2025-09-01
子どもはどのくらい寝るの?
Category:子育てにお役立ち情報
子どもの睡眠不足や睡眠障害が持続すると、肥満や生活習慣病(糖尿病・高血圧)、うつ病などの発症率を高めたり症状を増悪させたりする危険性があります。適切に対処していくには「早起き・早寝」という基本的な生活習慣から見直すことが必要です。
最近では、寝るべき時間に眠らない、眠くても眠れないこどもが増加しています。世界各国でこどもの睡眠問題に関する調査が行われていますが、近年は、実にこどもの4~5人に1人は、睡眠不足や夜型生活による起床困難や日中の眠気などの睡眠習慣の問題などの睡眠障害を抱えていることが明らかになっています。
子どもの睡眠習慣の問題の中でもっとも多いのは睡眠不足です。
米国睡眠医学会では以下の睡眠時間が推奨されています。
1〜2歳児は11〜14時間
3〜5歳児は10〜13時間
小学生は9〜12時間
中学・高校生は8〜10時間
とても長いと感じる親御さんも多いと思いますが、世界各国の調査で、大部分の国々のこどもの平均睡眠時間は推奨された時間内にあることがわかっています。一方、残念ながら、日本のこどもの睡眠時間は平均すると推奨時間を下回る、もしくは下限付近です。日本のこどもの睡眠時間が短いのは、世界でもっとも睡眠時間が短いとされる親の生活スタイルの影響も大きいようです。
乳幼児期は、こどもの睡眠習慣が親の睡眠習慣に影響されやすいため、家族ぐるみで早寝・早起き習慣を目指すとよいでしょう。朝食を欠食しないことも、早寝・早起き習慣を保つうえでは重要です。
健やかな眠りがあってこそ、活発な日常生活が営めます。子どもの睡眠習慣は大人の生活スタイルを映す鏡です。家族全員で生活習慣を見直し、こどもの快眠を支えてあげてください。