2021-08-24
赤ちゃんをRSウイルスから守るには
Category:子育てにお役立ち情報
例年秋頃流行がはじまり、春まで感染が続くRSウイルス。昨今は夏から感染が始まり、今年に至っては6月から流行が急増。
2歳になるまでに100%の子が感染していると言われていますが、赤ちゃんが感染すると重症化するので注意が必要です。
こちらでは猛威を振るうRSウイルスについてご紹介しましょう。
RSウイルスとは
RSウイルス(感染症)とは、RSウイルスが感染することで引き起こされる呼吸器の感染症です。
乳幼児だけでなく大人も年齢を問わず感染と発病を繰り返し、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の乳幼児が感染すると言われています。
はじめて感染する乳幼児の約7割が鼻汁や咳などの上気道炎の症状だけで数日のうちによくなります。
発熱や鼻汁、咳が出るような軽い風邪のような症状ですが、約3割が喘息や呼吸困難症状、重い肺炎になることも。
特に生後数週間から数ヶ月の赤ちゃんがはじめてRSウイルスに観戦した場合、重篤な症状を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
非常に感染力が強く、幼稚園や保育園などの保育施設では施設内感染が懸念されます。
RSウイルスの感染経路
感染経路の多くは飛沫感染。RSウイルスに感染している人の咳やくしゃみ、お話をしているときに飛び散る飛沫などを吸い込むことで感染します。
また、感染している人との濃厚接触、RSウイルスが付着しているドアノブや手すり、スイッチや机、椅子、おもちゃ、コップなどを触ったりなめたりすることで間接的な接触感染でも感染するという感染力の強さがあります。
気をつけたいのは大人からの感染。風邪の症状であることが多いことからRSウイルス感染者であることに気づかないことがあるのです。
もし咳やくしゃみなどの症状がある場合、可能な限り0歳〜1歳時とは接触を避けることが発症予防につながるでしょう。
RSウイルスの予防法
大人や年長児はマスクを
RSウイルスは現在ワクチンがありません。そのため家庭での予防対策は重要です。
上記の通り大人や年長児はRSウイルスに感染していても風邪や気管支炎の症状くらいしかでないことが多いことから、RSウイルスを患っていることに気づかないことが多いです。咳やくしゃみの症状がある方は、どうしても0〜1歳時と接触しなければならない場合、マスクをして接することを心がけましょう。
手洗いと消毒を徹底
飛沫感染だけではなく、接触感染もあるRSウイルス。予防するには子どもたちが日常的に遊んでいるおもちゃや家でよく触れる箇所をこまめに消毒することです。
また、流水や石鹸による手洗いを徹底するようにして予防しましょう。
0〜1歳時がいるご家庭では風邪の症状があるときは油断は禁物です。楽観視せず早めにかかりつけ医にかかりましょう。