2022-03-10
Category:子育てにお役立ち情報
気持ちのコントロールが上手にできない上に言葉が追いついていない1〜2歳児さん。
自分の気持ちを伝えるためについ噛むという行動に出てしまいます。
「愛情不足」との声から心配になる保護者の方もいらっしゃいますが、成長過程のごく自然な行動なので、さほど気にする必要もありません。
しかし、してはいけないことに変わりはないので、理由と対処法をしっかりと抑えてその成長を見守っていきましょう。
噛んでしまう理由
●とられた
おもちゃなどをとられて、返してほしい、自分が遊んでいたということを伝えるために噛んでしまいます。
「かして」や「ちょうだい」を言っても自分の要求に応えてもらえなかったというときに噛んでしまうケースになります。
●嫌だった
とにかくイヤだと思うことがおきたときに感情を爆発させて噛んでしまうケースです。
●かまってほしい
もっと自分に注目してほしいというお子さんが気を引くために噛んだり、気持ちをうまく表現できずにイライラして噛んでしまいます。
●安心したい
実は小さい子どもは口の中に刺激が与えられることで安心感を得られます。緊張や不安といったうまく言葉にできない感情から噛んでしまいます。
対処法
●気持ちを受け止める
嫌なことや不安なこと、かまってほしい気持ちなどを代弁して共感してあげましょう。
わかってもらえたという安心感から落ち着きを取り戻します。
「そうなんだね」「これが欲しかったんだね」「さびしかったんだね」など目を見て声をかけます。
●噛めばどうなるか教える
保護者の方が噛まれたときなどに噛んだあとを見せてあげて、してはいけないことということを伝えましょう。
痛い、悲しいということを表情をまじえて伝えると理解してくれます。
●謝り方を教える
保護者の方がお手本になって謝ることを教えてあげましょう。
仲直りできること、仲良くできることが素敵なことだということを教えてあげるとよいでしょう。
「痛かったよね、ごめんね。おもちゃを貸してほしかったんだけど、「かして」っていえなくてかんじゃったみたいなの」
など、相手の子に伝えているところを見せます。
「かんだら謝らないといけない」ということを理解してくれるでしょう。
いかがでしょうか。お子さんをしっかり観察して、なぜ噛んでしまったのかを理解してあげることが大切です。
そして噛むことがいけないことであることを伝えるようにしましょう。
しっかりと気持ちや言葉の成長を見守っていれば噛むこともなくなってきます。