澄み渡る青空に心地よい秋風が吹き、実りの季節を迎えました。
秋は「食欲の秋」といわれるように、おいしい旬の食材がたくさん並ぶ季節です。実は、この時期は子どもたちの「食べる力」を育てる絶好の機会でもあります。
0〜2歳の乳幼児期は、食べることを通して味覚だけでなく、五感や指先、考える力など、脳のさまざまな働きが育つ大切な時期です。保育園での給食やご家庭での食事の時間を通して、「食べることが楽しい」と感じられる経験を積み重ねていきましょう。
「食べる」は脳を刺激する大切な体験
子どもにとって食事は、栄養を摂るだけの時間ではありません。
食べ物の色を見たり、香りを感じたり、手で触れたり、口の中で食感を楽しんだりと、食事の時間には五感を刺激する要素がたくさん詰まっています。
例えば、さつまいもやかぼちゃ、梨やぶどうなど、秋の旬の食材は色や形、香りもさまざまです。
「黄色いね。」
「やわらかいね。」
「甘くておいしいね。」
このような会話をしながら食べることで、子どもは食べ物への興味を深め、言葉や感性も育まれていきます。
保育園でも旬の食材を使った給食が提供されることがあります。「今日は保育園で何を食べたの?」と声をかけるだけでも、食事への関心を高めるきっかけになります。
「自分で食べたい」を応援しよう
0〜2歳頃になると、「自分でやりたい」という気持ちが少しずつ芽生えてきます。
スプーンを持ちたがったり、手づかみで食べたりする姿に、思わず「汚れるから」と手伝いたくなることもあるでしょう。
しかし、自分で食べようとする経験は、育脳にもつながる大切な時間です。
食べ物をつかむ、口まで運ぶ、こぼさないように工夫するなど、一つひとつの動作には手や指先、目、口を連携させる力が必要です。
こうした繰り返しが、手先の器用さや集中力、考える力を育てていきます。
もちろん、上手にできない日もあります。食べこぼしがあっても、「自分でできたね」「上手に持てたね」と声をかけながら見守ることで、子どもの自信や挑戦する気持ちが育まれます。
楽しい食卓が育脳につながる
忙しい毎日の中では、「早く食べてほしい」「好き嫌いなく食べてほしい」と思うこともあるでしょう。
しかし、乳幼児期に最も大切なのは、「食べることは楽しい」と感じられる環境をつくることです。
保育園では、お友だちや先生と一緒に食べる楽しさを経験しています。ご家庭でも、家族で食卓を囲み、笑顔で会話を楽しむ時間を大切にしてみてください。
「おいしいね。」
「大きなお口で食べられたね。」
「今日の給食にも出たかな?」
そんな何気ないやり取りが、子どもの安心感や食への興味を育てます。
また、休日には買い物に一緒に出かけたり、野菜や果物を見せながら「どれにしようか」と話したりするのもおすすめです。食材に触れる体験は、食べる前から子どもの好奇心を刺激し、豊かな感性を育んでくれます。
食欲の秋は、子どもの「食べる力」を育てる絶好の季節です。
保育園での給食や食育活動、ご家庭での温かな食卓、そのどちらも子どもの成長に欠かせない大切な時間です。毎日の食事を楽しみながら、五感や好奇心を育み、心も脳も健やかに成長する秋を親子で過ごしていきましょう。












