2022-01-20
「外遊び」こそ最高の体育・知育
Category:子育てにお役立ち情報
水泳や英会話、ピアノなど、幼児期から始めることで体や脳の成長に良いとされている習い事はたくさんあります。しかし、習い事の場合は費用がかかるだけでなく、子どもの特性や性格によって向き・不向きがあるのも事実。家庭の状況によっては習わせてあげられないこともあるでしょう。
そんな、数々の習い事より手軽で効果的に体育も知育もできるのが、外遊び。体力や運動能力のアップだけでなく、実は知育にも効果的であることがわかってきました。
冬になると風邪をひかないようにと、つい室内で遊ばせがちですが、冬こそ子どもを外で積極的に遊ばせましょう。
◆外遊びの体育効果
外遊びの効果ときいて真っ先に思いつくのが、体力や運動能力の向上でしょう。
体を動かすことでいろいろな個所の筋肉が発達。心肺機能が高まり、丈夫な骨も形成されます。そもそも疲れるまで遊ぶことで自然と体力がついて、夜もぐっすり眠れるので生活リズムも整い、子どもの健全な成長の助けになるでしょう。
また、外遊びでは走ったり飛び跳ねたり、ボールを投げたり…さまざまな動きによって運動能力が高まります。幼児期に運動神経が鍛えられると運動が得意になるので、小学校にあがってからも自信が持てたり、大人になってからも運動習慣のある健康的な生活を送る人が多いことも分かっています。
◆外遊びの知育効果
太陽のまぶしさや頬をなでる風の心地よさ、草花のにおいや感触など、外の世界は五感を刺激するものにあふれています。外遊びこそ脳の発達に欠かせない遊びなのです。
また、医学的にも外遊び、特に鬼ごっこをはじめとする有酸素運動をすることで脳由来神経栄養因子(BDNF)の分泌量が増えるため、学力や記憶力アップに効果があることがわかっています。血流が良くなるので脳のパフォーマンスが上がる、と考えればごく当然のことでしょう。
◆外遊びの注意点
文部科学省の推奨では、外遊びは「毎日60分以上」が望ましいとされています。
とはいえ真夏の外遊びは熱中症の恐れがあるので、朝は気温が上り始める前の9時まで、午後は気温が下がり始めた後の15時または16時以降から外に出るのが良いでしょう。さらに、この時間帯であってもこまめな水分補給が大切です。
一方で真冬は外遊びのイメージがあまりない大人も多いかもしれませんが、寒い日に外で遊ぶことで皮膚が鍛えられ、免疫力もアップするといわれています。日照時間や紫外線量が少ない冬だからこそ、骨の形成に欠かせないビタミンD生成のためにも外遊びで積極的に日光に当たることが大切です。
また、寒いからと言って着させすぎはNG。動きづらいうえに子どもはすぐに汗をかくので、脱ぎ着が簡単な保温性の高いアウターで調節してあげましょう。
◆外遊びは何歳から?
早い子は6カ月くらいからつかまり立ちを始めます。9カ月ころにはほとんどの子が、大人やベビーベッドなどにつかまりながら立てるようになるでしょう。
視野が広くなり、五感から入る多くの情報に興味を持ち始めるこの時期に外遊びを始めるのがおすすめです。
もちろん、つかまり立ちがまだできない頃からでも外遊びは可能。公園に行ってレジャーシートの上でパパやママと座った状態でボール投げ遊びをしたり、寝ころんだまま軽い動きをさせるのも立派な外遊びデビューといえます。