2022-09-15脳の可塑性 0件のいいね!
脳には「学びの適齢期」がありますが、その一方で、何歳からでも新しい情報に反応し、脳を活性化させる力があります。
これを、脳の『可塑性』と言います。
何かを突き詰めれば突き詰めるほど可塑性は高まるので、「学びの適齢期」が過ぎたからといって、あきらめる必要はありません。
語学の習得も、本人にやる気が起きた時がチャンスです。
集中的に取り組むことで、十分伸びるでしょう。
脳には「学びの適齢期」がありますが、その一方で、何歳からでも新しい情報に反応し、脳を活性化させる力があります。
これを、脳の『可塑性』と言います。
何かを突き詰めれば突き詰めるほど可塑性は高まるので、「学びの適齢期」が過ぎたからといって、あきらめる必要はありません。
語学の習得も、本人にやる気が起きた時がチャンスです。
集中的に取り組むことで、十分伸びるでしょう。
脳神経細胞のネットワークの回路は、繰り返し使うことによって、太く丈夫になっていきます。
しかし、反対に使わないまま放っておくと、いつの間にか消えてしまいます。
一度身につけた知識や技能を繰り返し使い、さらに新たな知識を仕入れ続けることにより、情報を伝達する回路は太くなり、能力が向上するというわけです。
最近の研究で、脳は鍛えれば一生成長を続けるということが分かってきたそうです。
経験を積むことで脳神経細胞同士のネットワークは広がり、密になります。このネットワークを強化していくことが、脳の成長につながります。
そのためには、脳の機能をまんべんなく使うことが必要なのです。
2歳前後になると、色々なことに興味を持ち、そこに“なぜ?”“どうして?”といった好奇心を持つようになります。
自分から“知りたい!”と思って主体的に行動をすると、脳が活性化して、思考力が伸びます。
さらに、「わかる」喜びを知ると、どんどん脳は成長します。
この「わかる」気持ち良さを感じると、ドーパミンという神経伝達物質が放出され、快感や幸福感がもたらされます。
このような脳のしくみによって、子どもは好奇心から好きなことにのめり込んでいくのです。
子どもが“なぜ?”と好奇心を持ち始めたら、一緒に調べるなど、「わかる」喜びを感じられるよう手助けをしてあげるといいですね!
大脳の前部分に位置する“前頭葉”は、人間の運動、言語、感情をつかさどる器官です。
前頭葉には「前頭前野」「言語野」「運動野」がありますが、このうち大部分を占めるのが「前頭前野」です。
前頭前野は思考、判断、計画、決定、洞察、コミュニケーションなど、最も人間らしい高次認知機能を担うエリアです。
この「前頭前野」が衰えると、物忘れが増えたり、考えることができなくなったり、キレたり、感情的になったり、やる気の低下につながります。
毎日を充実させ豊かに生きていくためには、「前頭前野」を鍛えて、働きをよくすることが大切なのです。
脳の大脳皮質は言語野、運動野などのエリアに分かれ、互いに影響し合って、複雑な脳機能を維持しています。
脳のしくみを知ることは、子どもの学習効果の向上にも役立つでしょう。
脳は、その機能と構造から大きく大脳、小脳、脳幹に分けられます。
脳の約80%を占める大脳は、前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉に区別され、それぞれの葉の中で決まった働きをする場所を、『野(や:エリア)』と呼びます。
各エリアはお互いに影響し合っており、1つのエリアが集中して鍛えられると、つられて脳全体の能力がのびる特徴もあります。
次回からはこの各エリアについてお話していきたいと思います。
日本人の多くが英語に苦労しているのは、英語に好奇心を持たないまま習得の適齢期を過ぎ、中学校でいきなり難しい文法を習い始めるからかもしれません。
言語能力の発達が著しい8〜10歳頃にリスニングとスピーキングを始めれば、英語の習得はもっとラクになるはずです。
ポイントは、発音や文法を気にしすぎず、親が楽しく英語にふれている姿を見せること、そして、子どもも一緒に楽しむことです。
外国の映画を字幕でみたり、外国人アーティストの歌を聞いたりするなど、まず親が英語に親しみ、子どもの好奇心を引き出していきましょう。
また、聴覚野と言語野はほぼ重なっているため、音楽能力の適齢期である3〜5歳頃に楽器などにふれて耳の力をつけておくと、将来のリスニング力にもつながるでしょう。
生後6か月頃の赤ちゃんは、親の国籍にかかわらず、周囲で話されている様々な国の言葉を聞き分けることが明らかにされています。
その後10〜12ヶ月頃を境に母語の聞き取り能力がぐんとアップし、代わりに母語以外の聞き取りが難しくなります。
こうしたことから、「0歳から英語を」という風潮がありますが、バイリンガルの家庭でも、まず1つの言語で土台をつくる場合が多いようです。
ネットワークが不完全な脳に、無理に2か国語を覚えさせると、ストレスを与える恐れもあります。
真の国際人になる為に、英語の前にコミュニケーション力や思考力を養っておく方が得策でしょう。
お子様が学校から帰ってきて、宿題を済ませるのはどのタイミングでしょうか。
実は、宿題をする時間は、帰宅後すぐか、夕食前が1番のおすすめです。
動物はエサを探す時に場所の記憶などが必要なので、空腹のときは海馬がよく働きます。満腹になれば記憶の必要が無く、脳がうまく働きません。
「宿題が終わったらおやつ」などと、ごほうびを与えてもいいですね。
何かを覚えたい時は、寝る前に暗記をするのがおすすめです。
睡眠中に情報の整理・統合が行われ、大切な情報が記憶されます。
課題を抱えて寝ると翌朝ひらめくこともあります。
朝は起きる30分前から朝陽を浴び、手足をグ―・パーして脳を覚醒させます。
1日の予定を立てて脳に刺激を与え、やる気を引き出して1日をスタートさせましょう。
お子様の勉強はリビングで行っていますか?自分の部屋でしていますか?
勉強を始めたばかりのお子様なら、親が側にいるリビングの方が落ち着くかもしれませんが、どの場所で集中力を発揮できるかは、本人次第です。
思春期だったり、雑音があると集中できなかったりする子どもに、リビング学習をさせる必要はありません。
逆に、子どもが「自分の部屋がないから集中できない」と言う場合は、ただの言い訳でしょう。
雑音が集中を妨げることもありますが、静かだから集中できるとも限りません。
リビングにしろ個室にしろ、親がほめたり励ましたりして、子どもが気持ちよく勉強に集中できる環境がいいでしょう。
親がつい小言を言ってしまう場合は、子どもが集中できなくなるので、個室を与える方がいいかもしれませんね。
朝型の人と夜型の人の割合は、おおよそ半分ずつとされています。
関連する遺伝子も特定されつつあり、遺伝の影響が強いのではないかと考えられています。
子どもの土日の起床が遅く、睡眠時間が平日より長い場合は、夜型の可能性が高いでしょう。
また、平日の睡眠時間が足りていない証拠でもあります。平日の睡眠不足を土日で補う生活は、時差ボケを続けているようなもので、好ましくありません。
夜型の子どもには理解を示して、『毎朝頑張って起きているね』とほめ、無理せず夕方のパフォーマンスが上がる時間に勉強をさせたほうが、得策かもしれません。