を鳴らしていたが、今では保育士やピアノの音に合わせて楽器を鳴らす姿がみられるようになりました。
- 音楽を聞いてリズムを取れるようになってきました。
- 音楽や音など、耳で聞こえたものに合わせて動く姿が見られ始めました。
- 音楽に興味をもち、耳を傾けてよく聞くようになりました。
- さまざまな音の聴き分けができるようになりました。
- 音を聞いて、それに合わせて動くことができるようになりました。
- 以前より物事に取り組む際の集中力がつきました。
- 初めは乗り気でなかった子どもも、友達や保育士が楽しんでいる様子を見て「一緒にやってみよう」と言う気持ちで取り組む様になったため、変化を感じました。また音符カードを取り入れた当初は、見たままの音符を覚えているだけなように感じましたが、しっかりとリズムを理解して表現するようになってきています。
- 研修で学んだことを実践すると、子どもたちが積極的に取り組んでくれたと感じました。
- リトミックを通じてさまざまなことに対する自己表現が豊かになったと感じます。
- 四拍子の手拍子の最後の休符を待てるようになり、成長を感じて良かったと思いました。
- はじめは保育士と同じ事をする姿が多かった子ども達ですが、保育士も自由に身体を動かす事によって正解、不正解がない事を子どもたちなりに理解して、自由に動く姿が増えてきました。
- 毎回の研修で実践的なものを見せて頂けたので、子ども達にも伝えやすかったです。特に音を聞いて身体を動かす即興的なリトミックにおいては、ピアノの音をよく聞いて身体で感じられるようになったと思います。
- 保育士自身も楽しみながらリトミックに参加したことで、子どもたちも興味や関心を持ってできました。遊びの中で自然と子どもたち同士で楽しんでいました。家庭でも子どもが披露をし、保護者にもリトミックを知ってもらい一緒に楽しむ機会につながっているようで良かったです。
- 音楽に興味を持って楽しく取り組んでいたと感じました。
- 楽器の音を止めたり、鳴らしたりのメリハリがついて成長したと思います。
- 「ストップ&ゴー」などを通して音を聴きながら動きを判断する力がついたり、活動中の集中力が高くなったりといった成長を感じました。
- リズムの拍を意識する姿が見られるようになりました。2 歳児になると音の強弱、早さの変化など、自分で気づき、動作につなげられるようになったと感じます。
- 楽しく取り組むことによって楽器を使うのが上手になったと思います。
- 音や言葉を聞いて、静と動の動きが出来るようになってきました。
- 最近では短調と長調をとりいれると『、寒そうだね...』と言いながら音の変化に耳を傾けることができるようになっていました。
- ピアノに合わせて表現遊びを楽しんでいたことに成長を感じました。
- 具体的に実践を見ることで保育士が意図を理解して行うため、子どもたちにスムーズに実践して楽しむ様子を見ることができました。
- 子どもたちが音楽やリズムに親しむ経験を重ねたことで、新しい曲や活動にも積極的になったり、朝の会などでの季節の歌を楽しんだりする姿が増えました。
- 音楽が好きになり、自由表現やリズム打ちを楽しめるようになりました。
リトミックカリキュラム活動を振り返り、良かった点や反省点、
来年度につなげたい点がございましたらご記入ください。
- カリキュラムの時間を設けていることで園児たちの集中力が増したり、表現の幅が広がったことが良かったと思う
- 来年も子どもたちに合わせたカリキュラムを楽しんでいきたい
- リトミックに関してはとにかく初心者だったので、前半の研修内容は難しく感じました。
後半の0〜2歳児向けの内容(実践例)を実演していただくことによって、自園にあった内容に落としていけたと思います。保育者が恥ずかしがることなく、自信を持って行うことを心がけていきたいです。 - 楽しみながらカリキュラムに取り組むことができた。子どもたちも積極的に参加できるカリキュラムになった
- 子どもたちの興味に合わせながら工夫もしていきたいです