丈夫な体と心をつくる 体操
保護者が子どもに習わせたい習い事として常に上位に上がる体操。近年は子どもの運動不足や肥満が社会問題となっており、幼少期から運動習慣を身に付けさせたいと考える保護者はとても多いです。
幼少期に運動習慣をつけておくと、生涯にわたって抵抗なく身体を動かすようになるといわれており、健康で丈夫な身体を維持できる土台が作られるでしょう。
ここでは体操のメリットについて詳しくご紹介します。
目次
体操にはどんなメリットがあるの？
①基礎運動能力が上がる
宇都宮園の様子
子どもの頃にたくさんの動きを経験しておくと、運動能力は確実にアップします。
現にプロスポーツ選手では幼少期に1つのスポーツだけをやっていた人は少なく、野山を駆け回ったり木に登ったりとバラエティに富んだ身体の動かし方を体験してきた人が多いのをご存じですか？
基礎的な身体能力は、このような体験を多く重ねることで、確実に培われていきます。
自然と柔軟性も高まりますし、バランス感覚も養え、自然と加減も分かるようになってくるでしょう。これはケガの防止にとても役立ちます。
体力が付いてくれば免疫力もアップ。病気に強い体が作られていきます。
②運動への苦手意識をなくす
幼少期から基礎的な運動を習慣付けていると、もはや「日常的に身体を動かすのは当たり前」となります。
一方で身体を動かす習慣がない子どもは、いざ身体を動かしたときに「自分はうまくできない」と感じる場面が多くなってしまい、これが苦手意識につながってしまいます。
幼少期に体操を通じて楽しく身体を動かす機会を多く作っておけば、その後も積極的に運動に取り組もうとする意欲を育てることにもつながり、苦手意識を持つ場面は圧倒的に少なくなるでしょう。
③脳の発達を促す
運動には、脳の神経細胞を増やして育能をサポートする効果があると言われています。体力テストの成績が良い子は総じて成績もよい、保護者の方も幼少の頃このように感じたことがあったのではないでしょうか？
文武両道という言葉があるように、運動と学習能力はお互いに密接に関係しています。
また、脳が発達すれば他人の動きを真似するときにイメージがしやすくなりますし、イメージした動きに対して身体をどう動かしたらよいかなど、感覚的な部分の発達も飛躍的に向上するでしょう。
④コミュニケーション能力が育まれる
宇都宮園の様子
体操は個人で好きなように動いて良い場面もありますが、月齢が上がるにつれて、友達と一緒に動きを合わせたり、協力し合ったりする場面を多く取り入れるようになっています。
時には自分の意見を伝えたり、相手の意見を聞いたりする場面もあるでしょう。
仲間と協力しながら何かを成し遂げることは、コミュニケーション能力を高めることにつながりますし、社会性を育むうえでも重要な体験となります。
⑤意欲が増し、達成感が感じられ、自己肯定感が育つ
最初はできない動きでも、何回かトライするうちにできるようになることは多いですね。できないことを「できるようになりたい」と意欲的に取り組もうとする思考はとても大切。目標を達成しようと努力を重ねることになりますし、できるようになったら達成感も味わえます。
さらに周りから褒められれば、自分に自信が持てますね。このようにして自己肯定感は育まれていきます。
お家でできる！月齢別おすすめの身体を使う遊び
①0歳児：ハイハイトンネル
大人が四つん這いの状態になり、赤ちゃんが腕や足の間をくぐります。一度くぐったら大人が赤ちゃんのそばに行ってまた四つん這いになり、名前を呼んであげましょう。
ハイハイの動きは全身の体幹を鍛えてくれます。二足歩行の前段階としてとても大切な動きです。
②1歳児：風船あそび
風船を膨らませて、お互いに手で打ち合ったり、うちわであおいで浮かせたりしてみましょう。
また、毛糸を付けていくつかを家の中につるして、新聞紙を丸めたボールで的当てをするのもおすすめ。最後は風船の上に乗って体重をかけ、割ってみましょう。
③2歳児：フープ遊び
いくつかのフープを1個または2個並べていき、「ケン・ケン・パ」の要領でジャンプしながら進んでいきます。
「ケン・ケン･･･」は、行きは右足で帰りは左足としたり、「パ･･･」の部分を連続で作って、ジャンプごとに向きを変えたりなど、好きにアレンジしてみましょう。足腰の筋力や瞬発力が養えますし、勢いをつける時には自然と腕の動きも入るので、身体の動かし方を学ぶいい機会になりますね。
宇都宮園の様子
サンライズキッズ宇都宮園では、みんなで楽しく身体を動かせる体操のカリキュラムを多数取り入れています。身体を動かすことで身体の成長だけでなく、心も成長していく姿は、見ていて本当に頼もしいです。
改めて職員一同、子ども達から日々笑顔と幸せをもらっており、やりがいのある仕事だと実感しています。
これからも体操を通じて子どもたちの心身の成長をサポートしていきたいと思っています。
令和４年度 保育士の振り返りアンケート結果
「体操カリキュラム」のねらい・活動内容は園児たちの年齢や発達に合っていたか。
宇都宮園の保育士回答
- 個々に体力がつき、自ら身体を動かそうとする姿が見られるようになりました。
- 保育士が大きく動くと子どもたちも保育士の模倣をして大きな動きになります。
- 体操に興味がなかった子どもが、少しずつ音楽に合わせて身体を動かすようになり成長を感じました。
- 研修を参考に体操をしたことで、マットやフープを取り入れると楽しそうにしている様子がみられました。
- 覚えた体操を楽しむように体を動かすようになりました。
- 以前より、公園の遊具にも積極的に挑戦するようになりました。
宇都宮園以外のサンライズキッズ他園の保育士回答
- 体操を何度もするうちに馴染みのある曲を踊るようになりました。
- マット運動の際に前転が上手くなる子どもが多数見られました。
- カリキュラムの時間外にも歌を歌ったり踊ったりする姿がみられました。
- 初めの頃よりボールなどの扱い方、マットの上での身体の動かし方などが上手になってきたと思います。
- 音楽に合わせた体操が特に好きで、体操カリキュラム外でもよく行っていました。
- 研修の内容をサーキット遊びに取り入れることで、いつもとは違った運動に興味を示し、楽しみながら参加している姿が見られました。
- 年齢にあった身体の動かし方に挑戦しようとする姿が見られました。
- 初めは部屋の隅っこで様子見をしている子もいましたが、体操の音楽が流れると楽しみながら体を動かす姿がみられました。
- 体の動きが活発になったり、身体機能が向上したりしたように感じました。
- 保育士や他児の模倣をしながら、身体のさまざまな部位を動かせるようになりました。
- 最初はあまり乗り気でなかった子も、周りが楽しそうに活動しているのを見て積極的に参加するようになりました。
- 運動能力はもちろんですが、順番に並んだり、保育士の言葉をしっかり聞いて行動したりすることができるようになりました。
- 身体を動かすことが好きな子どもたちなので、積極的に楽しそうに取り組むようになりました。
- 繰り返し同じ内容の体操を何度か行うことで体の動きを覚えたのか、以前よりもジャンプ力やバランス感覚か向上していることを実感しました。
- 新しい体操も毎週することで覚えていき、進んで体操をしてくれています。
- 教えていただいた動きを楽しく取り入れることで、身体を動かすことが楽しいと思ってくれるようになったと思います。
体操を振り返り、良かった点や反省点、
来年度につなげたい点がございましたらご記入ください。
- 子どもがもっと楽しめる体操を考えていきたい。
- 決められた時間でやるより、子どもの様子に合わせて取り組めたえらもっと向上すると思う。
- いろんな体操やカリキュラムに沿った内容を無理なく実践でき、子どもも喜んで取り組めていたので、来年度も楽しみながらやっていきたい。
- 教えて頂いた体操を取り組む機会がなかったので、来年度は時間を取れるようにしていければ良いと思います。
- 体を動かすことが好きな園児が多いので、体操のカリキュラムの時間は生き生きとしているように感じられた。保育者の連携で、大きな怪我なくカリキュラムができた。