丈夫な体と心をつくる 体操
乳幼児の習い事として大変人気の高い体操。体操に取り組むことで健康的な身体が作られ、心の成長も促すことができるとされています。体操に慣れ親しむことで作り上げられた丈夫な体と心は、運動面に限らず様々な場面で自分の能力を発揮する際に役立つことでしょう。
目次
体操を行うことで得られる良い影響とは
1.リズム感が育まれる
リトミックのようなリズム遊びやダンス・ふれあい遊びなどを通して、たくさん体を動かすことができます。これらの遊びを通して体を動かすときには、様々な曲やわらべ歌などあらゆる音やリズムに合わせて行うため、運動機能の発達を促すと同時にリズム感を育むことができるのです。
リズム感は音楽面だけでなく運動面でも大きな役割を担う能力であるため、幼少のころから体操に親しんでおけば今後の音楽活動やスポーツをする場面できっと役立つでしょう。
2.気持ちがスッキリする
気持ちがなんだか晴れない時に、体を動かすことで少しすっきりしたという経験をしたことはないでしょうか。体操には、体を動かすことでもやもやした気持ちをスッキリさせてくれたり、ストレスを解消してくれたりという効果があるのです。これは大人も子どもも同様ですね。
3.体力がつき健康的になる
全身を使って体操を行っていると、体を動かすときに必要な基礎体力がついていきます。体操を行うことを習慣化することで、体力だけでなく、様々な菌やウイルスから体を守るための免疫力も高められることも分かっています。免疫力が高まることは健康的な体を作るための第一歩とも言えるでしょう。
4.友達との関わりを楽しく学べる
体操を通して自然とできあがっていく友達関係。一緒にリズム体操を行う中で、周りと同じ動きをしたり、それぞれお互いの動きを模倣しながら、目くばせしたり笑ったりたりすることがありますね。また、ゲーム形式の運動遊びを通してチームごとに力を合わせるなど、あらゆる活動の中で周りのお友達とたくさんの関わり持つことができますし、またそれを楽しむことができるでしょう。
幼い頃から周りの人とコミュニケーションを取ることには少しずつ慣れていってほしいもの。将来対人関係を築くうえで、大切なことを自然と学ぶことができるでしょう。
また、体操を通して様々な友達と関わる中で、一生の友達に出会えることができるかもしれません。
5.目標に向かって頑張る力がつく
観音新町園の様子
体操に取り組んでいる中で、「この動きができるようになりたい」「もっと足が早くなりたい」などという目標が自然と浮かんでくるでしょう。その目標を達成しようと努力を続けることで、目標に向かって頑張る力が付いてきますし、意欲的に取り組む姿勢も自然と学べます。このような力は子どもたちが成長していくうえでとても必要な力なのです。
0・1・2歳児から体操を行うことで与えられる良い影響とは
1.自己肯定感が高まる
観音新町園の様子
上記の文でも述べているように、目標に向かって頑張る中、達成できたら、自分に自信を持つことができるでしょう。このように幼い時期から目標を達成する体験を重ねていくことで、自分で自分を認めることができるようになり、自己肯定感を高めることにつながるのです。
2.柔軟性が付く
体操を行うことで全身の様々な関節を動かすため、柔軟性がついていきます。柔軟性が付けば今後さまざまなスポーツに取り組む際に非常に有利でしょう。柔軟性があれば、大きな動きでも関節に負担をかけずに済みます。また、怪我をしにくい体になっていきますし、スムーズにいろいろな動きができるようになるでしょう。
年齢別でおすすめしたい体を使う遊び
●0歳児:ハイハイでトンネルくぐり
大人の方が四つ這いの状態になり、腕と足の間を赤ちゃんがハイハイをしてトンネルをくぐっていきます。くぐり終わったら繰り返し赤ちゃんの前で四つ這いのトンネルを作り、赤ちゃんには好きなようにトンネルをくぐってハイハイしてもらいましょう。ハイハイは、腕の力や腹筋・体を支える筋肉を養います。
●1歳児:風船的当てゲーム
複数の風船を用意しておき、横並びの状態で吊るしておきます。横並びに並んでいる風船を的に見立てて、新聞紙を丸めて作った小さいボールを風船に向かって投げるという単純なゲーム。風船はちょっとした風でもすぐに動いてしまうため、風船にボールを当てるのは意外と難しいです。子どもなりにコントロールをしながらボールを投げ、風船に当てることができるまで、何度も挑戦する姿が見られるでしょう。
●2歳児:フープを使ってグーパー遊び
複数のフープを1個ずつまたは2つ隣り合わせになるようにして床に置き、1直線に並べます。1つのフープには足を閉じてジャンプ、2つのフープには足を広げてジャンプしてフープの中に入り、フープの数に応じてジャンプの方法を変えながら進んでいくというゲーム。このように足をグーパーさせながら連続してジャンプをすることで、足腰の筋力が高まると同時に瞬発力も身に付けることができます。
ご家庭でもできる体を動かす遊び
・お散歩
最近は公園や広場などにもウォーキングコースが設けられており、安心してお散歩を楽しめる環境が増えました。公園や広場に出かけた際に、ウォーキングコースなどをお散歩することで、ゆったり自然に触れながら自由に歩いたり走ったりしてみましょう。
歩き始めるようになった小さいお子さんでも、広場のような環境であれば、あちこち行ってしまっても安心ですね。お子さんのペースに合わせながら周りの草花について話題にしたりしてみましょう。足腰の発達を促すことにも繋がりますし、季節の移り変わりも感じられますね。
体操に使えるおすすめの曲
・こどもかいじゅうギャオドロン
同じ動きを繰り返すため、踊っているうちに自然と振り付けを覚えられます。怪獣になりきって楽しく踊ることができる体操です。
・だんごむしたいそう
体を小さく縮めたり大きく広げたりなど、体全体を使って表現しながら体を動かすことができます。
・ぼくたちぶどう
観音新町園の様子
ぶどうに変身して体を動かす体操。体全体を使って踊ることができます。
広島県や観音新町で体を動かして遊ぶことができる屋外施設
・観音新町第一公園
滑り台やジャングルジム・ブランコなどの遊具で遊ぶことができます。
・観音新町第二公園
複合遊具や砂場があり月齢に応じて遊ぶことができます。
・南観音第三公園
様々な遊具や広場があり伸び伸びと体を動かすことができます。
広島県内や観音新町で体を動かして遊ぶことができる屋内遊戯施設
・ギザギザ葉っぱ(福山市)
・マリーナホップキラキラ☆Asoboxキッズランド(観音新町)
マット遊びやリズム体操などを通していつも伸び伸びと体を動かしているサンライズキッズ保育園観音新町園の子どもたち。いろいろな動きに挑戦しながら、精神面でも日々成長していく姿は見ていて頼もしく感じられます。
体操の時間を通して、子どもたちの様々な成長を見ることができますし、子どもはもちろん、保育者にとっても体操は大好きな時間となっています。
今後も子どもたちと楽しく体を動かしながら、一人ひとりの成長を支えていくことができるよう、より一層力を入れながら体操の活動に取り組んでいきます。
保育士の振り返りアンケート結果
「体操カリキュラム」のねらい・活動内容は園児たちの年齢や発達に合っていたか。
観音新町園の保育士回答
- 個々に体力がつき、自ら身体を動かそうとする姿が見られるようになりました。
- 体操を何度もするうちに馴染みのある曲を踊るようになりました。
- 研修の内容をサーキット遊びに取り入れることで、いつもとは違った運動に興味を示し、楽しみながら参加している姿が見られました。
- 年齢にあった身体の動かし方に挑戦しようとする姿が見られました。
- 保育士や他児の模倣をしながら、身体のさまざまな部位を動かせるようになりました。
- 繰り返し同じ内容の体操を何度か行うことで体の動きを覚えたのか、以前よりもジャンプ力やバランス感覚か向上していることを実感しました。
- 覚えた体操を楽しむように体を動かすようになりました。
観音新町園以外のサンライズキッズ他園の保育士回答
- マット運動の際に前転が上手くなる子どもが多数見られました。
- カリキュラムの時間外にも歌を歌ったり踊ったりする姿がみられました。
- 保育士が大きく動くと子どもたちも保育士の模倣をして大きな動きになります。
- 初めの頃よりボールなどの扱い方、マットの上での身体の動かし方などが上手になってきたと思います。
- 音楽に合わせた体操が特に好きで、体操カリキュラム外でもよく行っていました。
- 体操に興味がなかった子どもが、少しずつ音楽に合わせて身体を動かすようになり成長を感じました。
- 初めは部屋の隅っこで様子見をしている子もいましたが、体操の音楽が流れると楽しみながら体を動かす姿がみられました。
- 研修を参考に体操をしたことで、マットやフープを取り入れると楽しそうにしている様子がみられました。
- 体の動きが活発になったり、身体機能が向上したりしたように感じました。
- 最初はあまり乗り気でなかった子も、周りが楽しそうに活動しているのを見て積極的に参加するようになりました。
- 運動能力はもちろんですが、順番に並んだり、保育士の言葉をしっかり聞いて行動したりすることができるようになりました。
- 身体を動かすことが好きな子どもたちなので、積極的に楽しそうに取り組むようになりました。
- 新しい体操も毎週することで覚えていき、進んで体操をしてくれています。
- 教えていただいた動きを楽しく取り入れることで、身体を動かすことが楽しいと思ってくれるようになったと思います。
- 以前より、公園の遊具にも積極的に挑戦するようになりました。
体操を振り返り、良かった点や反省点、
来年度につなげたい点がございましたらご記入ください。
- 子どもがもっと楽しめる体操を考えていきたい。
- 決められた時間でやるより、子どもの様子に合わせて取り組めたえらもっと向上すると思う。
- いろんな体操やカリキュラムに沿った内容を無理なく実践でき、子どもも喜んで取り組めていたので、来年度も楽しみながらやっていきたい。
- 教えて頂いた体操を取り組む機会がなかったので、来年度は時間を取れるようにしていければ良いと思います。
- 体を動かすことが好きな園児が多いので、体操のカリキュラムの時間は生き生きとしているように感じられた。保育者の連携で、大きな怪我なくカリキュラムができた。