丈夫な体と心をつくる 体操
子どもの習い事として人気の「体操」。全国のサンライズキッズ保育園でも、カリキュラムのひとつとして体操の時間を設けています。
全身をバランスよく使う体操は体幹を鍛えるのにも有効です。体幹がしっかりしていると姿勢がきれいに保たれ、集中力を高めることにもつながります。
ここでは、そんな体操のメリットや年齢別におススメしたい運動遊びをご紹介。
子どもたちの体だけでなく心も丈夫にしてくれる、体操について詳しくみていきましょう。
目次
体操の効果
まずは、子どもたちが体操によって得られるさまざまなメリットをお伝えします。
■健康的な体をつくる
那珂園の様子
体操に限った話ではないですが、子どものころから運動をして体を鍛えていると、体力がつきます。体力がつけば風邪などの病気にかかる可能性も低くなるので、1年じゅう元気に過ごすことができるでしょう。
特に乳幼児向けの体操は、基礎的な体力づくりや運動の楽しさをおぼえることを重視しているので、子どもの健やかな成長をアポートするのにぴったり。
また、体操ではバランス感覚や柔軟性、体幹などが養われるので、怪我をしにくくなるという効果もあります。
■基礎的な運動能力が向上する
子どもたちは体操を通して、基本的な体の使い方をおぼえることができます。これはどのスポーツにもつながるので、大きくなって野球やサッカー、テニス、バスケなど、何かスポーツを始めるときに非常に役立つでしょう。
さらに、小さいころから体の使い方を知っていると運動神経も良くなるので、運動が楽しくなって好きになります。すると将来も積極的にスポーツをするなど、運動を習慣化した健康的な生活を送るようになるでしょう。
■粘り強く努力できる子になる
「諦めない心」という、精神力が鍛えられるのも体操の大きなメリット。
園に通ってくるのは、最初から運動が得意な子ばかりではありません。しかし、最初はまったくできなかった課題があったとき、諦めず何度も挑戦することでやがてできるようになります。こうした経験によって子どもたちは「やればできる!」という自信を持つことができるのです。
粘り強く努力する経験や、それを克服した成功体験が、将来おおきな壁にぶつかったときにきっと生かされます。
■社会性が身に付く
那珂園の様子
体操の時間中は、周りのお友達と一緒に同じ課題に取り組みます。また準備やお片付け、順番待ちなど、みんなと協力する場面も少なくありません。
大人の社会でも当たり前に求められる社会性は、小さいころから学んでおくことが大切です。体操の時間を通して、協調性やコミュニケーション力など、集団生活を送るために必要な基本的な能力を養う経験できます。
年齢別おススメ運動遊び
ここからは、おうちでもできるおススメの運動遊びをご紹介。年齢別にご案内しているので、お子さまの年齢に合わせてぜひ試してみてください。
■0歳児
那珂園の様子
0歳の赤ちゃんも、ハイハイができるようになる頃には、運動の幅がかなり広がります。
パパやママもハイハイで赤ちゃんを追いかける「ハイハイ鬼ごっこ」や、赤ちゃんの手首を持ってやさしく上に持ち上げる「吊り上げ遊び」など、ふれあいを大切にした遊びをしてあげましょう。
■1歳児
1歳になると自分で歩けるようになり、立ったりしゃがんだり、さまざまな動作ができるように。そんな1歳の子におススメなのが「トンネルくぐり」です。
あらかじめダンボールなどを用意しておいて、それをくぐって遊びます。外側からぐらぐら揺らしたり、反対側から「こっちだよ」と声をかけてあげたりすると、子どもも大喜び。
■2歳児
走り回ったり飛び回ったり、運動能力が向上するころです。そんな2歳の子には、「しっぽとりゲーム」がおススメ。
親子ともハンカチ、またはバンダナをお尻のポケットに入れたら、準備OK。「用意どん!」の掛け声で、自分のハンカチを取られずに相手のハンカチを取った方が勝ちとなります。
■3歳児
後ろ歩きや片足立ちなど、3歳にもなればバランス感覚もだいぶ発達してくるはず。それを生かした「サーキット」で遊びましょう。
サーキットとは、いろんな道具を組み合わせて作るコースのこと。おうちにあるダンボールや踏み台などを使って、スペースに合わせた安全なコースを作ってあげましょう。いろいろな動きが楽しめるはず。
サンライズキッズ保育園では音楽や歌に合わせてみんなで踊ったり、器具を使った運動に挑戦したりなど、楽しく体を動かすことを重視。運動が好きになってくれるよう、いろいろな工夫を重ねています。
体を動かすだけであれば、おうちでもできるでしょう。しかし、園に通って毎回さまざまな動きを経験することで、子どもたちは効果的に運動のメリットを得ることができます。
たくさんの能力を伸ばすことができる体操の時間を通して、これからも園児たちの成長を見守っていきたいと思います。
保育士の振り返りアンケート結果
「体操カリキュラム」のねらい・活動内容は園児たちの年齢や発達に合っていたか。
那珂園の保育士回答
- 個々に体力がつき、自ら身体を動かそうとする姿が見られるようになりました。
- 体操を何度もするうちに馴染みのある曲を踊るようになりました。
- 初めは部屋の隅っこで様子見をしている子もいましたが、体操の音楽が流れると楽しみながら体を動かす姿がみられました。
- 研修を参考に体操をしたことで、マットやフープを取り入れると楽しそうにしている様子がみられました。
- 最初はあまり乗り気でなかった子も、周りが楽しそうに活動しているのを見て積極的に参加するようになりました。
- 運動能力はもちろんですが、順番に並んだり、保育士の言葉をしっかり聞いて行動したりすることができるようになりました。
- 身体を動かすことが好きな子どもたちなので、積極的に楽しそうに取り組むようになりました。
- 以前より、公園の遊具にも積極的に挑戦するようになりました。
那珂園以外のサンライズキッズ他園の保育士回答
- マット運動の際に前転が上手くなる子どもが多数見られました。
- カリキュラムの時間外にも歌を歌ったり踊ったりする姿がみられました。
- 保育士が大きく動くと子どもたちも保育士の模倣をして大きな動きになります。
- 初めの頃よりボールなどの扱い方、マットの上での身体の動かし方などが上手になってきたと思います。
- 音楽に合わせた体操が特に好きで、体操カリキュラム外でもよく行っていました。
- 体操に興味がなかった子どもが、少しずつ音楽に合わせて身体を動かすようになり成長を感じました。
- 研修の内容をサーキット遊びに取り入れることで、いつもとは違った運動に興味を示し、楽しみながら参加している姿が見られました。
- 年齢にあった身体の動かし方に挑戦しようとする姿が見られました。
- 体の動きが活発になったり、身体機能が向上したりしたように感じました。
- 保育士や他児の模倣をしながら、身体のさまざまな部位を動かせるようになりました。
- 繰り返し同じ内容の体操を何度か行うことで体の動きを覚えたのか、以前よりもジャンプ力やバランス感覚か向上していることを実感しました。
- 新しい体操も毎週することで覚えていき、進んで体操をしてくれています。
- 覚えた体操を楽しむように体を動かすようになりました。
- 教えていただいた動きを楽しく取り入れることで、身体を動かすことが楽しいと思ってくれるようになったと思います。
体操を振り返り、良かった点や反省点、
来年度につなげたい点がございましたらご記入ください。
- 子どもがもっと楽しめる体操を考えていきたい。
- 決められた時間でやるより、子どもの様子に合わせて取り組めたえらもっと向上すると思う。
- いろんな体操やカリキュラムに沿った内容を無理なく実践でき、子どもも喜んで取り組めていたので、来年度も楽しみながらやっていきたい。
- 教えて頂いた体操を取り組む機会がなかったので、来年度は時間を取れるようにしていければ良いと思います。
- 体を動かすことが好きな園児が多いので、体操のカリキュラムの時間は生き生きとしているように感じられた。保育者の連携で、大きな怪我なくカリキュラムができた。