沖縄のひなまつりとはちょっと違う女性の節句|小規模認可保育園【サンライズキッズ保育園 名護本園】

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沖縄のひなまつりとはちょっと違う女性の節句

2023-03-02

沖縄のひなまつりとはちょっと違う女性の節句

明日はひなまつり。

ひな人形を飾ってちらし寿司を食べ、ハマグリのお吸い物やひしもちなどを用意するひなまつり。

女の子の健やかな成長を願うお祭りです。

しかしこれは本土から伝わった風習。

沖縄では旧暦の3月3日に「浜下り(はまうい)」というひなまつりと同様に健やかな成長を願う女性の節句があります。

 

本土のひなまつりとは

上記の通り、本土では一般的にひな人形やひな飾りをかざります。

沖縄でもひな人形を飾るご家庭がありますが、どちらかというと少数派でしょう。

ちらし寿司やひなあられ、さくらもち、ひしもちやハマグリのお吸い物、ひなまつりのケーキなどのスイーツは沖縄でも楽しみにしている子が多いですが、本土から伝わったものです。

 

浜下り(はまうい)の言い伝え

浜下りの由来となった言い伝えをご紹介します。

「むかしむかしあるところに、娘がいました。美青年と出会い、二人は恋に落ちました。

娘は美青年の子供を身ごもりますが、美青年の正体はアカマタ(蛇)だったのです。

娘はお爺さんに相談すると、「浜辺に行って、海水で身を清めなさい」と言ったので、娘は言われたとおりに海水で身を清めました。

すると娘の体からアカマタの子供がジャラジャラと流れ出て、娘は身を清めることができました。」

諸説ありますが、こちらがよく聞かれる言い伝えです。

そこから浜下りは海で女性が身を清める風習になっています。

 

浜下り(はまうい)はなにをする?

上記の言い伝え通り、女性が海で身を清めるのが浜下りです。

家族や友人と浜辺に行って海水に手足を浸して身を清めますが、現在は儀式や邪気払いの行事という意味合いが薄れ、浜辺で潮干狩りやお弁当を食べたり、バーベキューをしたりと楽しいイベントになっています。

旧暦の3月3日は新暦の4月。すでに日差しが強いので、お子さんには長袖の脱着しやすい服装がよいでしょう。

 

ちなみに浜下りのお清めの手順は、額に3回海水をつけ、祈りを捧げて白い砂浜に足をつけるというもの。

那覇空港から近い瀬長島や、うるま市にある海中道路、沖縄県総合運動公園近くの泡瀬干潟が人気のスポットです。

 

浜下り(はまうい)の伝統料理

昔からの風習に行事食はつきもの。

浜下りでは「三月御重(サングァチウジュー)」「三月菓子(サングヮチグヮーシ)」を頂きます。

紅染めの花イカ、赤飯のおにぎり、よもぎ餅(フーチバームチ)などが重箱に詰められた華やかな「三月御重」は、どの料理も奇数で詰められます。

「三月菓子」は浜下りを象徴するお菓子で、サーターアンダギーを四角くしたお菓子です。

ぜひ伝統料理も用意して、お子さんとイベントを楽しんでください。