2022-08-04育脳は何歳まで? 0件のいいね!
脳は何歳になっても、新しい情報にふれれば反応し成長します。
これを脳の『可塑性』と言います。
この可塑性は、年をとるほどに幅が小さくなります。つまり、適齢期をすぎると習得するのにかなりの努力が必要になるということです。
しかし、上達のスピードは違いますが、あきらめない限り脳は成長します。
適齢期と言われる年齢がありますが、適齢期から数年遅れただけの子どもであれば、何かをあきらめる必要は全くないですよ!
脳は何歳になっても、新しい情報にふれれば反応し成長します。
これを脳の『可塑性』と言います。
この可塑性は、年をとるほどに幅が小さくなります。つまり、適齢期をすぎると習得するのにかなりの努力が必要になるということです。
しかし、上達のスピードは違いますが、あきらめない限り脳は成長します。
適齢期と言われる年齢がありますが、適齢期から数年遅れただけの子どもであれば、何かをあきらめる必要は全くないですよ!
寝ている時だけでなく、起きている時にも脳を休ませることは重要です。
つまり、『ぼーっとすること』です。
コロナ渦のストレスの中、今は座禅も人気が出ているそうです。
こうした一種の瞑想は、今までに蓄積した知識を前頭葉にたぐりよせる、大切な訓練になります。
子どもがぼーっとしていたら、“今脳が育っている”と安心して見守ってあげてください。
ちなみに、テレビやスマホ、パソコンの画面をぼーっと見ているのは、脳にとって刺激になりますので脳の休憩にはなりません。
外からの刺激がない状態で、脳の中に新たなシナプスを構築することが1番です。
脳は刺激を与えるだけでなく、休ませることも必要なことが、最近の研究で明らかになってきました。
睡眠中に記憶が整理され定着することは広く知られていますが、脳の下垂体から分泌される成長ホルモンは、幼児期から小学生の間は午後11時〜午前2時に最も分泌されます。
成長ホルモンは骨を伸ばしたり、筋肉を成長させたりするほか、脂肪の分解や臓器の代謝を促進します。
生活スタイルは家庭によって違いますが、子どもの脳のために、夜早く寝かせるようにできるといいですね。
前頭葉を活性化させるには、勉強や習い事よりも、責任を持って家事をする方が効果が期待できます。
冷蔵庫の中を見て献立を考えたり、お湯を沸かしている間に洗い物をしたりと、家事は同時処理能力や注意力、処理速度をアップさせてくれます。
子どもにできそうな家事の一部を担わせてみましょう。
最初は気になってついつい口出ししてしまいそうになりますが、手出し口出しはグッと我慢です。
次第に子ども自身が考え、より良い方法を見つけ出していきます。
その工程も、脳にとっていい刺激となるでしょう。
イヤイヤ勉強をさせるより、子どもに家事の役割を与えて生活を回していくことを覚えさせる方が、結果的に脳をよりよく育てられるでしょう。
「こころ脳」にあたる前頭葉は、認知、論理的思考、短期記憶、空間認知など、高度な役割を担っています。
前頭葉を活性化させるには、親子で会話を楽しんだり、自由に体や手足を動かして遊んだりすると効果的です。
文部科学省が実施した『リズム遊びで早起き元気脳』という調査によると、毎日リズム遊びをするだけで、脳が育ち、前頭葉の働きが活性化することがわかりました。
脳の活性化を促すために、ご家庭でもお子さまと一緒に手遊びや音楽に合わせて手足を動かす遊びをしてみてはいかがでしょうか。
親はつい学校の成績だけで頭の良し悪し判断しがちですが、我が子の脳が順調に育っているかを知る手がかりは、論理的思考にあります。
ある論文では、本当の頭のよさについて、
「前頭葉(こころ脳)をうまく使って、持っている知識を統合したり、何通りもの場合を考えたりして、漏れのない推論をつくりあげる論理的思考力」
と定義されています。
子どもに、自分で答えを見つけ出し、説明を求めるような論理的思考力を試す問題を出してみましょう。
親子でクイズを出し合うのも楽しい時間になりそうですね。我が子の意外な能力に気づけるかも・・。
○こころ脳
10〜18歳(とくに10〜14歳)の間につくられます。
相手の表情を読み取る、必要な時には我慢する、想像力を駆使して何かを作り出すなど、幸せや社会での成功をつかむためのコミュニケーション力や集中力、想像力、自制心などをつかさどります。
こころ脳は「からだ脳」と「おりこうさん脳」をつなぐ役割があり、3〜9歳頃に手足を動かしてのびのびと遊び、自分なりに考えた経験や知識を積み重ねることで、しっかりと育ちます。
○おりこうさん脳
おりこうさん脳は“人間らしさの脳”であり、1〜18歳(とくに6〜14歳)の間につくられます。
勉強・スポーツ・芸術などに必要な言語機能や、手先を使った微細な動きなど、知能全般の発達を促します。
五感からの刺激のほか、手足を動かす遊びや親子の会話などの刺激を受けて育ちます。
子どもの好きな絵本や、遊びを観察して、子どもの興味を探ってみましょう。
興味のあることに積極的に取り組める環境をつくってあげることで、おりこうさん脳は成長していきます。
前回お話した脳を育てる順序について、詳しくお話します。
○からだ脳
0〜5歳の間に作られます。
食べる、寝る、起きる、呼吸をする、体を動かすなど、生きる為に必要な動作などをつかさどります。
「からだ脳」を育てるには、太陽の動きに合わせた起床・就寝・おいしい食事、ふれあいや声かけ、散歩など、五感からの刺激が何よりも大切です。
何か特別なことをするというよりも、人間としての基盤となる「生活」を大切にすることが必要、ということですね。
脳を育てるには順序が大切です。
土台となる体ができていないのに勉強やスポーツを詰め込むとバランスを崩してしまうように、育てる順番は、必ず『からだ脳』からになります。
ある程度体の基礎ができてくると、運動機能を調整する『おりこうさん脳』がつくられ始めます。
そして10歳頃になると、『からだ脳』と『おりこうさん脳』をつなぐ『こころ脳』がつくられ始めます。
3〜9歳頃に手を動かしてのびのび遊び、自分なりに考えた経験や知識を積み重ねることで、『こころ脳』がしっかりと育ちます。