2023-03-02
ひな人形はなぜかざる?
Category:子育てにお役立ち情報
明日はひなまつり。女の子の節句です。
今年はじめての節句を迎えるご家庭では、華やかなひな人形が飾られているのではないでしょうか。
そんなひな人形ですが、ひな壇飾りやなぜ飾るのかなどの由来はご存知ですか?
お子さんが疑問に思ったときに一緒に調べてあげられるといいですね。
ひなまつりとは
3月3日の桃の節句であるひなまつり。
女の子の健やかな成長や幸せを祈ってお祝いをする日です。
桃の花が咲く季節でもありますが、桃は邪気を払うと言われているため「桃の節句」と呼ばれています。
平安時代に貴族の間で始まった「雛(ひいな)遊び」が、中国から伝わった二十四節気をもとに江戸時代初期に3月3日と定まり、江戸中期には女の子のひなまつりとして一般的になりました。
ひな人形の由来
女の子が初めて3月3日を迎える時に用意されるひな人形。
その女の子の身代わりとなり、守ってくれる存在です。
もともとは草木や紙やわらで作った人形に自分の災厄を写して海や川に流した「流し雛」、邪気払いの行事が平安貴族の「雛(ひいな)遊び」と季節の節目と結びついたのがひなまつりの始まりといわれています。
現在は人形作りの技術が上がったこと、高級になったことから家に飾られるのが一般的になっていますが、現在も流し雛の風習が残っている地域があります。
本来であれば、お子さんが直接触れて、邪気を人形に移す目的で用意しているので、ぜひお子さんに触れさせてあげてくださいね。
ひな飾りの意味
ひな壇飾り、ひな人形はお内裏様とお雛様の結婚式の様子を表しています。
天皇皇后両陛下を模しており、向かって左にお内裏様、右におひなさまを飾りますが、京都など関西地方では左右が逆になる地域もあるようです。
ひなまつりの歌にもあるように、三人官女や五人囃子もひな壇飾りにありますが、一つひとつに意味があるのです。
三人官女の真ん中の女性は既婚者であるとか、おじいさんの飾りはおひなさまのお付きのガードマンであるとか。
嫁入り道具も今ではなかなか見かけない内容が揃っているので、お子さんと調べてみると楽しいですよ。
ひな人形はいつまで飾る?
その年のひな人形はひな祭りがすぎると早々にしまうのが良いとされています。
ひな祭りがすぎて2週間ほどを目安にしまうと良いでしょう。
旧暦の3月3日、4月初旬まで飾るという風習の地域もあります。
女の子が何歳になるまで飾るかはそのご家庭や保護者の方の出身地域の風習にもよるでしょう。
小学校卒業や中学校卒業を区切りにしたり、結婚するまで飾るというご家庭もあります。
また、嫁ぎ先に「嫁の雛」としてご自身で飾る風習もあるので、いつまで飾るということもありません。