小さな異変に気付き子どもから目を離さないこと|小規模認可保育園【サンライズキッズ保育園 市川本園】

いちかわえん
市川園
千葉県市川市南八幡3丁目7-19 大和ビル2F
JR総武線 本八幡駅から徒歩3分
050-5807-2379 (平日10:00-17:00 )
採用応募
お問い合わせ

市川園ブログ

小さな異変に気付き子どもから目を離さないこと

2021-08-04

小さな異変に気付き子どもから目を離さないこと

先日福岡のとある保育園で痛ましい事故が起こりました。
炎天下の送迎バスの車内に5歳の子どもを置き去りにしたまま鍵をかけ、朝から夕方まで放置した結果死に至らしめてしまった事件です。
子どもを見守り、保育する立場のずさんな対応によって起きた痛ましい事件のため話題になっていましたが、夏場の子ども車内置き去り死亡事件は毎年起きており、これは氷山の一角でしかないのです。
今回は保育園で大事なお子さまを預かる保育士として、気を付けていることをご紹介したいと思います。

小さな異変に気付くことが最も重要

例えば何の連絡もなく欠席している子どもがいたり、ふだんならもう登園している時間なのにまだ来ていなかったり。
サンライズキッズ保育園ではHoicという登園管理システムを使っているのでどの子がいつ登園したか、いつ帰宅したかは一目でわかります。
また、保護者さんとの連絡もシステムを使いアプリでやり取りをするのでリアルタイムで連絡が可能。忙しくてその場で見れなくても履歴や通知が残るので確認までそう時間はかかりません。
管理システムを使うことで子どもたちの出欠や体調に関しては把握しやすくなりましたが、もちろんこれらが無くても自分のクラスの子どもが全員そろっているか、無断欠席をしている子がいないかどうかといった小さな違和感に気が付かないというのはおかしい話です。
子どもたちは生き物ですから動き回ります。しかし、目の届く範囲にいて、どの子が今何をしているのか、危ないことはしていないかなど意識しておくことは保育士として一番重要なことです。

子どもにも危機感を持たせる

乱暴な言い方ですが怖い思いや痛い経験をすると気を付けるようになります。これは人間の本来持ちうる危機回避能力がそうさせる当たり前のことですが、かといって子どもに怖い思いや痛い思いをさせるのは家畜と同じになってしまいます。
人間が動物と異なる生き物であるのは「考えること」ができるからです。
育脳では子供たちに自分で考えさせることや、その行動によってどうなるか、周りの人はどう感じるかということを想像させるカリキュラムを多く用います。
例えば車に閉じ込められてしまったら?いつもいるお友達がいなかったら?~だったらどうしよう?ということを考えさせ、自分たちに今できることとできないことを理解させるのです。
みんなが気付かないことに気付けるのはすごいことだよ!と私は良く子どもたちに話します。
どんな小さなことでもあれ?と思ったら大人の人に教えてね。困ったときは「知っている大人の人」を頼ってね。
また、危ないことに遭遇した際にも自分一人では解決しようとせず、知っている大人やお店の人にお願いするように指導しています。
先のバス自動放置死亡事件をうけて、閉じ込められた子供にクラクションを自分で鳴らすようにあらかじめ覚えさせようという意見がネットにありましたが5歳児にそれはなかなか難しいことです。
もちろん教えておくことは重要ですが、やはり周りの大人はもちろん子ども同士でも意識しあう環境を作ることが重要だと私は思います。