2023-06-01子どもたちが学習しているとき 51件のいいね!
子どもたちが学習しているときは、さかんにこのワーキングメモリを使っています!
学習だけではありません。
「ここでは静かにしてね」というしつけも、そのことを脳にメモしておいて
騒ぎたくなる気持ちを抑え、すべきことに頭を使うわけなので、
ワーキングメモリの立派なトレーニングになるのです。
子どもたちが学習しているときは、さかんにこのワーキングメモリを使っています!
学習だけではありません。
「ここでは静かにしてね」というしつけも、そのことを脳にメモしておいて
騒ぎたくなる気持ちを抑え、すべきことに頭を使うわけなので、
ワーキングメモリの立派なトレーニングになるのです。
できないことをやるのが脳トレ・・・簡単な脳トレでもワーキングメモリを鍛えることができます。
例えば、4ケタの数字を適当に思い浮かべてください。
(ただし、1・2・3・4とか、7・7・7・7はダメです)
前頭葉に障害があるとバラバラな数字を思い浮かべにくくなります。
つまり、1・2・3・4や4・3・2・1のような、規則的な物しか
出てこなくなる傾向があります。
ですから、バラバラな数字を思い浮かべるだけでも、
実は一種のトレーニングになるのです!
では、それを逆から言ってみてください。
これだけワーキングメモリ体験を重ねると、
「あ、今『脳のメモ』を使ってるな」という感じが
直感的に理解できるようになったのではないでしょうか。
他にもワーキングメモリには、ある事柄がいま自分のメモリに入っているかどうかをチェックする機能もあります。
その力が落ちてくると、同じ考えが浮かびがちになる。
「また同じ話していますよ」と言われたことはありませんか?
このことは知的活動だけでなく、情動の側面でも起こります。
子どもたちの間ではよくある話ですが、ワサワサした気分でなかなか落ち着かず、授業と休み時間の切り替えがしにくいということも起きてくるのです。
ワーキングメモリは、物事を覚える時だけではなく、他者とコミュニケーションをとる際にも重要なはたらきをします。
ワーキングメモリの力が落ちてくると、人の気持ちと自分の気持ちを並行的に処理する作業がきつくなってくるので、わがままというか、自己中、自己愛といわれる状態になりやすくなります。
人の気持ちを酌むこと自体が大変になって、引きこもりがちになったりもします。
前回の問題で前々回した問題の数字だけ覚えるより4つの言葉を覚えるのは、大変だということもわかっていただけたかと思います。
ワーキングメモリには、視空間メモパッドと音韻ループという2つのバッファ(記憶装置)があります!
脳にメモするにしても、画像にしてメモをする人もいれば、音のループでメモする人もいるかもしれません。
目の記憶と耳の記憶をうまく組み合わせることが、ワーキングメモリを働きやすくさせることに繋がります!
私たち大人にとって重要なのは、いかにしてワーキングメモリの力を低下させないか、子どもたちにとって重要なのは、いかにしてワーキングメモリの力を伸ばすのか
<記憶テストをしてみよう>
次の言葉を覚えてください。
「つくえ、ゆり、こおり、まぶた」
覚えたら、知的作業をします。
「富士の山」
を、逆から言ってください。
さて、先ほど覚えてもらった言葉は何でしたか?
声に出して答えてください。
この問題もできたかどうかが重要なのではありません。
脳のメモ帳を複数枚使うとはどういうことか、実感できましたね。
前回の実験をしていただくと例えば子どもが「69+74」という
繰り上がりの計算ができるようになるのも、結局、
ワーキングメモリが発達していく。ということも
理解していただけるのではないでしょうか。
自力でこの実験をやるとなると、脳のメモの力、
つまりワーキングメモリの力が必要になります!
脳にメモをして、よけいな情報を抑制して、答えを出す。
今日は少し「脳のメモを多重に使う」とはどういうことか、体験していただきましょう。
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この4つの数字「3・5・2・6」を覚えてください。
その後で知的作業をし、また数字を思い出していただきますのでしっかりと覚えておいてくださいね。
『○△』丸は三角の向かって左にない
この文章は合っているか間違っているか、声に出して答えてください。
はい、問題です!
さっき覚えてもらった数字は何ですか?声に出して答えてください。
これで「脳のメモ帳を多重に使う」ということの意味がわかったかと思います!
日常的に頭を使っている人、身体を動かしている人、人とかかわっている人が知性が落ちにくい傾向にある。
小さい時に比べると、20代・30代・60代・・・と年を取るにつれて経験、知恵、知識が多くなり知性が伸びる!
どれだけの経験を積んでいくかが大切です!
考える力の成長については、「この時期を逃すとたいへん!」ということはありませんのでご安心ください。
ゆっくりと育つ部位ほど、遺伝的な影響よりも環境的な影響を強く受けます。
臨界期、感受性期とは、「その時期がもっともその機能が育ちやすい時期」「その時期を逃すとなかなか成長しない」という意味。
ですが、その例としてしばしば引用されるのが、視覚野です。考える力の成長は関係ない!