2023-01-05
七草粥を食べて一年を健康に過ごそう
Category:子育てにお役立ち情報
お正月があけて日常がもどってきました。
しかしなんとなく身体が重い、胃が重いという保護者の方もいらっしゃるでしょう。
そんなときに食べたいのが七草粥です。スーパーの野菜売り場でセットで売られているものもあります。
お子さんの食育の一環として1月7日の朝に用意してみてはいかがでしょうか。
七草粥はなぜ食べる?
1月7日は「人日の日」と言われる人を大切にする意味を持つ節句です。
この日は七草粥を食べて無病息災を祈るとされています。
もともとは中国の節句で、七つの種類の野菜が入った汁を食べて、無病息災を願う日でした。
平安時代にこの風習が日本に伝わり、雪から顔をだした若菜を摘むという日本古来の「若菜摘み」という風習と交わって、江戸時代に「人日の節句」として七草粥を食べる日として根付きました。
冬に不足しがちな栄養素を補うことで健康長寿を願っていたのでしょう。
今ではお正月で疲れた胃腸を休ませる効能があるということで主に食べられています。
春の七草の効能
春の七草はせり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろです。
無病息災が叶うと言われるその効能を見ていきましょう。
せり
「競り勝つ」という意味が込められた縁起物の七草で、鉄分が多く体内の血液量を増やすとされています。
独特な爽やかな香りも食欲を刺激してくれるでしょう。
なずな
「なでて汚れをとりのぞく」という意味が込められ、利尿効果と解熱作用があると言われています。
別名ぺんぺん草、お散歩の途中や公園などでも見かけるのではないでしょうか。かつては貴重な野菜だったのです。
ごぎょう
「御形の体(仏様の体)」という意味で、喉の痛みを和らげ咳や痰に効果があり、風邪予防に良いとされています。
別名ハハコグサで、今はよもぎが主流の草餅の元祖です。
はこべら
「繁栄が広がる」という意味をもつ七草で、昔から腹痛薬として用いられていました。
胃炎に効果があるとされています。
ほとけのざ
「仏様が落ち着いて座ってらっしゃる」という意味があり、七草の中でも胃を健康にしてくれ、歯痛にも効果があるとされています。
公園や野原でも可愛らしいピンク色の花を見かけることがあるでしょう。
すずな
「神を呼ぶ鈴」といわれる縁起物ですが、これ実は野菜売り場にも置いてあるカブです。
胃腸を整え消化を促進する効能があります。しもやけやそばかすなどお肌にも効果がある七草です。
すずしろ
「汚れのない清白」という意味がある、七草の中でも身近な野菜です。実は大根を指し、消化を助けて風邪予防や美肌効果に期待できます。
お正月料理で大根の酢漬けやすりおろしたものを持ちに添えてあるのはこの効果を期待したもの。
このように七草は暴飲暴食で疲れた胃や冬の風邪、肌荒れを予防するためにぴったりの野菜なのです。
図鑑やネットで確認したり、公園に見に行ったりしてお子さんと楽しみながら頂いてください。