とびひについて|小規模認可保育園【サンライズキッズ保育園 湖南石部園】

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とびひについて

2021-08-17

とびひについて

「とびひ」の正式な病名は「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」といいます。
細菌が皮膚に感染することで発症し、人にうつる病気です。
掻(か)きむしった手を介して、水ぶくれ(水疱(すいほう))があっという間に全身へ広がる様子が、火事の火の粉が飛び火することに似ているため、「とびひ」と呼ばれています。

とびひの原因は?

とびひは、虫さされや汗疹(あせも)を掻いたり、小さなケガでできた皮膚の傷に細菌が入り込み、感染することで発症します。
とびひの原因となる細菌は、主に次の2つです。

●黄色ブドウ球菌(おうしょくぶどうきゅうきん)

健康な人の皮膚の表面や鼻の中にいる常在菌です。傷口などから皮膚に入り込み、増殖するときに出す毒素がとびひ発症の原因になります。 とびひの多くは、この細菌が原因です。

黄色ブドウ球菌(おうしょくぶどうきゅうきん)
丸い菌(球菌)がブドウの房のように集まっていることから、ブドウ球菌と呼ばれます

●化膿レンサ球菌※(かのうれんさきゅうきん)

健康な人の鼻の中やのどにいる常在菌です。傷口などから皮膚に入り込むと、とびひ発症の原因になります。
※A群β溶血性レンサ球菌(溶レン菌)とも呼ばれます。
丸い菌(球菌)が数珠のようにつながっていることから、レンサ(=連鎖)球菌と呼ばれます

どんな病気?

とびひには水ぶくれができるもの(水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん))とかさぶたができるもの(痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん))の2種類があり、それぞれの特徴は次のとおりです。
アトピー性皮膚炎の患者さんは皮膚のバリア機能※が低下しており、とびひにかかりやすいので注意しましょう。

※バリア機能:外からの刺激や有害物質から体を守ったり、体内の水分が外に逃げていかないようにする働き。

■水ぶくれができるもの:水疱性膿痂疹
皮膚にできた水ぶくれが、だんだん膿(うみ)をもつようになり、やがて破れると皮膚がめくれてただれてしまいます。かゆみがあり、そこを掻いた手で体の他の部分を触ると、症状が体のあちこちに広がってしまいます。
とびひの多くはこのタイプで、黄色ブドウ球菌が原因です。

■かさぶたができるもの:痂皮性膿痂疹かさぶたができるもの:痂皮性膿痂疹
皮膚の一部に膿をもった水ぶくれ(膿疱(のうほう))ができ、厚いかさぶたになります。炎症が強く、リンパ節が腫(は)れたり、発熱やのどの痛みを伴うこともあります。
主に化膿レンサ球菌が原因となりますが、黄色ブドウ球菌も同時に感染していることが多いです。
引用:皮膚科学領域での卓越した貢献を https://teniteo.jp/c01/m001/QSRaI#item67721


とびひはどれくらいで治るの?

とびひはきちんと治療して処方された薬の使用を守っていれば、通常1週間程度で症状が治ります。
掻きむしって水ぶくれを潰したり、薬を使わないでいると
治る期間が長引いてしまいます。

とびひの予防

とびひは接触感染でうつすので、患部を擦りむいたり、掻きむしした後
小さな傷に触れることで感染してしまいます。
・こまめに手洗いを行う
・鼻の穴に指を入れない
・外で遊ぶときは虫除けスプレーをする
・外で遊ぶときは長袖長ズボンで履く
子どもは予防するのはなかなか難しいですが、上記のことを注意して感染予防しましょう。