2022-02-10区切りの効果
前回の続きです。
集中力が切れてきたら…「意識上の仕切り」を作ると集中しやすくなります。
何かに集中する際には個室など仕切られた空間に入りますよね。そうした環境が作れるのであればそうするのがベストです。
ただ、「その環境が作れない」といった場面の場合でも「意識上の仕切り」を作ることで少し変わることもあります。
または、手で視界を区切り、集中したいものをじっくり見るのも効果的です。
意識的に区切るなどして集中しやすい環境を作っていくことが大切です。
前回の続きです。
集中力が切れてきたら…「意識上の仕切り」を作ると集中しやすくなります。
何かに集中する際には個室など仕切られた空間に入りますよね。そうした環境が作れるのであればそうするのがベストです。
ただ、「その環境が作れない」といった場面の場合でも「意識上の仕切り」を作ることで少し変わることもあります。
または、手で視界を区切り、集中したいものをじっくり見るのも効果的です。
意識的に区切るなどして集中しやすい環境を作っていくことが大切です。
「集中力が落ちてきたなー」と感じた時皆さんはどんな対策をしていますか。
世の中にはいろんな方法があると思いますが、その中のいくつかを紹介したいと思います。
【タッピング】
イライラして集中ができなかったり、物事が続かないときにお勧めです。
手のひらを太ももに置き、その手で太ももをリズム良くたたきます。
眼を閉じて深呼吸をしながらなんていうのもいいかもしれません。
この動作によって体から脳に刺激が伝わり、ノルアドレナリン系が活発化しやすくなります。
また、リズミックな運動はセロトニン神経系も活発化させるので集中力の補助動作になり、受動的な集中状態を作りやすくします。
次回に続きます。
集中するときに何かをするというような方は多いのではないでしょうか。
そもそも人はいきなり何かを始めるのが苦手です。
特にやる気がないことを始めようとすると集中できないのは普通のことです。
そんな時には何かを行う前にこれをすると決めておいて、パターン化すると集中しやすくなります。
パターン化してくるとそれに慣れが生じ、その結果前頭葉が鎮静化して癒され「待てる」状態が作られます。
その状態で行動を起こすと脳内で興奮が生じ、「やる気回路」の中心となる線条体のスイッチが入ります。
なので、一連の流れをルーティン化していくことがやる気の維持などの決め手になります。
何かをしているときついぼんやりしてしまうことありますよね。
そんな時に効果的なのが「眼球運動」です。
そもそも集中力というのは「眼球をいかに動かすか」ということで、極端に言うと目線をある一定に固定することです。
眼球を動かして前頭眼野を活性化させ、「見る」メカニズムを使って集中力を高める方法もあります。
1.何か四角いものの中央を見つめます。
2.頭を動かさないで四隅を1,2,3,4…8と2週左回りで眺めます。
3.次は同じように右回りで2周します。
4.終わったら深呼吸をします。
簡単ですよね。
もし何か集中できないことがあったときには是非やってみてください。
「まごはやさしい」
これは集中力を高めるといわれている食材の頭文字を並べたものです。
ま(豆類)
ご(ゴマ)
わ(わかめ、海藻類)
や(野菜)
さ(魚)
し(シイタケ、キノコ類)
い(イモ類)
朝食は集中のもとと言われています。
それに合わせて食事をとると「知情意」の「知」や「情」にかかわる部分の働きが活発になります。
頭の回転が良くなるだけではなく、いろいろな感情を抑えられて集中力が上がるといわれています。
あまり意識しすぎるのもよくないので、「そうなんだな」程度に知識として知っておいていただけたらと思います。
脳は、学んだことを脳に入れよう、記憶しようとしても、なかなか覚えられませんが、学んだことを使おう、説明しよう、表現してみようとすると、その情報を重要だと判断して覚えやすくなります。
こうしてインプットとアウトプットを繰り返すうちに知識が徐々に積み重なり、知識同士が一気にネットワークとしてつながりを持ち始めます。
学校のテストは一種のアウトプットと言えますが、ご家庭でも
「そんなこと知ってるの?すごいね!お母さんにも教えて!」
など、アウトプットが促されるような声かけをしてあげてください。
自分の言葉で説明できるということは、しっかり理解できていることでもあります。
うまく説明できなくても、アウトプットしながら自分のなかで知識を整理することができます。
今回は、その集中できる時間帯のお話を指定規定と思います。
脳を目覚めさせて1日のやる気を起こすには、朝起きてから15分の行動が重要です。
よく小学校の夏休みの宿題も朝の涼しい時間に集中すると良いというのを聞きますよね。
具体的に何をするのかというと、とっても簡単です。
カーテンを開けて朝日を浴びるだけ。そうすることによって、脳の働きがとっても活発になるといわれています。
是非ご家庭でも試してみてください。
何かを行うときに集中力はかなり大切ですよね。
それはお子さんでも大人でも一緒だと思います。
ではその集中力の決め手は何なのでしょうか。
脳の中で集中力の維持にかかわる部分は前頭葉です。特に内側部分は注意の維持や過剰な集中の抑制、感情に抑制、意欲のコントロールをしています。
ですから、この部分を活性化することが集中力アップの決め手であり、良い集中を生み出す源です。
ではどの時間が有効か(活性化するのか)などは次回にお話しさせていただきたいと思います。
前回もお話をしましたが、脳にとってワーキングメモリはとても重要です。
そのワーキングメモリを上手に使いこなすには、頭を多重に働かせて、思考や心をコントロールすることが必要になってきます。
これだけ聞くと、すごく難しいように聞こえますがそんなことはありません。
保育園や学校など集団生活を行う場で、言葉や漢字の練習をしたり、お話を聞いたり、お友達とコミュニケーションをとったりこれらすべてが、ワーキングメモリを必要とする行動になります。
なので、学校などに行っていると自然にワーキングメモリを鍛えることになるというわけです。
単純なことにも聞こえますが、実はとっても重要なことでもあるのです。
以前は脳のクセについてお話しさせていただきました。
今回は環境についてです。
脳の学力に関する「知性」をつかさどる部分は前頭前野。この前頭前野がしっかりしていれば学力が伸びる可能性があるとされています。
この地制をつかさどっている前頭前野は8−10歳くらいで大まかな完成を迎えて、24−25歳くらいまで成長が見られます。
ほかの部分に比べてゆっくりとした成長が見られるのが特徴です。
なので、「後伸び」が期待できるのです。
この「後伸び」を支える一つに環境が関わってきます。
脳全体がそうですが、環境の影響を受けやすいのでお子さんの置かれている環境は重要というわけですね。