2021-03-09タイプ別「記憶術」 0件のいいね!
どんなことに感動するのか、どうやって理解するかは、人によってそれぞれ違いますよね。
そのタイプによって得意とする記憶術も変わってきます。
あなたやあなたのお子様はどのタイプでしょう?
〇耳から入ってくる情報が理解しやすく、感動しやすい【聴覚派】
〇目からの情報が理解しやすく、感動しやすい【視覚派】
〇身体感覚が理解しやすく、その感覚と感動が結びつきやすい【身体感覚派】
次回から、それぞれのタイプ別についてお話します。
どんなことに感動するのか、どうやって理解するかは、人によってそれぞれ違いますよね。
そのタイプによって得意とする記憶術も変わってきます。
あなたやあなたのお子様はどのタイプでしょう?
〇耳から入ってくる情報が理解しやすく、感動しやすい【聴覚派】
〇目からの情報が理解しやすく、感動しやすい【視覚派】
〇身体感覚が理解しやすく、その感覚と感動が結びつきやすい【身体感覚派】
次回から、それぞれのタイプ別についてお話します。
脳は感動なしの丸暗記が苦手です。
興味がなくても苦手でも、「面白い」「楽しい」「今すごいことをやっている」と思い込むことで“スキスキ回路”が回り、頭がよく働くようになって記憶の定着も進みます。
強く記憶したかったら、覚えたいことを「覚えたい」と思い込むことです。
ワクワクするような気持で、「覚えたい!」と思い込む。
無理やりでも「今、自分はすごいことを覚えているんだ!」という思い込み(感動)が記憶を定着させるのです。
苦手なことをする時に、“楽しい”や“おもしろい”などと自分を思いこませてやってみた経験はありませんか。
苦手でも、イヤイヤやるより、気分良くできたのではないでしょうか。
苦手なものに“楽しい”というインデックスを貼ってしまえば「スキスキ回路」が回りやすくなります。
勉強が苦手!というお子様なら、まずは「そうすることが『好き』」という気持ちでやってみることがおススメです。
鉛筆を削るのが好き、時間割を確認することが好き、など勉強に関連した『好き』を積み重ねていくことが、勉強に対する苦手意識を減らすきっかけになるはずです。
「スキスキ回路」が脳内で回り出すと、やる気が出て頭もよく働くようになりますよ!
私たちの脳は「見ることは好きになること」という仕組みを持っています。
「好き」「嫌い(イヤ)」の感情を判断するのは記憶を司る海馬の入り口にある偏桃体です。
何かを“イヤだな”と感じる時、偏桃体から海馬に「イヤ」信号が送られて、「ツライもの」として認識されます。
更に「イヤ」信号は脳の意欲にかかわる部分に伝わって、意欲も低下させます。
そこで、「苦手(イヤ)なこと」の中身をよく見てみましょう。
何がイヤなのか、どこが苦手なのか、どうすれば苦手な気持ちが減るのか・・。
親はテストの点をみて「できない」と判断をしてしまいがちですが、「できているところ」を探して、そこを強化するように見ていきましょう。
何をどう勉強したから正解だったのか、親子で一緒によく見てみてください。
「勉強」=「覚える」と思っていませんか?
何を、どうしたか、その原因や結果など、何でも「覚える」ことが勉強だと思っていませんか?
なかなか覚えられないと「勉強ができない」「頭が悪い」と嘆いていませんか?
勉強は「覚える」ことではなく学習内容を【定着】させること、つまり【理解する】ことです。
「記憶力がいい」とは、つまり「記憶の定着率がいい」と言い換えることができます。
記憶の定着率をよくするには脳の使い方にちょっとしたコツがあります。
コツがわかればお子様の記憶力は確実にアップするはずです。
入りの儀式や集中の儀式についてお話をしてきましたが、儀式について、大切なポイントを1つお話します。
それは、“心をこめて”行うことです。
何かを繰り返して行う時は、最初に心を込めた方が脳は強く活性化され、鎮静化もすみやかに起こります。
何でも適当にやっていたのでは、慣れるまでに時間がかかり、脳が自動化を学習してくれません。
ぜひ、お子さまに“心を込めて”行うことを教えてあげてくださいね!
授業中ついぼんやりしてしまう、宿題をしていると眠くなってくる・・よくありますよね。
集中力が続かなくなってきた時、集中力を復活させる儀式をしてみると、脳が活性化されてまた集中できるようになります。
【1.目玉グルグル運動】
1.ノートなど四角いものの中央を見つめます。
2.頭は動かさないで眼球だけを動かし、四隅を1.2.3.・・8と左回りで2周、次は右回りで2周眺めます。
3.「ふう〜」っと深く息を吐きます
眼球運動は集中の儀式と同時に、頭のなかの雑念をリセットすることにも役立ちますよ。
【2.タッピング】
1.手のひらで太ももをリズムよくたたきます。
(目を閉じて深呼吸しながらするとさらに効果的です。)
この動作により体から脳に刺激が伝わり、ノルアドレナリン系が活発化しやすくなり、セロトニン神経系も活発化させるので、受動的な集中状態をつくりやすくするのです。
「集中」というのは、「頑張ろう!」というような能動的な集中と、必要な情報が自然と流れ込んでくる受動的な集中のバランスがとれている状態を言います。
しかし、集中力が持続する時間は意外と短く、10〜15分だと言われています。
集中のピークを落とさないためには適度な休憩を入れることが大切です。
脳が疲労すると集中力や、やる気がなくなり、脳内物質の分泌も悪くなるので、情報伝達機能も低下してしまいます。
つまり、せっかく勉強をしても内容が頭に残らないのです。
スポーツ選手の多くは、“ルーティン”と呼ばれる、独自の儀式を持っています。
ルーティンを行うことで行動をパターン化し、習慣づけ、常に同じ精神状態を保ち、集中力を高めるのです。
人間の脳には楽をしたがる特性があり、同じことを続けていく方が楽な仕組みが備わっています。これを「脳の保続性」と言います。
この脳の保続性によって、テレビを見たり、ゲームをしたりした後はなかなか頭が切り替わりません。
勉強以外の事でいっぱいの頭を勉強に切り替えるには、自分なりの手順を子どもにつくらせておくといいでしょう。
1.目標を紙に書く
2.目標の紙を壁に貼り、区切りの良い時間に必ずそれを5秒見つめる
3.目標を見ながら自分で決めた儀式(手をたたく、伸びをするなど)を行い、「やるぞ」と声を発する
4.あらかじめ決めた勉強のための聖域(ハマる場所)に行く
大切なのは、これらの手順を子ども自身が自分で決めることです。
「これだ!」と思える儀式が出来上がってくると暗示効果は倍増します。
子どもの学力は環境に左右されます。
しかし、こういう環境が良いとは一概には言えず、家族のいる賑やかなリビングの方が勉強に集中できる子もいれば、静かに自分の部屋で黙々と勉強したほうが集中できる子もいます。
そこで、入りの儀式を応用すると、「場所」や「環境」で勉強にハマることもできます。
子どもが少しでも勉強にハマることができた場所を“聖域”にしましょう。
まずは勉強のための“聖域”を決め、勉強タイムになったらそこに行く習慣をつけることから始めます。
その場所はいつも整理し、子どもがそこに向かったら褒める。
根気よく続けていきましょう。