2021-07-06
食中毒の予防と対策
Category:子育てにお役立ち情報
6月のジメジメとしたたまに肌寒い梅雨時から一転、より高温になるという食べ物の保存に適さない時期になってきました。
奏の杜園でもしっかりと食中毒の予防と対策は行っていますが、ご家庭でもご家族の安全のために予防・対策に取り組んでいただきたいところです。
こちらでは知っておきたい食中毒の予防と対策についてご紹介します。
食中毒予防の3原則
厚生労働省が定めている「食中毒予防の3原則」をご存知でしょうか。
「つけない」「ふやさない」「やっつける」と子どもたちにお話させていただいています。
詳しく見ていきましょう。
1・菌を「つけない」
調理前や子どもに食事を食べさせる前には必ず手洗いをして菌がつかないように気をつけましょう。
また、まな板や包丁などの調理器具は清潔にします。
離乳食期間中で気になる方は別に調理器具を用意するのはいかがでしょうか。
洗った調理器具や食器を濡れたままのふきんで吹かないように気をつけてください。
2・菌を「ふやさない」
梅雨からこの菌が増える環境下になりがちです。
ミルクや離乳食を冷凍室や冷蔵室に保存するときには細心の注意をはらいましょう。
特にミルクは飲む直前に作り、飲み残しは必ず捨ててください。
また、離乳食をまとめて作った場合は、すぐに冷まして清潔な容器に小分けにして冷凍するようにしましょう。
冷凍しているからと油断せず、早めに食べきることがポイントです。
3・菌を「やっつける」
サルモネラ、病原性大腸菌、カンピロバクターなどの食中毒菌の多くは、食べ物を75℃以上1分以上加熱することで殺菌することができます。
ノロウイルスは85℃以上1分以上加熱すると殺菌できるので、しっかりと加熱殺菌することが大切です。
ミルクを飲んだ後、飲み残しは捨てて乳首・哺乳瓶は必ず消毒します。
忙しさでついつい放置しがちな食器類やおしゃぶり、口に入れがちな歯固めのおもちゃなどもこまめに洗浄・消毒しましょう。
食中毒の症状とは
一口に食中毒と言ってもさまざまな症状があります。
発熱や嘔吐、下痢、腹痛などが主な症状です。
下痢は水っぽい便が1日10回以上続くこともあり、便に血が混ざることもあります。
嘔吐や下痢が続く場合は脱水症を起こしやすくなり、脱水症になると痙攣、意識障害などのショック症状を起こしたり、危険な状態になったりするケースも。
食中毒になったときの看病は
食中毒の症状が見られたら、脱水症をさけるために水分補給がもっとも大切になります。
授乳期の赤ちゃんは母乳・ミルクともに授乳時間を短くし、1度の哺乳量を少なくして回数を増やすようにしてください。
離乳食後期以降の場合は電解質をとれる「子ども用イオン飲料」や味噌汁の上澄みなどを少量ずつコンスタントに与えてみましょう。
嘔吐が続くようであれば固形物はさけ、母乳、ミルク、イオン飲料などの水分のみにしてお腹を休めます。
食欲が出てきたら味噌汁や野菜スープから食事を再開して、少しずつおかゆ、うどん、りんごなど消化の良い食事を与えてください。
医療機関にかかるときは
水のような便が止まらず、機嫌が悪くぐずり続ける場合は早めに小児科を受診してください。
食中毒で医療機関にかかるときには便のついたおむつをビニール袋などに密閉して持っていったり、スマホなどで写真に撮っていくと診断が医師も診断がしやすくなります。
また、ご家庭の中で同じ症状の方がいたらそのことも伝えましょう。
まずは食中毒予防の3原則を意識して対策をとってみてください。
サンライズキッズ保育園 奏の杜園では保育スタッフもしっかりと食中毒について知識をもち、子どもたちのために対策を行っています。