2023-07-06目標を共有する 51件のいいね!
親子関係では、目標を共有することが大事なポイントになる
巨大液晶タッチパネルの各所に白丸が次々に表示され、すばやくそこに立ちするゲームを使い、その反応時間や位置の正確さから得点を出すという実験をしました。
ゲームを何度か行い、そこで目標を立ててもらいました。
おもしろいことに、あらかじめ目標の共有が行われた時だけこの違いが出たのです。
自分を奮い立たせ、つねに全力を尽くすことが必要ということがわかります。
親子関係では、目標を共有することが大事なポイントになる
巨大液晶タッチパネルの各所に白丸が次々に表示され、すばやくそこに立ちするゲームを使い、その反応時間や位置の正確さから得点を出すという実験をしました。
ゲームを何度か行い、そこで目標を立ててもらいました。
おもしろいことに、あらかじめ目標の共有が行われた時だけこの違いが出たのです。
自分を奮い立たせ、つねに全力を尽くすことが必要ということがわかります。
私たちの脳は優れものでどんなことにも素早く慣れていきます。
慣れるまでの間は、前頭葉がしゃしゃり出てきて補助的に働きますが、慣れてしまうと線条体や小脳など、無意識的・習慣的な脳が自動的に処理してくれるようになる。
すると、前頭葉は鎮静化しまう。
子どもをほめることが大切ということは、脳科学的にも正しい
人の脳は悲しい性を持っています。
自分が出来て人ができないとすごく嬉しい。
この時、脳の奥の腹側被蓋から前頭葉に向かうドーパミン(神経伝達物資の一種)
神経系がやたらと活性化します。
この神経系がはたらくと、前頭葉のはたらきも促進されるし
海馬で脳を育てる物資と連動して記憶の定着も促すのです。
人に勝ったときの優越感や、できたという達成感も、
やはり脳を育てるうえでは、重要ということになります
【鼻耳チェンジ】
右手で鼻をつまんでください。
左手は右耳にかぶせてください。
相手が「チェンジ」と言ったら、左手で鼻をつまみ、
右手を左耳にかぶせてください。
どうですか?
ちょっと難しくしてみましょう。
相手が「チェンジ」と言ったら、今度は一拍たたいて
手を入れ替えてください。
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「んっ?こう??」と言いながらするのが脳トレ。
楽勝にできたら脳トレになりません。
体を使ってもワーキングメモリを刺激することもできます。
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ご主人、あるいはお子さんやお友だちと二人組で、ジャンケンしてください。
そのとき、必ず相手に勝ってください。
もちろん超能力テストではないですから、相手の出した手を見て、後出しで勝ってください。
できるようになったら、今度は必ず負けてください。
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繰り返しますが、このようなゲームが最初から簡単にできるようでしたら、たいしたトレーニングにはなりません。
しかし、うまくできない、けっこう冷や汗ものだ、という人の脳活動を調べてみると、すごく前頭葉が活性化していることがわかります。
サービス社会というのは、みなさん自身の前頭葉はあまり使わないで、他の人が代わりにそれをやってくれる、あるいはシステムがサービスとして代行するという社会。
サービス社会にいると、自分の前頭葉を刺激する機会が失われがちになる。
自分で何かをしたり、あるいはちょっと昔っぽいことをするなどして、意識して脳を使うようにしないと脳は活性化しません。
逆に、子どもたちに昔っぽいことをやらせるだけで、脳のいいトレーニングになると言えます!
みなさんが子どもたちに漢字を教えて書けるようにさせるのも、
まさにワーキングメモリのトレーニングになります。
昔は、手紙を書こうとすると、漢字を思い出せないと書けないので、
書くだけでも自然とトレーニングになっていました。
今のようにワープロソフトで書いてしまうとトレーニングにならない!
では、問題をしてみましょう!
「か」のつく言葉を3つ思い出してください。
はい、これは楽勝ですね。
では、「か」で終わる言葉を3つ思い出してください。
こうした記憶の呼び出しも、ワーキングメモリの機能の一つです
本人にとって、「きついが、がんばればできる」というラインをいかに設定するのかが、考える力を鍛えるポイントです。
他の子と比較するのは、まったく無意味な話!
出来る子にとっては、4ケタの数字なんて覚えても、前頭葉のトレーニングにはならない。
4ケタが楽勝なら、今度は5ケタでやらないと意味がないし、その次は7ケタでやらないといけない。
逆に、4ケタできついようなら3ケタでいいし、3ケタでもきついなら2ケタでもいい。
場合によっては、1ケタでもいい。
実際、「8」という数字だけでも覚えるのがきつかったら、その子にとって、それはそれでトレーニングになるということです。
その子にとって、適度な課題を設定することだけを考えてあげてください。
前回やっていただいたようなテストでは、なかには10桁楽勝という人もいます。
そういう人の頭に脳のはたらきを調べる装置をつけてみると、6桁くらい超えない脳が
活性化していきません。
逆に、4桁でも大変だった人は、あっという間に活性化できます。
つい、子どもたちにできるようになることを求めます。
それも間違いではないのですが、実は、
子どもたちができないであがいているときの方が、前頭葉は活性化する、子どもが育つ瞬間なのです。
このことを、ぜひ心に留めておいてください。