2021-08-14
夏の車内の危険性
Category:子育てにお役立ち情報
夏の車内はすぐに高温になるため、わずか数分でも車内に幼児やペットを置き去りにしてはいけないことはご存じのことと思います。
しかし、体温調整機能が未熟な幼児はエアコンをかけていても熱中症になることがあります。
夏の車内の危険性
一般社団法人日本自動車連盟(JAF)が行った実験によると、
外気温が35℃の8月晴天時に、午後12時~16時までの4時間の車内温度の変化は、
窓を閉め切っていた場合では、エンジン停止から30分で車内温度は約45℃となり、15時を過ぎるころには55℃、
窓を3センチ程度開けた状態でも、15時の時点で約45℃と、外気温よりもはるかに高い温度になることがわかっています。
危険度を表す「熱中症指数」を上記の実験で計測したところ、
エンジン停止から15分で危険レベルに達し、わずかな時間でも子どもを車に残してはいけないことが分かります。

※画像参照元: 一般社団法人日本自動車連盟(JAF)
子どもを少しの間車に置き去りにすること以外にも、意図せず子どもが誤ってキー操作をしたことによる
車の閉じ込め事件も多数起きています。
最近主流になっている「スマートキー」の場合は、電池の残量が少なくなったために車が認識しない、
キーがほかの電波を拾って誤作動を起こし、ロックされたりするケースなども起きていますので、十分に注意しましょう。
エアコンをかけていても熱中症の危険
夏の車内は、エアコンをかけていても熱中症になることがあります。
幼児は体温調整機能が未熟なため、眠っている間に車の窓からの強い日差しを長時間浴びていると、
身体に熱がこもって、熱中症になることがあります。
眠っていたり、具合が悪くなって静かにしている間に、気が付いたときには重症化している場合がありますので、
運転中は子どもの様子にも十分気を付けるようにしてください。
以下の症状を訴えたら早めに水分や塩分補給をして身体を冷やすようにしましょう。
①生あくびを繰り返す
②目の焦点が合っていない
③大量の汗をかいている
④気持ち悪いと訴えたり、ぐずったりしている
⑤だるそうにしている、ぐったりしている
⑥顔やカラダがほてっている、熱がある
夏の車内を少しでも快適に過ごせるように、サンシェードを使ったり、
保冷剤が入れられるチャイルドシートやシートカバーを使うなどの工夫をして危険を回避するようにしてみてくださいね。