2019-12-23脳の鏡 0件のいいね!
お子さんがなかなか話を聞いてくれない。
そんな時ありますよね。
お子さんは親の言葉には耳を貸さなくとも、親の行動は無意識に真似してしまうそうです。
脳と脳が向き合った際にお互いの脳は同じような活動をしたがるということがわかっています。
このような脳のメカニズムを「ミラーニューロン」や「ミラーシステム」と言います。
このミラーニューロンをうまく使えば、行動をスムーズにすることもできるかもしれないですね!
お子さんがなかなか話を聞いてくれない。
そんな時ありますよね。
お子さんは親の言葉には耳を貸さなくとも、親の行動は無意識に真似してしまうそうです。
脳と脳が向き合った際にお互いの脳は同じような活動をしたがるということがわかっています。
このような脳のメカニズムを「ミラーニューロン」や「ミラーシステム」と言います。
このミラーニューロンをうまく使えば、行動をスムーズにすることもできるかもしれないですね!
人間の脳には楽をしたがる特性があります。
毎日同じことをしているほうが楽な仕組みが備わっているのです。
これを脳の保持性と言います。
何かをしてほしい時には何かを目標にして進めていくと、脳の保持性によってスムーズにいくことが多いかもしれないですね。
前回は「ワクワク」「ドキドキ」についてお話ししました。
今回もそのつながりの話になります。
お子さんが何かしているときに「ワクワク」「ドキドキ」するのはどんな時でしょうか。
それはほめられた時です。
お子さんはほめられることによってドーパミン神経が活動をします。
それを繰り返していくことで、ほめられる前からドーパミン神経が活動をするようになります。
つまり、行動する前から「ワクワク」「ドキドキ」しているということですね!
それだけほめることは大きな力を秘めているのです。
線条体の大好物…それは何でしょう?
それは「わくわくすること」と「ドキドキすること」です。
線条体の腹側には側坐核(そくざかく)と言って、快感系のドーパミン神経がアクセスする場所があります。
ここでのドーパミン放出が「快」のバロメーターです。
ここを活性化させる「ワクワク」「ドキドキ」した快感が、線条体を活性化させる重要なキーになります。
皆さんも経験があるかと思うのですが、気が付くと1つのことを集中してい行っている経験などありますよね。
その状態のことを今回は「ハマる」という言い方をさせていただきます。
ハマっている状態というの脳の中ではどうなっている状態でしょうか。
線条体で「無意識的な行動」と「快感」が結びつき、ドーパミン神経系が活発に働いてハマっていく…というのは一連の流れになっています。
脳にはこんなメカニズムがあるからこそ、「気が付いたらやっていた」「知らぬ間に繰り返していた」という無意識の行動が起きやすくなるのです。
この特性はうまく付き合うことができれば、お子さんたちの可能性を無限大に引き出すことができるのではないのでしょうか。
今回は前回の続きになります。
お子さんと過ごしている中で「なんでできないの」や「さぼっている」と感じてしまうこともあるかと思います。
そんなとき、「なんでやらないの!」と怒りたくなってしまいますが、言われたお子さんはどう感じるのでしょう?
上記のような状態の時には、脳内でお子さんの「偏桃体」を刺激して「恐怖反応」「すくみ反応」「反撃反応」を引き起こすといわれています。
結果としてはこの反応が「線条体」の活動を邪魔し、「やる気」を阻害してしまうのです。
やらないときにはそっとしておいたり、お子様に向ける視野を変えて声のかけ方を工夫するというのが、お子さんにとっての最善の形なのかもしれないですね。
お子さんと過ごしている中で、どうしても叱ってしまうことや注意してしまうことってありますよね。
どんなにほめるが基本と考えていても難しいものだと思います。
そんな時はお子さんを見る目を変えてみるのも一つのポイントです。
例えば…
「なまけ心」ととるか「なまけ者」ととるか。
「いばり虫」ととるか「いばりん坊」ととるか。
これは単なる言い方の差ではありません。いずれの場合も後者には人格批判的なニュアンスが紛れ込みがちです。
一方前者には「なまけ心」「いばりん虫」が子どもの人格と独立しています。
前者の考え方をすることで、また違った視点でお子さんを見ることができるかもしれないですね。
心地よいと思う裏には必ず「ドーパミン」が関係しています。
美味しいものを食べているとき、ほめられているとき、何か達成できたとき、これらすべての時に「ドーパミン神経系」が働きます。
快楽に関る「ドーパミン神経系」は脳の奥の腹側被蓋から前頭葉のほうに向かって出ています。こちらは何か意識をして行ったことが達成できるなどすると働くところになります。
一方黒質というところから線条体に向かうドーパミン神経系もあります。
こちらは鉛筆回しやブラインドタッチなど無意識にできると働く神経系になります。これを「無意識的行動」と言いハンドスピナーなどはこの類ですね。
この2つのドーパミン神経系が線条体で回路を作っています。
ここで「快楽」と「無意識的行動」が結びついます。
つまり「やる気」の正体は行動と快楽の結びつきということになります。
お子さんに何かしてもらいたいときに、ほめることが基本なのは前回お話しさせていただきました。
今回もそれにつながるお話をしていきたいと思います。
少しでも出来たらほめる、やり始め、終わったとき、行っている最中、すべてほめる。
そうすることで、子どものニーズを探っていきます。
タイミングよく適切な量、適切な方法で目標を設定し、使えるリソースを探し、今日のゴール、明日のゴールを決めていきます。
「ほめて待つ」がどの場合でも基本になります。
何か問題が起きた時に、原因は自分以外にあると思ってしまう時ってありますよね。
そのような状況はお子さんの身にも起こりうるとこです。
そんな時「○○してみたら?」や「○○ならいいんじゃない?」と自己変革を求めるような声掛けをすると、その声掛けがどんなに心からの提案でも攻められているように感じてしまいます。
この状態の関係を「コンプレイナント関係」と言います。
そんな時にできるのが、とにかく「ほめる」ことです。
自分で問題に気が付けるように促し、気が付いたこと、解決できたことを「ほめる」ことが大切です。
なので基本は「ほめる」で大丈夫なのです。