2023-07-03
親子で七夕を楽しもう
Category:子育てにお役立ち情報
七夕の日は、織姫様と彦星様が天の川を渡って会える特別な夜です。
保育園で七夕の制作をしたり、6月にあった矢川神社の七夕まつりで花火や屋台などを楽しんだお子さんは興味津々でしょう。
この機会に日本の伝統行事である七夕を満喫してみてはいかがでしょうか。
七夕はなんの日?
七夕は、中国古代の民間伝承が起源で、日本では奈良時代から宮中儀式として伝わりました。
江戸時代には幕府公式の祝日となり、「五節句」の一つとなります。
織姫の物語から、手芸や裁縫の上達を願う風習が広まり、「星に願い事をする」という習慣が生まれました。
また、寺子屋では短冊に願い事を書いて読み書きの上達を願う風習もあったのだとか。
韓国やベトナムにも七夕の習慣があるので、お子さんと調べてみるのも楽しいですね。
五色の短冊の意味
七夕の歌には「五色の短冊」という歌詞がありますが、これには意味があります。
お子さんに説明するには少し言い回しを簡単にする必要がありますが、古代中国の5行説という自然哲学に基づいています。
赤は火を、黒は水を、青は植物を、白は鉱物を、黄色は大地を表しており、黒は縁起が悪い色とされたため、代わりに高貴な色である紫が用いられるようになったといわれているのです。
赤は祖先や家族に感謝する、紫は学業の向上、青(緑)は人間力を高める、白は決まりを守る、黄は人を大切にするといった色に合う願い事を書くと、より願い事が叶いやすいと考えられていました。
七夕に食べるもの
暑くて食欲がだんだん落ちてきている七夕には、ごちそうを食べるという風習はあまりありません。
そうめん
夏の夕食には、つるりとした食感が特徴のそうめんがぴったりです。
仙台七夕まつりは400年の歴史を持ち、その中でそうめんが定番の食べ物として親しまれています。
七夕の祭りの雰囲気に合わせて、五色そうめんを味わってみるのもオススメです。
索餅
七夕の伝統的なお菓子の一つに「索餅(さくべい)」があります。
索餅は小麦粉やもち粉を練ってひねり形にし、揚げたお菓子で、「麦縄」や「よりより」、「麻花兒」などとも呼ばれ親しまれています。
七夕の風物詩として、素朴な味わいと独特の形状が楽しまれています。
硬めのお菓子なのでお子さんにそのまま与えるのはやめておきましょう。
かりんとう
索餅に近いお菓子として食べられているのがかりんとうです。
特に東北地方ではかりんとうのバラエティが豊富で、秋田県では短冊形や落ち葉型のかりんとう、岩手県では渦巻き型のかりんとうなどが楽しまれています。
また、かりんとうは軽い食感のものからどっしりとした甘さのものまで、個性豊かでかわいらしいおいしさがあります。
七夕の風物詩として、地方ごとの特色や食文化を楽しんでみてはいかがでしょうか。