木々の葉が色づき始め、日が暮れるのも少しずつ早くなってきました。
11月は、おうちで過ごす時間が少しずつ増える時期です。そんな季節だからこそおすすめしたいのが、寝る前の「絵本の読み合い」です。
0〜2歳の子どもたちにとって、絵本は言葉を覚えるためだけのものではありません。保護者の優しい声やぬくもりを感じながら過ごす時間そのものが、心を満たし、脳の発達を促す大切な育脳習慣になります。
読み合いは心と脳へのプレゼント
乳幼児期の脳は、毎日たくさんの刺激を受けながら発達しています。
保育園では先生やお友だちとの関わり、外遊びや製作活動など、子どもたちは多くのことを経験しています。その一日を穏やかに締めくくる時間として、読み合いはとてもおすすめです。
保護者の声を聞きながら絵本を見ることで、子どもは言葉やリズム、表情などを自然に吸収していきます。
「わんわんだね。」
「お月さま、きれいだね。」
「大きなくまさんがいるね。」
そんな一言を添えるだけでも、言葉と絵が結びつき、語彙や理解力が少しずつ育っていきます。
また、抱っこや膝の上で絵本を読むことで安心感が生まれ、親子の信頼関係も深まります。心が落ち着くことで寝つきも良くなり、質の良い睡眠にもつながります。
同じ絵本を何度読んでも大丈夫
「この絵本ばかり読んでと言われる…」
そんな経験をしたことがある保護者も多いのではないでしょうか。
実は、同じ絵本を繰り返し読むことは、子どもの成長にとってとても良いことです。
何度も同じお話を聞くことで、言葉の響きを覚えたり、次の展開を予測したりする力が育ちます。
お気に入りのページでは笑ったり、知っている動物を指差したりと、自分なりの楽しみ方を見つけることもあります。
毎回最後まで読まなくても大丈夫です。
途中でページを戻ったり、好きな場面だけを眺めたり、子どもの興味に合わせて読み進めることも、立派な読み合いです。
「読ませる」のではなく、「一緒に楽しむ」という気持ちで向き合うことが、何より大切です。
今日から始める絵本習慣
寝る前の読み合いは、5分程度から始められます。
毎日同じ時間に「絵本を読んでから寝ようね」と声をかけることで、子どもは眠る準備ができるようになります。
テレビやスマートフォンを消し、部屋の照明を少し落として、親子でゆったりと絵本を開く時間を作ってみましょう。
保育園で読んだ絵本と同じものを借りてきたり、「今日は保育園でどんな絵本を読んだのかな?」と話しかけたりするのもおすすめです。
忙しい毎日の中では、「今日は読む時間がなかった」と感じる日もあるでしょう。しかし、大切なのは毎日完璧に続けることではなく、親子で安心して向き合う時間を少しずつ積み重ねることです。
保育園でのたくさんの経験と、ご家庭での温かな読み合い。その両方が重なることで、子どもたちの言葉の力や想像力、そして豊かな心が育まれていきます。
秋の夜長だからこそ、絵本を一冊開いて、親子だけのゆったりとした時間を楽しんでみませんか。そのひとときが、子どもたちの未来につながる大切な育脳習慣になるでしょう。












