2021-08-17
こどもを熱中症からまもるために
Category:子育てにお役立ち情報
毎年熱中症で小さな子どもが重症になったり亡くなったりと痛ましい事故が発生しています。
お子さんを熱中症からまもるためには、どうして発生するのか、どのような症状になるのか、対策や対処法を知っておくことが大切です。
こちらでは大切なお子さんを熱中症からまもるために知っておきたいことをご紹介しましょう。
熱中症の原因
高温体質の環境下にいることで、めまいやたちくらみ、吐き気やだるさなどの症状がおこる熱中症。
小さなお子さんは顔が赤かったり、ひどく汗をかいているときには熱中症の可能性を疑いましょう。
運動をしていなくても高温多湿の空間で長時間過ごすと小さなお子さんは熱中症になってしまいます。
また、汗が多量に出ているのにも関わらず、塩分などを含まない水分を摂取することは、重度の熱中症を発症させる危険があるのです。
熱中症の予防方法
熱中症を発症させないためには予防が一番重要です。
高温多湿の空間にいても、スポーツ飲料や経口補水液(OS-1など)、「電解質:ナトリウムやカリウム」と呼ばれる物質が入った水分を適切な量摂取することが有効になります。
お茶や水で水分をとりいれることも大切ですが、それだけ飲んでいても体内に水分が吸収されないからです。
また、暑さに慣れておくことも予防につながります。
いつもエアコンのきいた涼しい部屋にいるのではなく、日頃から適度に外遊びをするようにしましょう。
熱中症の症状
熱中症は症状によって軽傷、中等症、重症に分類されます。
●I度の熱痙攣と熱失神(軽症)
体温は平熱から微熱
大量に汗をかいており皮膚が冷たく顔面は蒼白
手足に痙攣があり、腹痛、吐き気、嘔吐やめまい、たちくらみ、失神
●II度の熱疲労(中等症)
体温は38度から40度未満
汗をかいており顔色が蒼白、呼吸が早く脈はゆっくり
痛みがある筋肉の痙攣や吐き気・嘔吐、めまい、脱力感
興奮状態の場合もあり、意識状態が悪い
血圧の軽度低下
●III度の熱射病(重症)
体温40度以上
汗もかいておらず、皮膚が赤い・乾燥している
嘔吐・下痢
意識がない
脈がゆっくりで血圧がひくい
自宅で熱中症を発症したときの対処
熱中症の対処法は基本的に体温を下げることとと水分・塩分補給です。
意識がはっきりしているときには水分を取らせましょう。
吐き気や意識障害がある場合は医療機関で適切な処置を受けることが重要です。
とにかく体温を下げる
風通しの良い涼しい場所に移動し、落ち着いたら医療機関を受信します。
扇風機で風邪を送ったり、服を脱がせたり、水枕や涼感素材のマットを使用したり。
頸部や脇の下、太ももの付け根など太い血管が流れている箇所を氷嚢に当てるのも効果的です。
医療機関を受診
体温が40度を超えており、呼びかけへの反応がおかしかったり、真っすぐ歩けないなどの異常がある場合は重症の熱中症です。
すぐに救急要請をしましょう。