丈夫な体と心をつくる 体操
全身をくまなく動かすことのできる体操は、スイミングと並んで子どもの人気の習い事のひとつ。
サンライズキッズでも全園で体操の時間を設けていて、園児たちがいつも楽しく運動しています。
乳幼児のうちから習慣的に体を動かしていると、小学校以降の体育の時間に困らないというだけでなく、脳や心の健やかな成長も促さるのをご存じでしょうか。
そんな、良いことだらけの体操の効果や体を使ったおススメの遊び方について、詳しくお伝えさせていただきます。
目次
子どもにもたらされる体操の効果
体操には、大きく以下の5つのようなメリットがあります。
●健康的になる
体操に限ったことではないですが、定期的に運動を続けている子どもは体力のある健康的な体に育っていきます。体内の抵抗力や免疫力もアップするので、風邪もひきにくくなって、1年じゅう元気に過ごすことができるでしょう。
●運動能力が向上する
八尾園の様子
運動神経も幼いころに発達するものなので、さまざまな動きをして神経を活発化させることが大切です。
もちろん、特定のスポーツを始めるのも良いですが、体操で思い通りに体を動かす能力が養われると、大きくなってからどんな競技を始めるときにも役立ちます。
さらに、バランス感覚や体幹が鍛えられると、姿勢が良くなったり柔軟性も高まったりするので、怪我をしにくくなるというメリットも。
●頭脳が発達する
ハーバード大学の調査によれば、運動は脳の神経細胞であるニューロンを増やして、認知機能を高めるのだそう。さらに、カリフォルニア州で行われた調査でも、体力テストの成績が良い子ほど学業の成績も良いという結果に。
つまり、小さいころからの運動習慣は、身体能力だけでなく学力向上にも役立つのです。体操で効率よく脳に刺激を与えて、脳の発達を促してあげましょう。
●諦めない心が育つ
体操をさせることで、子どもの心の成長も期待できます。
園でも、最初から運動が大好きで得意な子ばかりとは限りません。また、新しいことに挑戦するのに抵抗のある子や、できないことに粘り強く挑戦するのが苦手な子も少なくありません。
しかし諦めずに何度もやってみて、やがてできるようになると、自分に自信を持てるようになります。達成感や成功体験を積み重ねるうちに、子どもの中に粘り強さやチャレンジ精神が少しずつ芽生えていくのです。
●社会性が身に付く
八尾園の様子
園でも体操教室でも、基本的に体操の時間は周りのお友達と一緒に活動します。そのため、みんなでおなじ道具を使ったり、課題の順番を待ったりする機会が少なくありません。また、誰かとチームになって協力したり、全力で相手と戦ったりすることも。
こうした経験が子どもたちの社会性を養い、この先の集団生活を上手に過ごしていくための助けになるでしょう。
おうちでもできるおススメ運動遊び
体をつかった遊びは屋外だけでなく、工夫次第でおうちの中でも楽しめます。現代の子どもたちは外遊びの機会が少なくなっているので、ぜひおうちでも体を動かして遊ばせてあげましょう。
●0歳児向け
八尾園の様子
運動遊びはおもに幼児期以上の子たちの遊びですが、0歳の赤ちゃんでもできるものはいくつもあります。
おススメはマット遊び。おうちではマットの代わりに、布団や大きめの座布団などで代用できます。
そのまま上をハイハイさせるのはもちろん、くるくる巻いたマットの上にもう1枚マットをかぶせて坂道にして、そこを上ったり下ったり。横から落ちないように見ていてあげてください。
●1歳児向け
1歳ころから、つかまり立ちやあんよに移行していきます。動きも活発になるので、遊びの中で手足の筋肉を鍛えてあげましょう。
スキンシップにもなるトンネル遊びがおススメです。ひざを伸ばしてLの字になって座ったママの両足の上を、子どもがよじのぼって超えていきます。帰りはママがひざを山型に曲げてトンネルをつくって、その中を子どもがくぐるという遊びです。
●2歳児向け
歩き方が安定してきて、走ることもできるようになる2歳児。そのぶんケガも増えるので、目配りを心がけてあげてください。
そんな2歳の子には、足の使い方が学べるボール遊びに挑戦させてみましょう。最初から上手にできないかもしれませんが、徐々に片足でバランスを取るのにも慣れてくるはず。楽しく脚力が発達します。
●3歳児向け
体の動きの基礎が安定してくる3歳ころからは、より発展的な運動遊びができるように。体幹を刺激する運動を取り入れると良いでしょう。
ティッシュキャッチ遊びなら、雨の日の室内でも気軽に挑戦できます。2枚重なったティッシュを薄い1枚ずつにはがして、それに息を吹きかけて上から落としましょう。ゆらゆら落ちてくるのを子どもが追いかけてキャッチすることで、瞬発力やバランス感覚が鍛えられます。
サンライズキッズ保育園八尾園の体操の時間は、0歳の赤ちゃんからみんなで運動に慣れ親しみます。幼いころから体の動かす楽しさをおぼえると将来の運動習慣にもつながるので、飽きさせない工夫が大切です。
おうちでもぜひ、親子で一緒にいろいろな運動遊びに挑戦してみてください。
保育士の振り返りアンケート結果
「体操カリキュラム」のねらい・活動内容は園児たちの年齢や発達に合っていたか。
八尾園の保育士回答
- 体操を何度もするうちに馴染みのある曲を踊るようになりました。
- カリキュラムの時間外にも歌を歌ったり踊ったりする姿がみられました。
- 年齢にあった身体の動かし方に挑戦しようとする姿が見られました。
- 保育士や他児の模倣をしながら、身体のさまざまな部位を動かせるようになりました。
- 最初はあまり乗り気でなかった子も、周りが楽しそうに活動しているのを見て積極的に参加するようになりました。
- 以前より、公園の遊具にも積極的に挑戦するようになりました。
八尾園以外のサンライズキッズ他園の保育士回答
- 個々に体力がつき、自ら身体を動かそうとする姿が見られるようになりました。
- マット運動の際に前転が上手くなる子どもが多数見られました。
- 保育士が大きく動くと子どもたちも保育士の模倣をして大きな動きになります。
- 初めの頃よりボールなどの扱い方、マットの上での身体の動かし方などが上手になってきたと思います。
- 音楽に合わせた体操が特に好きで、体操カリキュラム外でもよく行っていました。
- 体操に興味がなかった子どもが、少しずつ音楽に合わせて身体を動かすようになり成長を感じました。
- 研修の内容をサーキット遊びに取り入れることで、いつもとは違った運動に興味を示し、楽しみながら参加している姿が見られました。
- 初めは部屋の隅っこで様子見をしている子もいましたが、体操の音楽が流れると楽しみながら体を動かす姿がみられました。
- 研修を参考に体操をしたことで、マットやフープを取り入れると楽しそうにしている様子がみられました。
- 体の動きが活発になったり、身体機能が向上したりしたように感じました。
- 運動能力はもちろんですが、順番に並んだり、保育士の言葉をしっかり聞いて行動したりすることができるようになりました。
- 身体を動かすことが好きな子どもたちなので、積極的に楽しそうに取り組むようになりました。
- 繰り返し同じ内容の体操を何度か行うことで体の動きを覚えたのか、以前よりもジャンプ力やバランス感覚か向上していることを実感しました。
- 新しい体操も毎週することで覚えていき、進んで体操をしてくれています。
- 覚えた体操を楽しむように体を動かすようになりました。
- 教えていただいた動きを楽しく取り入れることで、身体を動かすことが楽しいと思ってくれるようになったと思います。
体操を振り返り、良かった点や反省点、
来年度につなげたい点がございましたらご記入ください。
- 子どもがもっと楽しめる体操を考えていきたい。
- 決められた時間でやるより、子どもの様子に合わせて取り組めたえらもっと向上すると思う。
- いろんな体操やカリキュラムに沿った内容を無理なく実践でき、子どもも喜んで取り組めていたので、来年度も楽しみながらやっていきたい。
- 教えて頂いた体操を取り組む機会がなかったので、来年度は時間を取れるようにしていければ良いと思います。
- 体を動かすことが好きな園児が多いので、体操のカリキュラムの時間は生き生きとしているように感じられた。保育者の連携で、大きな怪我なくカリキュラムができた。